ASP.NET MVCにおけるグリッドコントロール (ASP.NET MVC でのグリッド制御)

2024-10-21

ASP.NET MVC でデータを視覚的に表現する際によく使われるのが「グリッドコントロール」です。これは、表形式でデータを並べて表示するのに役立つライブラリのことです。代表的な用語としては以下が挙げられます。

  • Grid: 表形式でデータを並べる要素を指します。
  • jQuery: JavaScript ライブラリで、DOM操作やイベント処理などを簡潔に記述できます。
  • ASP.NET MVC: ウェブアプリケーション開発フレームワークの一つです。

ASP.NET MVC でグリッドコントロールを利用する方法はいくつかあります。代表的なものとしては以下が挙げられます。




前提

  • NuGet パッケージマネージャーを使用して jQueryDataTables ライブラリがインストール済みであること
  • ASP.NET MVC プロジェクトが作成済みであること

モデルの作成

まず、表示するデータのモデルクラスを作成します。ここでは、以下の単純なモデルクラスを定義します。

public class Product
{
  public int Id { get; set; }
  public string Name { get; set; }
  public decimal Price { get; set; }
}

コントローラーの作成

次に、グリッドに表示するデータを取得するアクションメソッドをコントローラー内に定義します。

public class ProductController : Controller
{
  public ActionResult Index()
  {
    // データを生成 (今回はサンプルのため、ダミーデータを使用)
    List<Product> products = new List<Product>();
    products.Add(new Product { Id = 1, Name = "商品1", Price = 1000 });
    products.Add(new Product { Id = 2, Name = "商品2", Price = 2000 });
    products.Add(new Product { Id = 3, Name = "商品3", Price = 3000 });

    return View(products);
  }
}

ビューの作成

最後に、グリッドを表示するビューを定義します。

@model List<Product>

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>商品一覧</title>
  <script src="~/Scripts/jquery-3.6.0.min.js"></script>
  <script src="~/Scripts/jquery.dataTables.min.js"></script>
  <link rel="stylesheet" href="~/Content/dataTables.bootstrap5.min.css" />
</head>
<body>

  <h1>商品一覧</h1>
  <table id="productsTable" class="table table-striped table-bordered">
    <thead>
      <tr>
        <th>ID</th>
        <th>商品名</th>
        <th>価格</th>
      </tr>
    </thead>
    <tbody>
      @foreach (var product in Model)
      {
        <tr>
          <td>@product.Id</td>
          <td>@product.Name</td>
          <td>@product.Price</td>
        </tr>
      }
    </tbody>
  </table   >

  <script>
    $(document).ready(function () {
      $('#productsTable').DataTable();
    });
  </script>

</body>
</html>

説明

  • script タグ内では、jQuery を使って #productsTable を DataTables プラグインで初期化しています。
  • <tbody> セクションには、@foreach ループを使って取得したデータをもとに各行のデータを表示します。
  • <thead> セクションにはヘッダー行を定義します。
  • #productsTable としてテーブル要素を作成し、クラス名に table table-striped table-bordered を指定することで、Bootstrap によるスタイリングが適用されます。
  • ビュー側では、jquery-3.6.0.min.jsjquery.dataTables.min.js を読み込んでいます。

このコードを実行すると、商品一覧をシンプルなグリッドで表示することができます。DataTables では、ソートやフィルタリングなどの機能も標準でサポートされているので、必要に応じて設定を追加することができます。




ASP.NET MVC グリッドコントロールの代替手段 (代替プログラミング方法)

ASP.NET MVC でグリッドコントロールを実装する方法はいくつかあります。先ほど紹介した jQuery DataTables 以外にも、以下のような選択肢があります。

サードパーティライブラリ

Telerik や DevExpress などの商用ライブラリは、jQuery DataTables よりも豊富な機能を備えています。主な特徴としては以下が挙げられます。

  • チャート統合: グリッド内のデータを元にチャートを表示する機能も備えているライブラリもあります。
  • カスタマイズ性: 見た目や挙動を細かくカスタマイズできます。
  • ページング: 大量のデータを扱う場合に、表示するページを切り替えることができます。
  • 編集機能: グリッド上で直接データの編集が可能です。
  • 高度なソート・フィルタリング: 日付範囲検索、複数列での同時ソートなど、複雑な条件による絞り込みが可能です。

ただし、商用ライブラリは基本的に有料であるため、予算や必要な機能に応じて検討する必要があります。

HTML ヘルパー

ASP.NET MVC には、 Html.Grid ヘルパーが用意されています。こちらはシンプルなグリッド表示に適しており、基本的な列表示やヘッダーの作成が可能です。

コード例

@model List<Product>

@Html.Grid(Model)
  .Columns(columns =>
  {
    columns.Add(col => col.Id).Title("ID");
    columns.Add(col => col.Name).Title("商品名");
    columns.Add(col => col.Price).Title("価格").Format("{0:#,0}");
  })

このコードでは、 Model に格納された Product クラスのリストをグリッドで表示します。 Columns メソッドを使って、表示する列を定義しています。

ソートやフィルタリングなどの機能はサポートされていないため、複雑なグリッドが必要な場合は、他の方法が適しています。

カスタム グリッド作成

ライブラリに頼らず、HTML と JavaScript を組み合わせて、完全にカスタマイズされたグリッドを作成することも可能です。こちらは高度な技術が必要になりますが、完全に独自の挙動と見た目を作り込むことができます。

グリッドコントロールを実装する際は、以下の点を考慮して選択しましょう。

  • カスタマイズ性
  • 予算
  • 開発工期
  • 必要とする機能 (ソート、フィルタリング、編集など)

jquery asp.net-mvc grid



JavaScriptでHtml Selectのオプションを値でソートし、現在選択されている項目を維持する

ソリューションこの問題を解決するには、以下の手順を実行する必要があります。オプションの値を取得するソートされた値に基づいてオプションを再構築する現在選択されている項目を再選択するまず、select 要素からすべてのオプションの値を取得する必要があります。これは、次の方法で実行できます。...


jQueryでセレクトボックス操作

日本語説明JavaScriptとjQueryを使って、セレクトボックスからすべてのオプションを削除し、その後、新しいオプションを追加して自動的に選択する方法について説明します。コード例解説$(document).ready(function() {}) ドキュメントが完全に読み込まれた後に実行される関数を定義します。...


jQueryオブジェクトから基底要素を取得する方法

get() メソッド最も基本的な方法は、get() メソッドを使用することです。このメソッドは、jQueryオブジェクトを構成する要素の配列を返します。配列の最初の要素が基底要素となります。index() メソッドとeq() メソッドindex() メソッドとeq() メソッドを組み合わせて、基底要素を取得することもできます。index() メソッドは、jQueryオブジェクト内の要素のインデックスを返します。eq() メソッドは、指定されたインデックスの要素を取得します。...


イベント発火要素のID取得について

日本語で説明します:JavaScriptでは、要素にイベントリスナーを登録し、イベントが発生したときにそのイベントのターゲット(イベントが発生した要素)を取得することができます。ターゲットプロパティは、イベントオブジェクトの target プロパティでアクセスできます。...


特定クラス削除方法解説

JavaScript では、要素の className プロパティにアクセスし、正規表現を使って特定の文字列で始まるクラスを削除することができます。jQuery を使用すると、removeClass() メソッドと関数引数を組み合わせて、特定の文字列で始まるクラスを削除できます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScriptグラフ可視化ライブラリ解説

JavaScriptは、ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語です。その中で、グラフの可視化を行うためのライブラリが数多く存在します。これらのライブラリは、データ構造やアルゴリズムを視覚的に表現することで、理解を深める助けとなります。


jQueryによるHTMLエスケープ解説

JavaScriptやjQueryでHTMLページに動的にコンテンツを追加する際、HTMLの特殊文字(<, >, &, など)をそのまま使用すると、意図しないHTML要素が生成される可能性があります。これを防ぐために、HTML文字列をエスケープする必要があります。


JavaScriptフレームワーク:React vs Vue.js

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために使用されるプログラミング言語です。一方、jQueryはJavaScriptライブラリであり、JavaScriptでよく行う操作を簡略化するためのツールを提供します。jQueryを学ぶ場所


jQueryでiframe読み込み完了検知

JavaScriptやjQueryを用いて、iframeの読み込みが完了したことを検知する方法について説明します。最も一般的な方法は、load()イベントを利用することです。これは、iframe内のコンテンツが完全に読み込まれた後に発生します。


jQueryで要素の存在確認

jQuery で要素の存在をチェックする関数は、主に is() メソッドを使用します。expression 存在をチェックする条件を指定します。$(selector) 対象となる要素のセレクタです。例特定のタグ名(例えば、<p>)の要素が存在するかチェック$("p").is();