CSSセレクター「[class*="span"]」解説

2024-10-01

「[class*="span"]」というCSSセレクターについて日本語で解説

「[class*="span"]」 はCSSセレクターの一種で、HTML要素のクラス属性に「span」という文字列を含む要素をすべて選択します。

具体的な意味

  • *="span":クラス属性の値が「span」で始まる要素を指定します。
  • [class]:クラス属性を持つ要素を指定します。

つまり、このセレクターは「span」という文字列がクラス属性のどこかに含まれているすべてのHTML要素をターゲットにします。

<div class="span1">...</div>
<div class="span-two">...</div>
<div class="other-class">...</div>
<span class="span">...</span>

このHTMLコードに対して「[class*="span"]」を適用すると、以下の要素が選択されます。

  • <span class="span">...</span>
  • <div class="span-two">...</div>

活用方法

このセレクターは、複数のクラス名を持つ要素や、クラス名が動的に生成される場合に便利です。例えば、JavaScriptでクラス名を生成して要素に適用する場合などに使用できます。

注意

  • クラス属性に「span」という文字列が含まれている限り、他の文字列が含まれていても選択されます。
  • クラス属性の値が「span」で終わる要素は選択されません。



CSSセレクター「[class*="span"]」の使用例

例1: 複数のクラス名を持つ要素のスタイル設定

<div class="span1 other-class">...</div>
<div class="span-two">...</div>
.span1 {
  background-color: red;
}

[class*="span"] {
  color: blue;
}

この例では、span1 というクラスを持つ要素は赤色の背景になり、span という文字列がクラス属性に含まれるすべての要素 (つまり、span1span-two) は青色の文字色になります。

例2: JavaScriptで動的にクラス名を生成してスタイルを適用

<div id="target">...</div>
const targetElement = document.getElementById('target');
const randomClass = 'span-' + Math.random();
targetElement.classList.add(randomClass);
[class*="span-"] {
  font-weight: bold;
}

この例では、JavaScriptでランダムなクラス名「span-」と数字を生成し、要素に適用します。その後、CSSセレクター「[class*="span-"]」を使用して、生成されたクラス名を持つ要素に太字を適用します。

例3: CSSフレームワークとの連携

多くのCSSフレームワークは、クラス名の命名規則やスタイルの適用方法を定義しています。例えば、Bootstrapでは、グリッドシステムの列要素に「col-span-」というクラス名を適用します。

<div class="container">
  <div class="row">
    <div class="col-span-3">...</div>
    <div class="col-span-6">...</div>
  </div>
</div>
/* Bootstrapのグリッドシステムのスタイル */
[class*="col-span-"] {
  /* 適切なスタイルを定義 */
}

この例では、Bootstrapのグリッドシステムの列要素に対して「[class*="col-span-"]」を使用してスタイルを適用します。




「[class*="span"]」の代替方法

「[class*="span"]」は非常に便利なセレクターですが、特定の状況では他の方法も考慮することができます。

属性セレクターの他の形式

  • [class~="span"]: クラス名が「span」を含む要素を指定します。

IDセレクター

もし、対象の要素に固有のID属性が設定されている場合、IDセレクターを使用することができます。

<div id="my-span-element">...</div>
#my-span-element {
  /* 適切なスタイルを定義 */
}

特定の親要素の子要素として対象の要素を指定する場合、子セレクターを使用することができます。

<div class="parent">
  <div class="span">...</div>
</div>
.parent .span {
  /* 適切なスタイルを定義 */
}

JavaScriptによる操作

JavaScriptを使用して、要素のクラス属性を動的に変更したり、特定のクラスを持つ要素を取得したりすることができます。

const targetElement = document.querySelector('.span');
targetElement.classList.add('new-class');

CSS フレームワークの機能

多くのCSSフレームワークは、クラス名の命名規則やスタイルの適用方法を定義しており、特定の要素を簡単に選択できる機能を提供しています。

選択方法の選び方

  • メンテナンス性
    将来の変更に柔軟に対応できる方法を選びます。
  • 効率性
    可能であれば、シンプルなセレクターを使用します。
  • 明確性
    対象の要素を最も明確に指定できる方法を選びます。

css css-selectors



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