keypress イベントで入力途中の値をリアルタイム監視
jQuery で入力フィールドの変更を検出する方法
jQuery を使って、入力フィールドの値が変更されたときに処理を実行したいことはよくあると思います。
このためには、主に change イベントと keypress イベントの 2 種類があります。 それぞれの使い方と特徴を以下で詳しく説明します。
change イベントを使う
change イベントは、入力フィールドの値が 確定 したときに発生します。 つまり、ユーザーが入力完了後に Enter キーを押したり、フォーカスを外したりしたタイミングでトリガーされます。
<input type="text" id="myInput">
$(document).ready(function() {
$("#myInput").change(function() {
var inputValue = $(this).val();
console.log("値が変更されました:" + inputValue);
});
});
このコードでは、#myInput
という ID の入力フィールドに対して change
イベントを設定しています。 イベントが発生したら、inputValue
変数に現在の値を取得し、コンソールにログ出力しています。
change イベントの特徴
- ユーザーが入力完了後にのみ発生するため、入力途中の値を取得することはできません。
- フォーカスを外したときにも発生するため、カーソル移動などでもトリガーされます。
keypress イベントを使う
keypress イベントは、入力フィールドで キーが押された 瞬間ごとに発生します。 つまり、ユーザーがキーを 1 回押すごとにトリガーされます。
<input type="text" id="myInput">
$(document).ready(function() {
$("#myInput").keypress(function(e) {
var inputValue = $(this).val();
console.log("キーが押されました:" + inputValue);
});
});
keypress イベントの特徴
- キーが押された瞬間ごとに発生するため、入力途中の値を取得できます。
- カーソル移動などの操作ではトリガーされません。
それぞれの使い分け
- ユーザーが入力完了後に処理を実行したい場合は change イベント を使用します。
- 入力途中の値をリアルタイムで監視したい場合は keypress イベント を使用します。
補足
上記以外にも、keyup
イベントや input
イベントなど、入力フィールドの変更を検出する方法はいくつかあります。 それぞれのイベントの特徴を理解した上で、目的に合ったイベントを選択してください。
また、パフォーマンスを考慮する場合は、keypress
イベントよりも change
イベントの方が効率的に処理できる場合があります。
以下に、change
イベントと keypress
イベントを使ったサンプルコードを示します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>change イベント</title>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
</head>
<body>
<h1>change イベント</h1>
<input type="text" id="myInput">
<script>
$(document).ready(function() {
$("#myInput").change(function() {
var inputValue = $(this).val();
console.log("値が変更されました:" + inputValue);
});
});
</script>
</body>
</html>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>keypress イベント</title>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
</head>
<body>
<h1>keypress イベント</h1>
<input type="text" id="myInput">
<script>
$(document).ready(function() {
$("#myInput").keypress(function(e) {
var inputValue = $(this).val();
console.log("キーが押されました:" + inputValue);
});
});
</script>
</body>
</html>
説明
- ユーザーが入力完了後に
console.log
で値を出力します。
動作確認
上記のコードを HTML ファイルに保存し、ブラウザで開いてください。
- change イベント の場合、入力完了後に Enter キーを押したり、フォーカスを外したりすると、コンソールに値が出力されます。
- keypress イベント の場合、キーを 1 回押すごとにコンソールに値が出力されます。
- このコードはあくまでサンプルです。 実際の使用例では、必要に応じて処理を追加したり、スタイルを装飾したりしてください。
jQuery で入力フィールドの変更を検出するその他の方法
change イベントと keypress イベント以外にも、jQuery で入力フィールドの変更を検出する方法はいくつかあります。
以下に、代表的な方法とそれぞれの特徴を紹介します。
<input type="text" id="myInput">
$(document).ready(function() {
$("#myInput").keyup(function(e) {
var inputValue = $(this).val();
console.log("キーが離されました:" + inputValue);
});
});
input イベント
input イベントは、入力フィールドの 値が変更された タイミングで発生します。 つまり、change
イベントと同様に、ユーザーが入力完了後に Enter キーを押したり、フォーカスを外したりしたタイミングだけでなく、入力途中の値が変更されたときにもトリガーされます。
<input type="text" id="myInput">
$(document).ready(function() {
$("#myInput").input(function(e) {
var inputValue = $(this).val();
console.log("値が変更されました:" + inputValue);
});
});
- 値が変更されたタイミングで発生するため、
change
イベントよりも頻繁にトリガーされます。
on メソッド
on メソッドは、任意のイベントに対して処理を設定することができます。
上記で紹介した change
イベント、keypress
イベント、keyup
イベント、input
イベントも on
メソッドを使って設定することができます。
<input type="text" id="myInput">
$(document).ready(function() {
$("#myInput").on("change keypress keyup input", function(e) {
var inputValue = $(this).val();
console.log("値が変更されました:" + inputValue);
});
});
このコードでは、#myInput
という ID の入力フィールドに対して、change
イベント、keypress
イベント、keyup
イベント、input
イベントのすべてに対して処理を設定しています。
イベントが発生したら、inputValue
変数に現在の値を取得し、コンソールにログ出力しています。
- 任意のイベントに対して処理を設定できるため、柔軟性が高いです。
- コードが冗長になりやすいというデメリットがあります。
それぞれの使い分け
- 入力途中の値をリアルタイムで監視し、かつフォーカスを外したときにも処理を実行したい場合は input イベント を使用します。
- 複数のイベントに対して共通の処理を実行したい場合は on メソッド を使用します。
また、パフォーマンスを考慮する場合は、イベントの発生頻度を考慮する必要があります。 例えば、keypress
イベントや keyup
イベントは change
イベントよりも頻繁に発生するため、処理が重くなる可能性があります。
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