Chromeでイベントを調べる方法
Chrome DevToolsで要素に発生するイベントを調べる方法 (日本語)
Chrome DevTools を使用して、特定の要素で発生する JavaScript イベントを調べる方法をご紹介します。
開発者ツールの起動
- 右クリックし、"検査" (Inspect) を選択するか、キーボードショートカット
F12
を押します。 - Chrome ブラウザで、調べたいページを開きます。
イベントリスナーの確認
- "Break on" メニューから、"Attributes modified"、"Node removed from the tree"、"Node inserted into the tree" などのイベントを選択します。
- DevTools の "Elements" パネルで、調べたい要素を右クリックします。
イベントの監視
- DevTools の "Console" パネルに、発生したイベントに関する情報が表示されます。
- ページを操作して、要素にイベントが発生するアクションを実行します。
- イベント名、ターゲット要素、タイムスタンプなどのプロパティを確認できます。
イベントリスナーのデバッグ
- ページを操作して、ブレークポイントに到達すると、デバッガーが停止します。
- イベントリスナーが定義されている JavaScript ファイルを開き、ブレークポイントを設定します。
- イベントリスナーのデバッグには、"Sources" パネルを使用します。
例
- ボタン要素にクリックイベントが発生した場合、Console パネルに以下のような情報が表示されます。
> button.click()
<button>Click me</button>
- イベントオブジェクトを展開すると、以下のようなプロパティが表示されます。
event {
bubbles: true,
cancelable: true,
composed: false,
currentTarget: button,
defaultPrevented: false,
detail: 0,
isTrusted: true,
returnValue: true,
srcElement: button,
target: button,
timeStamp: 1694309987314,
type: "click"
}
HTMLファイル (index.html)
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Event Example</title>
</head>
<body>
<button id="myButton">Click me</button>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>
JavaScriptファイル (script.js)
const button = document.getElementById('myButton');
button.addEventListener('click', (event) => {
console.log('Button clicked!');
console.log(event);
});
解説
HTMLファイル
button
要素を作成し、id
属性にmyButton
を設定します。script
要素で、JavaScriptファイルscript.js
を読み込みます。
JavaScriptファイル
getElementById
メソッドを使用して、id
がmyButton
のbutton
要素を取得します。addEventListener
メソッドを使用して、button
要素にクリックイベントリスナーを追加します。- クリックイベントが発生すると、
console.log
を使用して、"Button clicked!"とイベントオブジェクトを出力します。
Chrome DevToolsでの確認
- Chromeブラウザで、HTMLファイルをロードします。
- 開発者ツールを開き、"Console"パネルに切り替えます。
- ボタンをクリックすると、"Button clicked!"とイベントオブジェクトが表示されます。
イベントオブジェクトのプロパティ
timeStamp
: イベントが発生したタイムスタンプtarget
: イベントのターゲット要素 (e.g.,button
要素)type
: イベントの種類 (e.g., "click")
- イベントオブジェクトを使用して、イベントのデフォルト動作をキャンセルしたり、イベントデータを変更したりすることができます。
- イベントリスナーは、複数のイベントを同時に監視することもできます。
- 他のイベント (e.g.,
mouseover
,keydown
) も同様に監視できます。
- コールスタックの確認
- ブレークポイントの設定
- "Sources" パネルで、イベントリスナーが定義されている JavaScript ファイルを開きます。
- イベントリスナーの関数内にブレークポイントを設定します。
- ステップ実行や変数の検査などを使用して、イベントリスナーの動作を詳細に分析できます。
イベントプロパゲーションの追跡
- イベントキャプチャ
- イベントが親要素から子要素へと伝播する現象です。
- イベントリスナーを親要素に設定し、イベントがキャプチャされる過程でどのように処理されるかを追跡できます。
イベントオブジェクトの検査
- カスタムプロパティ
- イベントオブジェクトのプロパティ
- イベントオブジェクトには、イベントの種類、ターゲット要素、タイムスタンプなどの情報が含まれています。
- これらのプロパティを検査することで、イベントの詳細を理解できます。
イベントデバッガーの利用
- サードパーティのデバッガー
- ブラウザの組み込みデバッガー
javascript google-chrome-devtools