JavaScriptのvoid(0)解説

2024-08-18

**「javascript:void(0)」**は、JavaScriptのコード内でよく見かける表現ですが、その意味はシンプルです。

  • **(0)**は、void演算子の引数で、ここでは特に意味はありません。単に、void演算子に何かを渡すために使用されています。
  • voidは、JavaScriptの演算子で、その後に続く式を評価して、常に「undefined」という値を返します。

つまり、「javascript:void(0)」全体としては、「undefined」を返すだけの式です。

なぜ使うのか?

主に、HTMLのリンク要素の href 属性の中で使われます。

  • しかし、「javascript:void(0)」を指定すると、リンクをクリックしてもページ遷移が起こらず、何も起きません。
  • 通常、リンク要素の href 属性には、クリックされたときに遷移するページのURLを指定します。

これは、リンク要素の見た目やクリックイベントは残しつつ、実際の遷移をさせたくない場合に便利です。例えば、JavaScriptでクリック時の処理を実装したい場合などに使用されます。

  • HTMLのリンク要素の href 属性で使用することで、リンクの見た目やクリックイベントは残しつつ、ページ遷移を防ぐことができます。
  • 「javascript:void(0)」は、JavaScriptのコード内で「undefined」を返すための表現です。

<a href="javascript:void(0);" onclick="myFunction()">クリックしても何も起きません</a>



「javascript:void(0)」の意味と使い方

コード例

基本的な使い方

<a href="javascript:void(0);">クリックしても何も起きません</a>

このコードでは、リンクをクリックしてもページ遷移はせず、何も起こりません。

JavaScript関数と組み合わせる

<a href="javascript:void(0);" onclick="myFunction()">クリックで関数を実行</a>

<script>
function myFunction() {
  alert('クリックされました!');
}
</script>

このコードでは、リンクをクリックすると myFunction という関数が実行され、アラートが表示されます。

イベントリスナーを使う

<a id="myLink">クリックで関数を実行</a>

<script>
const link = document.getElementById('myLink');
link.addEventListener('click', function() {
  alert('クリックされました!');
});
</script>

このコードでは、イベントリスナーを使ってリンクのクリックイベントを捕捉し、クリックされたときにアラートを表示します。

「javascript:void(0)」は、リンクの遷移を防止し、JavaScriptの処理を実行するための手段として使用されます。しかし、過度に使用するとコードの可読性が低下する可能性があるため、適切な場面で使うことが重要です。

注意

  • onclick 属性は、現代的な JavaScript 開発では推奨されません。イベントリスナーの方が柔軟性があり、管理しやすいです。
  • 可能であれば、javascript: プロトコルは避けるべきです。代わりに、イベントリスナーを使用することを推奨します。



  • コードの可読性
    コードが複雑になり、理解しづらい。
  • アクセシビリティ
    スクリーンリーダーなどを使用するユーザーにとって分かりにくい。
  • セキュリティリスク
    インジェクション攻撃の脆弱性がある。

代替方法

イベントリスナーの使用

最も推奨される方法です。

<a id="myLink">クリックで処理を実行</a>
const link = document.getElementById('myLink');
link.addEventListener('click', function(event) {
  // クリック時の処理
  event.preventDefault(); // デフォルト動作をキャンセル
});
  • event.preventDefault() メソッドでリンクのデフォルト動作(ページ遷移)をキャンセルします。
  • addEventListener メソッドでクリックイベントを登録します。

href="#" と return false の組み合わせ

<a href="#" onclick="return false;">クリックで処理を実行</a>
  • onclick="return false;" でクリックイベントのデフォルト動作をキャンセルします。
  • href="#" は、アンカーリンクとして扱われますが、ページトップへの移動は行われません。

<button> 要素の使用

リンクの見た目が必要ない場合は、ボタン要素を使用できます。

<button onclick="myFunction()">ボタンをクリック</button>
  • ボタン要素は、アクセシビリティにも優れています。
  • ARIA 属性
    アクセシビリティを考慮して、ARIA 属性を使用することができます。
  • CSS によるスタイリング
    リンクの見た目や動作を CSS でカスタマイズすることで、リンクの機能を拡張できます。

「javascript:void(0)」は、古い方法であり、代替手段が推奨されます。イベントリスナーの使用が最も柔軟性があり、アクセシビリティにも配慮した方法です。適切な方法を選択して、コードの品質とユーザー体験を向上させてください。

  • href="#" は、ページトップへのスクロールが発生するため、注意が必要です。

javascript void



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