JavaScriptにおけるOPTIONSリクエストとGETリクエストの違い

2024-09-19

OPTIONSリクエストは、サーバーに特定のリクエストメソッドがサポートされているかどうかを問い合わせるためのHTTPメソッドです。通常、ブラウザがクロスオリジンリソース共有(CORS)をサポートしていない場合や、サーバーが CORS 構成を適切に行っていない場合に発生します。

GETリクエストは、サーバーからデータを取得するためのHTTPメソッドです。通常、ブラウザが CORS をサポートしていて、サーバーが CORS 構成を適切に行っている場合に発生します。

jQueryにおけるOPTIONSリクエストの発生

jQueryは、Ajaxリクエストの内部処理において、CORS対応のブラウザでは自動的にOPTIONSリクエストを発行してサーバーのサポートを確認します。これは、サーバーが CORS 構成を正しく設定していることを保証するための安全策です。

XMLHttpRequestにおけるOPTIONSリクエストの発生

XMLHttpRequestオブジェクトでも、CORS対応のブラウザでは同様の挙動を示し、自動的にOPTIONSリクエストを発行します。

HTTP-GETリクエストの発生

OPTIONSリクエストが発生する理由

以下のような理由でOPTIONSリクエストが発生することがあります。

  • CORS設定が不適切
    サーバー側のCORS設定に誤りがある場合。
  • サーバーがCORSをサポートしていない
    サーバー側の設定でCORSが有効になっていない場合。
  • ブラウザがCORSをサポートしていない
    古いブラウザや一部のモバイルデバイスではCORSがサポートされていない場合があります。
  • jQueryやXMLHttpRequestのオプションを使用する
    jQueryやXMLHttpRequestのオプションを使用して、OPTIONSリクエストを抑制することができます。ただし、これによりセキュリティリスクが生じる可能性があるため、慎重に使用してください。
  • サーバー側でCORSを有効にする
    サーバーの構成ファイル(e.g., nginx, Apache)でCORSを有効にするための設定を追加します。



$.ajax({
  url: 'https://example.com/api/data',
  type: 'GET',
  success: function(data) {
    console.log(data);
  }
});

上記のコードでは、https://example.com/api/dataエンドポイントに対してGETリクエストを送信します。しかし、サーバーがCORSをサポートしていない場合や、CORS設定が不適切な場合、ブラウザはまずOPTIONSリクエストを発行してサーバーのサポートを確認します。

GETリクエストが発生する例

$.ajax({
  url: 'https://example.com/api/data',
  type: 'GET',
  crossDomain: true,
  success: function(data) {
    console.log(data);
  }
});

上記のコードでは、crossDomain: trueオプションを設定することで、クロスドメインリクエストを許可しています。これにより、サーバーがCORSをサポートしている場合、ブラウザは直接GETリクエストを発行します。

var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('GET', 'https://example.com/api/data', true);
xhr.onload = function() {
  if (xhr.status === 200) {
    console.log(xhr.respon   seText);
  }
};
xhr.send();
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('GET', 'https://example.com/api/data', true);
xhr.withCredentials = true;
xhr.onload = function() {
  if (xhr.status === 200) {
    console.log(xhr.responseText);
  }
};
xhr.send();



サーバー側のCORS設定の調整

  • CORSミドルウェアの使用
    サーバー側でCORSを管理するためのミドルウェアを使用することもできます。多くのフレームワークやライブラリがCORSミドルウェアを提供しています。
  • CORSヘッダの追加
    サーバー側のレスポンスに適切なCORSヘッダを追加します。
    Access-Control-Allow-Origin: https://example.com
    Access-Control-Allow-Methods: GET, POST, PUT, DELETE
    Access-Control-Allow-Head   ers: Content-Type, Authorization
    
    これらのヘッダは、リクエストの送信元ドメイン、許可されるHTTPメソッド、許可されるリクエストヘッダを指定します。

クライアント側の設定

  • 代理サーバーの使用
    クライアントとサーバーの間で代理サーバーを配置し、CORS制限を回避することができます。代理サーバーがCORSをサポートしている場合、クライアントは直接代理サーバーにリクエストを送信し、代理サーバーがサーバーにリクエストを転送します。
  • JSONP
    JSONPは、CORS制限を回避するための手法です。サーバー側でJavaScript関数を呼び出す形式でデータを返すようにします。クライアント側では、スクリプトタグを使用してJSONPリクエストを送信します。

jQueryやXMLHttpRequestのオプションの使用

  • XMLHttpRequestのwithCredentialsオプション
    XMLHttpRequestのwithCredentialsプロパティをtrueに設定することで、クッキーや認証情報を送信することができます。
  • jQueryのcrossDomainオプション
    jQueryの$.ajaxメソッドのcrossDomainオプションをtrueに設定することで、クロスドメインリクエストを許可することができます。

注意
これらの代替手法は、セキュリティリスクを伴う場合があります。適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

// サーバー側のCORS設定
Access-Control-Allow-Origin: https://example.com

// jQueryのクロスドメインリクエスト
$.ajax({
  url: 'https://example.com/api/data',
  type: 'GET',
  crossDomain: true,
  success: function(data) {
    console.log(data);
  }
});

// JSONPリクエスト
<script src="https://example.com/api/data?callback=myCallback"></script>
<script>
function myCallback(data) {
  console.log(data);
}
</script>

jquery xmlhttprequest http-get



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