CSS画像のサイズ調整について
CSSの画像サイズ調整:拡大せずに埋める方法
問題
CSSで画像を要素内にぴったり収めたいが、画像が伸びてしまう場合。
解決策
object-fitプロパティ
object-fit: cover;
:画像を要素内に完全に収め、余白を隠す。画像が大きすぎる場合は切り取られる。object-fit: contain;
:画像を要素内に収め、画像の縦横比を維持する。余白が生じる可能性がある。
widthとheightプロパティ
- 具体的なピクセル値を設定して画像を固定サイズにする。
width: 100%;
やheight: 100%;
で要素の幅または高さに合わせて画像を調整する。
例
.image-container {
width: 200px;
height: 200px;
}
.image {
width: 100%;
height: 100%;
object-fit: cover;
}
このコードでは、.image-container
要素が200px x 200pxの正方形であり、.image
要素がその中に収まるように設定されています。object-fit: cover;
により、画像は要素内に完全に収まり、余白が隠されます。
注意
- 画像の縦横比を維持したい場合は、
object-fit: contain;
を使用し、必要に応じて余白を調整します。 object-fit
はIE11ではサポートされていないため、代替方法が必要な場合があります。
background-size
プロパティを使用して、背景画像のサイズを調整することもできます。object-position
プロパティを使用して、画像の配置を調整することもできます。
CSS画像のサイズ調整:拡大せずに埋める方法のコード例解説
コード例1:object-fit
プロパティを使った例
.image-container {
width: 200px;
height: 200px;
}
.image {
width: 100%;
height: 100%;
object-fit: cover;
}
- object-fit: cover;
画像を親要素に収まるように拡大し、余白を隠します。画像の縦横比は維持されず、必要に応じて切り取られます。 - width: 100%; height: 100%;
画像の幅と高さを親要素の100%に設定することで、親要素いっぱいに広がろうとします。 - image
画像要素です。 - image-container
画像を配置する親要素です。幅と高さを200pxに設定しています。
このコードの動き
- 画像は、親要素の幅と高さに合わせるように拡大されます。
- 画像が親要素よりも大きい場合、はみ出た部分は切り取られ、親要素全体を覆うように表示されます。
- 画像が親要素よりも小さい場合、画像が中央に配置され、余白が生まれます。
コード例2:object-fit: contain;
を使った例
.image-container {
width: 200px;
height: 200px;
}
.image {
width: 100%;
height: 100%;
object-fit: contain;
}
- object-fit: contain;
画像を親要素内に収まるように縮小し、画像の縦横比を維持します。画像全体が表示され、余白が生じる可能性があります。
- 画像は、親要素に収まるように縮小されます。
- 画像が親要素よりも大きい場合、画像全体が表示されるように縮小されます。
コード例3:background-size: cover;
を使った例
.image-container {
background-image: url('image.jpg');
background-size: cover;
width: 200px;
height: 200px;
}
- background-size: cover;
背景画像を親要素に収まるように拡大し、余白を隠します。 - background-image
背景画像を設定します。
背景画像が要素全体を覆うように表示されます。object-fit
と同様の効果を得ることができます。
- background-size
背景画像に対して適用し、背景画像の表示方法を制御します。 - object-fit
画像要素に対して直接適用し、画像の表示方法を制御します。
どちらを使うべきか
- どちらでも良い場合は、好みの方法で構いません。
- 背景画像として扱いたい場合は
background-size
- 画像要素として扱いたい場合は
object-fit
width
とheight
プロパティを固定値で指定することで、画像のサイズを固定できます。
これらのプロパティを組み合わせることで、様々な画像表示を実現できます。
より詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。
- CSS 画像拡大縮小
- CSS 画像サイズ調整
- CSS background-size
- CSS object-fit
より高度な画像処理について
レスポンシブデザインでの画像処理
- media属性
特定のメディアクエリに合わせた画像を選択できます。 - srcset属性
異なるサイズや解像度の画像を複数用意し、デバイスの画面サイズに合わせて最適な画像を表示できます。
SVG画像の扱い
- SVG画像を背景画像として使用することも可能です。
- CSSでSVG画像のサイズや色を調整できます。
画像の応答性
- lazyload
画面外にある画像の読み込みを遅延させることで、ページの初期表示速度を向上させます。
- CSS Animation
画像をアニメーションさせることができます。 - CSS Filter
画像に様々な効果(ぼかし、セピア色など)を加えることができます。
background-size プロパティ
画像を背景として扱い、background-size
プロパティでサイズを調整する方法です。
.image-container {
background-image: url('image.jpg');
background-size: cover; /* または contain */
width: 200px;
height: 200px;
}
- contain
画像を要素内に収め、画像の縦横比を維持します。 - cover
画像を要素いっぱいに広げ、余白を隠します。
viewBox 属性 (SVG画像の場合)
SVG画像には viewBox
属性があり、画像の表示範囲を指定できます。
<svg width="200" height="200" viewBox="0 0 300 300">
</svg>
viewBox="0 0 300 300"
は、画像の実際のサイズは300x300pxだが、表示領域を200x200pxに制限することを意味します。
flexbox レイアウト
flexbox を利用して、画像を親要素内に配置し、align-items
や justify-content
プロパティで調整できます。
.image-container {
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
width: 200px;
height: 200px;
}
.image {
width: 100%;
height: 100%;
object-fit: cover; /* または contain */
}
grid レイアウト
grid レイアウトも、flexbox と同様に、画像を配置し、サイズを調整するのに便利です。
.image-container {
display: grid;
place-items: center;
width: 200px;
height: 200px;
}
.image {
width: 100%;
height: 100%;
object-fit: cover; /* または contain */
}
CSS Modules
CSS Modules を利用することで、CSS クラス名がグローバルに衝突することなく、よりモジュール化された CSS を記述できます。
SCSS/Sass
SCSS/Sass を使用すると、変数、ネスト、mixin など、より高度な CSS を記述できます。
CSS プリプロセッサ
Less、Stylus などの CSS プリプロセッサも、SCSS/Sass と同様に、CSS の記述をより効率的にします。
CSS フレームワーク
Bootstrap、Bulma などの CSS フレームワークを利用すると、あらかじめ定義されたスタイルを簡単に利用できます。
どの方法を選ぶべきか?
- 既存のスタイルを活かしたい場合
CSS フレームワーク - より高度な CSS を記述したい場合
SCSS/Sass や他のプリプロセッサ - CSS をモジュール化したい場合
CSS Modules - レイアウトを柔軟にしたい場合
flexbox や grid - SVG画像を細かく制御したい場合
viewBox
選ぶ際のポイント
- パフォーマンス
画像の読み込み速度、描画速度 - レスポンシブデザイン
異なる画面サイズへの対応 - レイアウト
一つの画像、複数の画像、他の要素との組み合わせ - 画像の種類
静止画、動画像、SVGなど
css image