XMLHttpRequestとFetch APIを使いこなす

2024-04-02

JavaScriptで非同期通信の応答を返す方法

非同期通信とは?

そこで登場したのが非同期通信です。非同期通信は、ユーザーがアクションを起こしてもページ全体を再読み込みすることなく、必要なデータのみをサーバーと通信で取得・更新する技術です。これにより、ユーザー操作のレスポンス向上やページ読み込み時間の短縮を実現できます。

JavaScriptで非同期通信を行う代表的な方法は、以下の2つです。

  1. XMLHttpRequest (XHR): 従来からある非同期通信の標準的な方法です。
  2. Fetch API: より新しい非同期通信のAPIです。 XMLHttpRequestよりも簡潔で扱いやすいのが特徴です。

応答の返し方

非同期通信でサーバーから取得したデータは、コールバック関数を使用して処理します。コールバック関数は、通信が完了したタイミングで実行され、サーバーからの応答データを受け取ることができます。

XMLHttpRequestの場合

// サーバーにリクエストを送信
const xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('GET', 'url');
xhr.send();

// 通信完了時の処理
xhr.onload = function() {
  if (xhr.status === 200) {
    // 成功時の処理
    const response = JSON.parse(xhr.responseText);
    console.log(response);
  } else {
    // 失敗時の処理
    console.log('通信に失敗しました');
  }
};

Fetch APIの場合

// サーバーにリクエストを送信
fetch('url')
  .then(response => {
    if (response.ok) {
      // 成功時の処理
      return response.json();
    } else {
      // 失敗時の処理
      throw new Error('通信に失敗しました');
    }
  })
  .then(data => {
    // JSONデータの処理
    console.log(data);
  })
  .catch(error => {
    // エラー処理
    console.log(error);
  });

非同期通信は、ユーザー操作性とページ読み込み速度を向上させる重要な技術です。JavaScriptで非同期通信を行うには、XMLHttpRequestまたはFetch APIを使用し、コールバック関数でサーバーからの応答を処理します。




サンプル1: ユーザー入力を受け取ってサーバーに送信し、結果を表示する

HTML

<input type="text" id="name" />
<button id="submit">送信</button>
<div id="result"></div>

JavaScript

const nameInput = document.getElementById('name');
const submitButton = document.getElementById('submit');
const resultElement = document.getElementById('result');

submitButton.addEventListener('click', () => {
  const name = nameInput.value;

  // サーバーにリクエストを送信
  fetch('url', {
    method: 'POST',
    body: JSON.stringify({ name }),
  })
    .then(response => {
      if (response.ok) {
        // 成功時の処理
        return response.json();
      } else {
        // 失敗時の処理
        throw new Error('通信に失敗しました');
      }
    })
    .then(data => {
      // サーバーから返却された挨拶文を表示
      resultElement.textContent = data.greeting;
    })
    .catch(error => {
      // エラー処理
      console.log(error);
    });
});

サンプル2: サーバーからデータを取得してリストに表示する

このサンプルコードでは、サーバーから取得した商品データを表示するリストを作成します。

<ul id="products"></ul>
const productsList = document.getElementById('products');

// サーバーにリクエストを送信
fetch('url')
  .then(response => {
    if (response.ok) {
      // 成功時の処理
      return response.json();
    } else {
      // 失敗時の処理
      throw new Error('通信に失敗しました');
    }
  })
  .then(data => {
    // サーバーから取得した商品データでリストを作成
    data.products.forEach(product => {
      const listItem = document.createElement('li');
      listItem.textContent = product.name;
      productsList.appendChild(listItem);
    });
  })
  .catch(error => {
    // エラー処理
    console.log(error);
  });



非同期通信の応答を返す方法:その他の方法

jQueryの使用

例:

$.ajax({
  url: 'url',
  method: 'GET',
  success: function(response) {
    // 成功時の処理
    console.log(response);
  },
  error: function(error) {
    // 失敗時の処理
    console.log(error);
  }
});

Axiosは、非同期通信用のライブラリです。Fetch APIよりも簡潔で、Promiseベースで記述できます。

axios.get('url')
  .then(response => {
    // 成功時の処理
    console.log(response.data);
  })
  .catch(error => {
    // 失敗時の処理
    console.log(error);
  });

Promiseは、非同期処理を扱いやすくするためのオブジェクトです。

const promise = fetch('url');

promise.then(response => {
  if (response.ok) {
    // 成功時の処理
    return response.json();
  } else {
    // 失敗時の処理
    throw new Error('通信に失敗しました');
  }
})
.then(data => {
  // サーバーから返却されたデータの処理
  console.log(data);
})
.catch(error => {
  // エラー処理
  console.log(error);
});

非同期通信の応答を返す方法は、いくつかあります。それぞれの特徴を理解して、状況に応じて使い分けてください。


javascript ajax asynchronous


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