Knockout.jsとTypeScriptでシンプルTodoアプリを作ってみよう

2024-07-27

TypeScript を用いた Knockout.js プログラミング

Knockout.js は、JavaScript フレームワークであり、DOM 操作とデータバインディングを容易にすることで、Web アプリケーション開発を簡素化します。TypeScript は、JavaScript の静的型付けスーパーセットであり、型安全性を向上させ、開発者の生産性を高めることができます。

TypeScript を使用して Knockout.js アプリケーションを開発すると、次のような利点があります。

  • 保守性の向上: 型情報により、コードをより理解しやすく、保守しやすくなります。
  • 開発者の生産性向上: 型推論とコード補完により、開発者はコードをより速く簡単に記述できます。
  • 型安全性: TypeScript の型システムにより、実行時エラーを防ぎ、コードの信頼性を高めることができます。

TypeScript で Knockout.js を使用する基本的な手順

  1. TypeScript プロジェクトを設定する: TypeScript コンパイラ (tsc) と、型定義ファイル (.d.ts) を含むプロジェクトを設定する必要があります。
  2. Knockout.js コンポーネントを TypeScript クラスとして定義する: Knockout.js コンポーネントを TypeScript クラスとして定義し、コンポーネントのプロパティとメソッドに型を指定する必要があります。
  3. データバインディングを使用する: Knockout.js のデータバインディング機能を使用して、コンポーネントのプロパティを DOM 要素にバインドします。

以下の例は、TypeScript で単純なカウンターアプリケーションを作成する方法を示しています。

// Knockout.js コンポーネントを定義する TypeScript クラス
class CounterComponent {
    // コンポーネントのプロパティに型を指定
    count: number = 0;

    // コンポーネントのメソッドに型を指定
    increment(): void {
        this.count++;
    }
}

// Knockout.js を使用してコンポーネントをバインド
ko.applyBindings(new CounterComponent());

この例では、CounterComponent という名前の TypeScript クラスを定義しています。このクラスには、count という名前のプロパティと、increment という名前のメソッドがあります。count プロパティには、number 型が指定されています。これは、count プロパティが数値のみを格納できることを意味します。increment メソッドには、void 型が指定されています。これは、increment メソッドが値を返さないことを意味します。




<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Todo アプリケーション</title>
    <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/knockout/3.5.1/knockout-min.js"></script>
    <script src="app.ts"></script>
</head>
<body>
    <h1>Todo アプリケーション</h1>

    <ul data-bind="foreach: todos">
        <li>
            <input type="checkbox" data-bind="checked: completed" />
            <span data-bind="text: name"></span>
            <button data-bind="click: $parent.removeTodo">削除</button>
        </li>
    </ul>

    <input type="text" data-bind="value: newTodo, enter: addTodo" placeholder="新しい Todo を入力...">

    <script>
        // Knockout.js コンポーネントを定義する TypeScript クラス
        class Todo {
            name: string;
            completed: boolean;

            constructor(name: string) {
                this.name = name;
                this.completed = false;
            }
        }

        // Knockout.js ViewModel を定義する TypeScript クラス
        class TodoViewModel {
            todos: KnockoutObservableArray<Todo>;
            newTodo: KnockoutObservable<string>;

            constructor() {
                this.todos = ko.observableArray([]);
                this.newTodo = ko.observable("");
            }

            addTodo(): void {
                const newTodo = this.newTodo();
                if (newTodo) {
                    this.todos.push(new Todo(newTodo));
                    this.newTodo("");
                }
            }

            removeTodo(todo: Todo): void {
                this.todos.remove(todo);
            }
        }

        // Knockout.js ViewModel をインスタンス化し、DOM にバインド
        const viewModel = new TodoViewModel();
        ko.applyBindings(viewModel);
    </script>
</body>
</html>

TypeScript コード (app.ts)

// TypeScript コンパイラ (tsc) でコンパイルする必要があります
class Todo {
    name: string;
    completed: boolean;

    constructor(name: string) {
        this.name = name;
        this.completed = false;
    }
}

class TodoViewModel {
    todos: KnockoutObservableArray<Todo>;
    newTodo: KnockoutObservable<string>;

    constructor() {
        this.todos = ko.observableArray([]);
        this.newTodo = ko.observable("");
    }

    addTodo(): void {
        const newTodo = this.newTodo();
        if (newTodo) {
            this.todos.push(new Todo(newTodo));
            this.newTodo("");
        }
    }

    removeTodo(todo: Todo): void {
        this.todos.remove(todo);
    }
}

このコードは、次の機能を提供します。

  • Todo アイテムを削除できます。
  • Todo アイテムを完了または未完了としてマークできます。
  • Todo アイテムのリストを表示します。



Knockout.js コンポーネントを使用して、Todo アイテムと Todo リストを個別にカプセル化することができます。これにより、コードをよりモジュール化し、保守しやすくなります。

// Todo アイテムを表す Knockout.js コンポーネント
ko.components.register('todo-item', {
    template: `
        <li>
            <input type="checkbox" data-bind="checked: completed" />
            <span data-bind="text: name"></span>
            <button data-bind="click: $parent.removeTodo">削除</button>
        </li>
    `,
    viewModel: {
        name: ko.observable<string>(),
        completed: ko.observable<boolean>(),

        removeTodo: (todo: TodoViewModel) => {
            todo.removeTodo(this);
        }
    }
});

// Todo リストを表す Knockout.js コンポーネント
ko.components.register('todo-list', {
    template: `
        <ul data-bind="foreach: todos">
            <todo-item data-bind="todo: $data"></todo-item>
        </ul>

        <input type="text" data-bind="value: newTodo, enter: addTodo" placeholder="新しい Todo を入力...">
    `,
    viewModel: TodoViewModel
});

この例では、todo-item という名前のコンポーネントと todo-list という名前のコンポーネントを定義しています。todo-item コンポーネントは Todo アイテムを表し、todo-list コンポーネントは Todo アイテムのリストを表します。

Knockout.js モジュールを使用して、Todo アプリケーションのコードをより組織化することができます。モジュールを使用すると、コードをファイルに分割し、コードをより読みやすく、保守しやすくなります。

// TodoViewModel モジュール
export class TodoViewModel {
    todos: KnockoutObservableArray<Todo>;
    newTodo: KnockoutObservable<string>;

    constructor() {
        this.todos = ko.observableArray([]);
        this.newTodo = ko.observable("");
    }

    addTodo(): void {
        const newTodo = this.newTodo();
        if (newTodo) {
            this.todos.push(new Todo(newTodo));
            this.newTodo("");
        }
    }

    removeTodo(todo: Todo): void {
        this.todos.remove(todo);
    }
}

// Todo モジュール
export class Todo {
    name: string;
    completed: boolean;

    constructor(name: string) {
        this.name = name;
        this.completed = false;
    }
}

// Main モジュール
import { TodoViewModel } from './todo-view-model';

const viewModel = new TodoViewModel();
ko.applyBindings(viewModel);

この例では、todo-view-model.ts という名前のファイルと todo.ts という名前のファイルを作成しています。todo-view-model.ts ファイルには TodoViewModel クラスが含まれ、todo.ts ファイルには Todo クラスが含まれます。main.ts ファイルでは、TodoViewModel クラスのインスタンスを作成し、DOM にバインドします。

TypeScript クラスの装飾子を使用する

TypeScript クラスの装飾子を使用して、Knockout.js の observable プロパティと computed プロパティを自動的に生成することができます。これにより、コードをより簡潔に記述することができます。

// @observable と @computed デコレータを使用する TodoViewModel クラス
@observable
class TodoViewModel {
    todos: Todo[] = [];
    newTodo: string = "";

    @computed
    get remainingTodos(): number {
        return this.todos.filter(todo => !todo.completed).length;
    }

    addTodo(): void {
        if (this.newTodo) {
            this.todos.push({
                name: this.newTodo,
                completed: false
            });
            this.newTodo = "";
        }
    }

    removeTodo(todo: Todo): void {
        this.todos.splice(this.todos.indexOf(todo), 1);
    }
}

//

knockout.js typescript



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