【CSS】「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用する2つの方法

2024-05-14

CSSで「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用する方法

CSSにおいて、「Hover」と「Active」の疑似クラスは、要素にマウスカーソルを合わせた状態と押下状態を表すために使用されます。しかし、これらの状態は、要素が無効状態(disabled属性が設定されている状態)の場合には適用されません。

このチュートリアルでは、CSSを使用して、「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用する方法を2つ紹介します。

この方法は、属性セレクタと擬似クラスを組み合わせて、無効状態ではない要素にのみ「Hover」と「Active」の状態を適用します。

/* 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用 */
button:not([disabled]):hover {
  background-color: #ccc;
  cursor: pointer;
}

button:not([disabled]):active {
  background-color: #999;
}
/* 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用 */
.enabled:hover {
  background-color: #ccc;
  cursor: pointer;
}

.enabled:active {
  background-color: #999;
}

補足

  • 上記の例では、ボタン要素を対象としていますが、他の要素にも同様に適用できます。
  • 無効状態ではない要素を判別するために、not([disabled])属性セレクタを使用しています。
  • 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用するために、enabledクラスを使用しています。

<button class="enabled">有効なボタン</button>
<button disabled>無効なボタン</button>

注意点

  • 上記の方法は、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。古いブラウザでは、正しく動作しない場合があります。
  • 無効状態の要素に「Hover」と「Active」の状態を適用する必要がある場合は、JavaScriptを使用する必要があります。



<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
  /* 無効状態ではない要素にのみスタイルを適用 */
  button:not([disabled]):hover {
    background-color: #ccc;
    cursor: pointer;
  }

  button:not([disabled]):active {
    background-color: #999;
  }
</style>
</head>
<body>
  <button>有効なボタン</button>
  <button disabled>無効なボタン</button>
</body>
</html>

説明

  • このコードは、HTMLとCSSファイルで構成されています。
  • HTMLファイルには、2つのボタン要素が定義されています。
  • 最初のボタンには disabled 属性が設定されていないため、有効なボタンとして扱われます。
  • CSSファイルには、無効状態ではない要素にのみ「Hover」と「Active」の状態を適用するスタイルが定義されています。

動作

  • 有効なボタンにマウスカーソルを合わせると、ボタンの背景色が薄灰色になり、カーソルがポインタに変更されます。
  • 有効なボタンを押すと、ボタンの背景色が濃い灰色になります。
  • 無効なボタンには、マウスカーソルを合わせても押しても、視覚的な変化は起こりません。
  • このサンプルコードは、基本的な例です。必要に応じて、スタイルを自由にカスタマイズすることができます。



CSSで「Hover」と「Active」を無効状態時にのみ適用するその他の方法

この方法は、pointer-eventsプロパティを使用して、無効状態の要素に対するポインターイベントを無効化し、「Hover」と「Active」の状態を適用しないようにします。

/* 無効状態の要素に対するポインターイベントを無効化 */
button:disabled {
  pointer-events: none;
}

/* 有効な要素にのみスタイルを適用 */
button:hover {
  background-color: #ccc;
  cursor: pointer;
}

button:active {
  background-color: #999;
}

方法4:JavaScript

この方法は、JavaScriptを使用して、無効状態の要素を判定し、「Hover」と「Active」の状態を適用するかどうかを制御します。

<button onclick="myFunction(this)">有効なボタン</button>
<button disabled>無効なボタン</button>

<script>
function myFunction(element) {
  if (!element.disabled) {
    element.style.backgroundColor = "#ccc";
    element.style.cursor = "pointer";
  }
}
</script>

それぞれの方法の比較

方法利点欠点
属性セレクタと擬似クラスの組み合わせシンプルでわかりやすい古いブラウザではサポートされない可能性がある
クラスセレクタと擬似クラスの組み合わせ柔軟性が高い余分なクラスを定義する必要がある
pointer-eventsプロパティシンプルで効果的古いブラウザではサポートされない可能性がある
JavaScript柔軟性と制御性に優れている複雑で、JavaScriptの知識が必要
  • シンプルでわかりやすい方法を求めている場合は、方法1または方法2がおすすめです。
  • 古いブラウザでのサポートを懸念している場合は、方法3または方法4がおすすめです。
  • 柔軟性と制御性を求めている場合は、方法4がおすすめです。

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