【CSS】「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用する2つの方法
CSSで「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用する方法
CSSにおいて、「Hover」と「Active」の疑似クラスは、要素にマウスカーソルを合わせた状態と押下状態を表すために使用されます。しかし、これらの状態は、要素が無効状態(disabled属性が設定されている状態)の場合には適用されません。
このチュートリアルでは、CSSを使用して、「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用する方法を2つ紹介します。
この方法は、属性セレクタと擬似クラスを組み合わせて、無効状態ではない要素にのみ「Hover」と「Active」の状態を適用します。
/* 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用 */
button:not([disabled]):hover {
background-color: #ccc;
cursor: pointer;
}
button:not([disabled]):active {
background-color: #999;
}
/* 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用 */
.enabled:hover {
background-color: #ccc;
cursor: pointer;
}
.enabled:active {
background-color: #999;
}
補足
- 上記の例では、ボタン要素を対象としていますが、他の要素にも同様に適用できます。
- 無効状態ではない要素を判別するために、
not([disabled])
属性セレクタを使用しています。 - 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用するために、
enabled
クラスを使用しています。
例
<button class="enabled">有効なボタン</button>
<button disabled>無効なボタン</button>
注意点
- 上記の方法は、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。古いブラウザでは、正しく動作しない場合があります。
- 無効状態の要素に「Hover」と「Active」の状態を適用する必要がある場合は、JavaScriptを使用する必要があります。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
/* 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用 */
button:not([disabled]):hover {
background-color: #ccc;
cursor: pointer;
}
button:not([disabled]):active {
background-color: #999;
}
</style>
</head>
<body>
<button>有効なボタン</button>
<button disabled>無効なボタン</button>
</body>
</html>
説明
- このコードは、HTMLとCSSファイルで構成されています。
- HTMLファイルには、2つのボタン要素が定義されています。
- 最初のボタンには
disabled
属性が設定されていないため、有効なボタンとして扱われます。 - CSSファイルには、無効状態ではない要素にのみ「Hover」と「Active」の状態を適用するスタイルが定義されています。
動作
- 有効なボタンにマウスカーソルを合わせると、ボタンの背景色が薄灰色になり、カーソルがポインタに変更されます。
- 有効なボタンを押すと、ボタンの背景色が濃い灰色になります。
- 無効なボタンには、マウスカーソルを合わせても押しても、視覚的な変化は起こりません。
- このサンプルコードは、基本的な例です。必要に応じて、スタイルを自由にカスタマイズすることができます。
CSSで「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用するその他の方法
この方法は、pointer-events
プロパティを使用して、無効状態の要素に対するポインターイベントを無効化し、「Hover」と「Active」の状態を適用しないようにします。
/* 無効状態の要素に対するポインターイベントを無効化 */
button:disabled {
pointer-events: none;
}
/* 有効な要素にのみスタイルを適用 */
button:hover {
background-color: #ccc;
cursor: pointer;
}
button:active {
background-color: #999;
}
方法4:JavaScript
この方法は、JavaScriptを使用して、無効状態の要素を判定し、「Hover」と「Active」の状態を適用するかどうかを制御します。
<button onclick="myFunction(this)">有効なボタン</button>
<button disabled>無効なボタン</button>
<script>
function myFunction(element) {
if (!element.disabled) {
element.style.backgroundColor = "#ccc";
element.style.cursor = "pointer";
}
}
</script>
それぞれの方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
属性セレクタと擬似クラスの組み合わせ | シンプルでわかりやすい | 古いブラウザではサポートされない可能性がある |
クラスセレクタと擬似クラスの組み合わせ | 柔軟性が高い | 余分なクラスを定義する必要がある |
pointer-events プロパティ | シンプルで効果的 | 古いブラウザではサポートされない可能性がある |
JavaScript | 柔軟性と制御性に優れている | 複雑で、JavaScriptの知識が必要 |
- シンプルでわかりやすい方法を求めている場合は、方法1または方法2がおすすめです。
- 古いブラウザでのサポートを懸念している場合は、方法3または方法4がおすすめです。
- 柔軟性と制御性を求めている場合は、方法4がおすすめです。
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