Chrome DevToolsで要素に発生するイベントを調べる方法 (日本語)

2024-09-09

Chrome DevTools を使用して、特定の要素で発生する JavaScript イベントを調べる方法をご紹介します。

開発者ツールの起動

  • Chrome ブラウザで、調べたいページを開きます。
  • 右クリックし、"検査" (Inspect) を選択するか、キーボードショートカット F12 を押します。

イベントリスナーの確認

  • DevTools の "Elements" パネルで、調べたい要素を右クリックします。
  • "Break on" メニューから、"Attributes modified"、"Node removed from the tree"、"Node inserted into the tree" などのイベントを選択します。

イベントの監視

  • ページを操作して、要素にイベントが発生するアクションを実行します。
  • DevTools の "Console" パネルに、発生したイベントに関する情報が表示されます。
  • イベント名、ターゲット要素、タイムスタンプなどのプロパティを確認できます。

イベントリスナーのデバッグ

  • イベントリスナーのデバッグには、"Sources" パネルを使用します。
  • イベントリスナーが定義されている JavaScript ファイルを開き、ブレークポイントを設定します。
  • ページを操作して、ブレークポイントに到達すると、デバッガーが停止します。

例:

  • ボタン要素にクリックイベントが発生した場合、Console パネルに以下のような情報が表示されます。
> button.click()
<button>Click me</button>
  • イベントオブジェクトを展開すると、以下のようなプロパティが表示されます。
event {
  bubbles: true,
  cancelable: true,
  composed: false,
  currentTarget: button,
  defaultPrevented: false,
  detail: 0,
  isTrusted: true,
  returnValue: true,
  srcElement: button,
  target: button,
  timeStamp: 1694309987314,
  type: "click"
}



HTMLファイル (index.html)

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>Event Example</title>
</head>
<body>
  <button id="myButton">Click me</button>
  <script src="script.js"></script>
</body>
</html>

JavaScriptファイル (script.js)

const button = document.getElementById('myButton');

button.addEventListener('click', (event) => {
  console.log('Button clicked!');
  console.log(event);
});

解説:

  1. HTMLファイル:

    • button要素を作成し、id属性にmyButtonを設定します。
    • script要素で、JavaScriptファイルscript.jsを読み込みます。
  2. JavaScriptファイル:

    • getElementByIdメソッドを使用して、idmyButtonbutton要素を取得します。
    • addEventListenerメソッドを使用して、button要素にクリックイベントリスナーを追加します。
    • クリックイベントが発生すると、console.logを使用して、"Button clicked!"とイベントオブジェクトを出力します。

Chrome DevToolsでの確認:

  1. Chromeブラウザで、HTMLファイルをロードします。
  2. 開発者ツールを開き、"Console"パネルに切り替えます。
  3. ボタンをクリックすると、"Button clicked!"とイベントオブジェクトが表示されます。

イベントオブジェクトのプロパティ:

  • type: イベントの種類 (e.g., "click")
  • target: イベントのターゲット要素 (e.g., button要素)
  • timeStamp: イベントが発生したタイムスタンプ
  • 他のイベント (e.g., mouseover, keydown) も同様に監視できます。
  • イベントリスナーは、複数のイベントを同時に監視することもできます。
  • イベントオブジェクトを使用して、イベントのデフォルト動作をキャンセルしたり、イベントデータを変更したりすることができます。



  • ブレークポイントの設定:
    • "Sources" パネルで、イベントリスナーが定義されている JavaScript ファイルを開きます。
    • イベントリスナーの関数内にブレークポイントを設定します。
    • ステップ実行や変数の検査などを使用して、イベントリスナーの動作を詳細に分析できます。
  • コールスタックの確認:

イベントプロパゲーションの追跡

  • イベントバブリング:
    • イベントが子要素から親要素へと伝播する現象です。
    • イベントリスナーを親要素に設定し、イベントが伝播する過程でどのように処理されるかを追跡できます。

イベントオブジェクトの検査

  • イベントオブジェクトのプロパティ:
    • イベントオブジェクトには、イベントの種類、ターゲット要素、タイムスタンプなどの情報が含まれています。
    • これらのプロパティを検査することで、イベントの詳細を理解できます。
  • カスタムプロパティ:

イベントデバッガーの利用

  • ブラウザの組み込みデバッガー:
  • サードパーティのデバッガー:

javascript google-chrome-devtools



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