JavaScript 数値検証方法
JavaScript で文字列が数値かどうかチェックする方法
JavaScript で文字列が有効な数値かどうかをチェックする方法はいくつかあります。各方法には利点と欠点があり、使用する状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。
方法
isNaN() 関数を使う
- しかし、空白や他の文字が含まれる文字列に対しては正確な結果を返さないことがあります。
isNaN()
関数は引数が数値でない場合にtrue
を返します。
function isNumber1(str) {
return !isNaN(str);
}
正規表現を使う
- より厳密な数値検証を行うことができます。
- 正規表現を使用して数値のパターンにマッチングすることでチェックできます。
function isNumber2(str) {
const regex = /^\d+(\.\d+)?$/;
return regex.test(str);
}
parseFloat() または parseInt() 関数を使う
- ただし、これらの関数は数値以外の文字が含まれる場合も数値に変換を試みるため、注意が必要です。
- これらの関数を使用して文字列を数値に変換し、結果が
NaN
でないかどうかをチェックします。
function isNumber3(str) {
const num = parseFloat(str);
return !isNaN(num) && num !== Infinity && num !== -Infinity;
}
Number() 関数を使う
parseFloat()
やparseInt()
と同様の注意が必要です。
function isNumber4(str) {
const num = Number(str);
return !isNaN(num) && num !== Infinity && num !== -Infinity;
}
どの方法を選ぶべきか
parseFloat()
やparseInt()
は数値に変換する必要がある場合に便利ですが、数値以外の文字が含まれる可能性がある場合は注意が必要です。- 簡単なチェックで十分な場合は
isNaN()
を使用できますが、正確性を重視する場合は正規表現を使用することをお勧めします。
具体的な例
const str1 = "123";
const str2 = "123.45";
const str3 = "abc";
const str4 = "123 "; // 末尾に空白
console.log(isNumber1(str1)); // true
console.log(isNumber2(str1)); // true
console.log(isNumber3(str1)); // true
console.log(isNumber4(str1)); // true
console.log(isNumber1(str2)); // true
console.log(isNumber2(str2)); // true
console.log(isNumber3(str2)); // true
console.log(isNumber4(str2)); // true
console.log(isNumber1(str3)); // false
console.log(isNumber2(str3)); // false
console.log(isNumber3(str3)); // false
console.log(isNumber4(str3)); // false
console.log(isNumber1(str4)); // true (isNaNの欠点)
console.log(isNumber2(str4)); // false
console.log(isNumber3(str4)); // true
console.log(isNumber4(str4)); // true
注意
実際のアプリケーションでは、より厳密な検証が必要な場合や、特定のフォーマットの数字を扱う場合は、正規表現やカスタム関数を使用する必要があります。
- 具体的な例では、さまざまなケースを考慮してテストしています。
- 日本語での関数名や変数名はわかりやすいものを使用しました。
- コード内のコメントは日本語で説明するように心がけました。
JavaScript での文字列数値検証のコード解説
コード例 1: isNaN() 関数を使った方法
function isNumber1(str) {
return !isNaN(str);
}
- 解説
isNaN()
関数は、引数が数値でない場合にtrue
を返し、数値の場合はfalse
を返します。!
演算子は、isNaN()
の結果を反転するため、数値の場合はtrue
、数値でない場合はfalse
を返すようにしています。
コード例 2: 正規表現を使った方法
function isNumber2(str) {
const regex = /^\d+(\.\d+)?$/;
return regex.test(str);
}
- 解説
regex
には、数値のパターンを表す正規表現が設定されています。^
: 文字列の始まり\d+
: 1桁以上の数字(\.\d+)?
: オプションの小数点と1桁以上の数字
regex.test(str)
は、str
が正規表現にマッチするかどうかをチェックし、マッチする場合はtrue
、マッチしない場合はfalse
を返します。
コード例 3: parseFloat() 関数を使った方法
function isNumber3(str) {
const num = parseFloat(str);
return !isNaN(num) && num !== Infinity && num !== -Infinity;
}
- 解説
parseFloat()
関数は、文字列を浮動小数点数に変換します。isNaN(num)
で変換結果が数値でないかチェックします。num !== Infinity && num !== -Infinity
で、無限大や負の無限大でないかチェックします。
function isNumber4(str) {
const num = Number(str);
return !isNaN(num) && num !== Infinity && num !== -Infinity;
}
- 解説
Number()
関数は、文字列を数値に変換します。- その後の処理は
parseFloat()
を使った方法と同じです。
- 数値に変換が必要
parseFloat()
やNumber()
- 厳密な数値検証
正規表現 - 簡単なチェック
isNaN()
注意
parseFloat()
やNumber()
は数値以外の文字が含まれる場合にNaN
を返すことがあります。- 正規表現は複雑なパターンに対応できますが、読みづらくなる可能性があります。
isNaN()
は空白や他の文字が含まれる場合に正確でないことがあります。
代替方法
Number.isFinite() 関数
isNaN()
よりも厳密なチェックができますが、整数や小数のみを対象とします。Number.isFinite()
は、引数が有限の数値である場合にtrue
を返し、それ以外の場合にfalse
を返します。
function isNumber(str) {
const num = Number(str);
return Number.isFinite(num);
}
- 整数かどうか厳密にチェックしたい場合に使用します。
function isInteger(str) {
const num = Number(str);
return Number.isInteger(num);
}
カスタム関数
- 例えば、小数点以下の桁数を制限したり、特定のフォーマットの数字を許容したりすることができます。
- 特定の要件に合わせたカスタム関数を作成することができます。
function isNumberWithDecimalPlaces(str, maxDecimalPlaces) {
const num = parseFloat(str);
return !isNaN(num) && String(num).split('.')[1].length <= maxDecimalPlaces;
}
- カスタムの検証ロジックが必要
カスタム関数 - 有限の数値かどうかチェック
Number.isFinite()
- 整数かどうか厳密にチェック
Number.isInteger()
組み合わせの使用
複数の方法を組み合わせてより厳密な検証を行うこともできます。例えば、正規表現で基本的な数値チェックを行い、その後 Number.isFinite()
で確認するといった方法が考えられます。
注意事項
- カスタム関数を作成する場合は、テストケースをしっかりと作成して検証を行うことが重要です。
- 各方法には利点と欠点があります。適切な方法を選択するために、検証対象のデータの特性や必要な精度を考慮してください。
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