JavaScriptでローカルファイルを読み込む際の「Cross origin requests are only supported for HTTP.」エラーの解決策

2024-04-11

JavaScriptでローカルファイルを読み込む際の「Cross origin requests are only supported for HTTP.」エラー解説

JavaScriptでローカルファイル(file:// プロトコル)を読み込む際に、「Cross origin requests are only supported for HTTP.」というエラーが発生する場合があります。これは、ブラウザのセキュリティ機能である CORS による制限が原因です。

原因

CORSは、異なるオリジン(ドメイン、プロトコル、ポート)間の通信を制限する仕組みです。これは、悪意のあるサイトがユーザーのデータを盗み取ったり、不正な操作を行ったりすることを防ぐために設けられています。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

HTTPサーバーを使用する

ローカルファイルをHTTPサーバーで公開し、ブラウザからそのURLにアクセスすることで、CORSの制限を回避できます。

CORS設定を変更する

ブラウザによっては、CORS設定を変更することで、ローカルファイルへのアクセスを許可することができます。ただし、これはセキュリティ上のリスクを伴うため、推奨されません。

<script>タグではなく、FileReader APIを使用する

<script>タグを使用してローカルファイルを読み込む代わりに、FileReader APIを使用することで、CORSの制限を回避できます。

--disable-web-securityフラグを使用する

Chromeなどのブラウザでは、--disable-web-securityフラグを指定して起動することで、CORSの制限を無効化できます。ただし、これは開発環境でのみ使用し、本番環境では使用しないよう注意が必要です。

補足

  • 上記の解決策は、状況によって使い分ける必要があります。
  • セキュリティを考慮する場合は、HTTPサーバーを使用するのが最も安全な方法です。
  • 開発環境でのみ使用する場合であれば、--disable-web-securityフラグを使用するのも有効です。



<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>サンプルコード</title>
</head>
<body>
  <script src="http://localhost:8080/script.js"></script>
</body>
</html>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>サンプルコード</title>
</head>
<body>
  <script>
    const reader = new FileReader();
    reader.onload = function() {
      console.log(reader.result);
    };
    reader.readAsText("local-file.js");
  </script>
</body>
</html>
chrome --disable-web-security index.html

ブラウザによって方法は異なるため、詳細は各ブラウザのドキュメントを参照してください。

上記はあくまでサンプルコードであり、実際のコードは状況に合わせて変更する必要があります。




JavaScriptでローカルファイルを読み込むその他の方法

File System Access APIは、ブラウザからローカルファイルシステムに直接アクセスするためのAPIです。従来のFile APIよりも多くの機能を提供しますが、まだすべてのブラウザでサポートされているわけではありません。

Electronは、JavaScript、HTML、CSSを使用してデスクトップアプリケーションを開発するためのフレームワークです。Electronを使用すれば、ブラウザの制限を受けずにローカルファイルにアクセスすることができます。

NW.jsは、Chromiumをベースとしたオープンソースのランタイム環境です。Electronと同様に、JavaScript、HTML、CSSを使用してデスクトップアプリケーションを開発することができます。NW.jsを使用すれば、ブラウザの制限を受けずにローカルファイルにアクセスすることができます。

WebAssemblyは、C/C++などの言語で記述されたプログラムをWebブラウザで実行するためのバイナリ形式です。WebAssemblyを使用すれば、ブラウザの制限を受けずにローカルファイルにアクセスすることができます。

特定のブラウザ向けの拡張機能を使用して、ローカルファイルにアクセスできる場合があります。

上記の方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。どの方法を使用するかは、状況に合わせて検討する必要があります。


javascript file http


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