LodashとUnderscore.jsの比較

2024-09-26

LodashとUnderscore.jsの違いを日本語で解説

LodashUnderscore.jsは、JavaScriptのユーティリティライブラリとして広く使われています。どちらも関数をチェーンして使用できるという共通点がありますが、いくつかの重要な違いがあります。

パフォーマンス:

  • Underscore.js
    シンプルな実装と、ネイティブ関数の使用が少ないため、Lodashほど高速ではありません。
  • Lodash
    一般的にUnderscore.jsよりも高速です。より最適化された内部実装と、一部の関数のネイティブバージョンの使用により、パフォーマンスが向上しています。

機能:

  • Underscore.js
    基本的なコレクション操作、関数ユーティリティ、およびテンプレートエンジンなどの機能を提供します。
  • Lodash
    より多くの機能を提供します。例えば、関数合成、遅延評価、モジュール化、およびカスタムビルドのサポートなどがあります。

API:

  • Underscore.js
    よりシンプルなAPIを提供します。
  • Lodash
    より多くのメソッドを提供し、一部のメソッドの引数の順序が異なる場合があります。

コミュニティとサポート:

  • Underscore.js
    まだ健在ですが、Lodashほど活発なコミュニティはありません。
  • Lodash
    より活発なコミュニティとサポートがあります。ドキュメンテーションやブログ記事などのリソースも豊富です。



コレクション操作

Lodash

const _ = require('lodash');

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

// フィルタリング
const evenNumbers = _.filter(numbers, (num) => num % 2 === 0);
console.log(evenNumbers); // [2, 4]

// マッピング
const squaredNumbers = _.map(numbers, (num) => num * num);
console.log(squaredNumbers); // [1, 4, 9, 16, 25]

// 削減
const sum = _.reduce(numbers, (acc, num) => acc + num, 0);
console.log(sum); // 15

Underscore.js

const _ = require('underscore');

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

// フィルタリング
const evenNumbers = _.filter(numbers, function(num) {
  return num % 2 === 0;
});
console.log(evenNumbers); // [2, 4]

// マッピング
const squaredNumbers = _.map(numbers, function(num) {
  return num * num;
});
console.log(squaredNumbers); // [1, 4, 9, 16, 25]

// 削減
const sum = _.reduce(numbers, function(acc, num) {
  return acc + num;
}, 0);
console.log(sum); // 15

関数ユーティリティ

const _ = require('lodash');

// デフォルト値
const result = _.defaultTo(undefined, 'value');
console.log(result); // 'value'

// ランダム値
const randomNum = _.random(1, 10);
console.log(randomNum); // 1から10までのランダムな整数

// 遅延実行
const delayedFunction = _.debounce(() => {
  console.log('delayed');
}, 500);
delayedFunction();
const _ = require('underscore');

// デフォルト値
const result = _.defaultTo(undefined, 'value');
console.log(result); // 'value'

// ランダム値
const randomNum = _.random(1, 10);
console.log(randomNum); // 1から10までのランダムな整数

// 遅延実行
const delayedFunction = _.debounce(function() {
  console.log('delayed');
}, 500);
delayedFunction();
const _ = require('lodash');

// チェーンメソッド
const result = _(numbers)
  .filter(num => num % 2 === 0)
  .map(num => num * num)
  .value();
console.log(result); // [4, 16]

// カスタムビルド
// ...
const _ = require('underscore');

// チェーンメソッド
const result = _(numbers)
  .filter(function(num) {
    return num % 2 === 0;
  })
  .map(function(num) {
    return num * num;
  })
  .value();
console.log(result); // [4, 16]



ネイティブJavaScript:

  • Object methods
    Object.keys, Object.values, Object.entriesなどのメソッドを使ってオブジェクトを操作することができます。
  • Array methods
    forEach, map, filter, reduceなどの組み込みメソッドを使ってコレクション操作を行うことができます。

他のユーティリティライブラリ:

  • RxJS
    リアクティブプログラミングのためのライブラリで、非同期処理やデータストリームを扱うことができます。
  • Immutable.js
    不変データ構造を提供し、パフォーマンスと予測可能性を高めることができます。
  • Ramda
    Lodashと同様に機能豊富なライブラリで、関数型プログラミングのスタイルを採用しています。

カスタム実装:

  • 独自のユーティリティ関数
    必要な機能を自分で実装することもできます。ただし、メンテナンスやテストのコストが増える可能性があります。

選択基準

  • コミュニティとサポート
    問題が発生した場合にサポートが受けられるか。
  • 学習コスト
    習得にかかる時間や労力。
  • パフォーマンス
    性能要件を満たすか。
  • 機能
    必要な機能が提供されているか。


const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

const evenNumbers = numbers.filter(num => num % 2 === 0);
console.log(evenNumbers); // [2, 4]
  • Ramda
import { filter, map, reduce } from 'ramda';

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

const evenNumbers = filter(num => num % 2 === 0, numbers);
console.log(evenNumbers); // [2, 4]
  • Immutable.js
import { List } from 'immutable';

const numbers = List([1, 2, 3, 4, 5]);

const evenNumbers = numbers.filter(num => num % 2 === 0);
console.log(evenNumbers.toArray()); // [2, 4]

underscore.js javascript lodash



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