Node.jsで待つ方法
Node.jsにおける非同期処理と待機
Node.jsは非同期イベント駆動型のJavaScriptランタイムです。つまり、コードはイベントが発生するのを待って実行されます。この特性により、Node.jsはI/O操作(ファイル読み込み、ネットワーク通信など)を効率的に処理することができますが、時には特定のタイミングでコードを一時停止したい場合があります。
setTimeout()
関数を使用する
最も単純な方法は、setTimeout()
関数を使用することです。これは、指定したミリ秒後にコールバック関数を呼び出します。
setTimeout(function() {
console.log('Hello after 2 seconds!');
}, 2000);
async/await
を使用する
よりモダンなアプローチは、async/await
構文を使用することです。これは、非同期処理を同期的なコードのように記述できるため、読みやすくなります。
async function delay(ms) {
return new Promise(resolve => setTimeout(resolve, ms));
}
async function main() {
console.log('Before delay');
await delay(2000);
console.log('After delay');
}
main();
setInterval()
関数を使用する
setInterval()
関数は、指定した間隔でコールバック関数を繰り返し呼び出します。これは、定期的なタスクを実行したい場合に便利です。
setInterval(function() {
console.log('Hello every 2 seconds!');
}, 2000);
重要な注意点
- エラー処理
非同期処理はエラーが発生する可能性があります。適切なエラー処理を実装してください。 - ブロッキング操作の回避
時間がかかる処理(CPU密集型タスクなど)を同期的に実行すると、Node.jsの非同期性を損なう可能性があります。このような場合は、ワーカープールや子プロセスを使用するなどの方法を検討してください。 - 非同期処理の理解
Node.jsは非同期であることを常に念頭に置いてください。setTimeout()
やasync/await
を使用しても、メインスレッドがブロックされることはありません。
setTimeout(function() {
console.log('2秒後に実行されます');
}, 2000);
async function delay(ms) {
return new Promise(resolve => setTimeout(resolve, ms));
}
async function main() {
console.log('遅延前');
await delay(2000);
console.log('遅延後');
}
main();
setInterval(function() {
console.log('2秒ごとに実行されます');
}, 2000);
Promise.race()を使用する
複数のPromiseを同時に実行し、最初に解決または拒否されたPromiseの結果を返すことができます。
const promise1 = new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, 2000, 'Promise 1'));
const promise2 = new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, 1000, 'Promise 2'));
Promise.race([promise1, promise2])
.then(( result) => console.log(re sult))
.catch((error) => console.error(error));
複数のPromiseを同時に実行し、すべてのPromiseが解決された場合にのみ結果を返すことができます。
const promise1 = new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, 2000, 'Promise 1'));
const promise2 = new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, 1000, 'Promise 2'));
P romise.all([promise1, promise2])
.then((results) => console.log(results))
.catch((error) => console.error(error));
イベントループを理解する
Node.jsのイベントループは、非同期処理の仕組みの中心です。イベントループの仕組みを理解することで、より柔軟な待機処理を実装することができます。
カスタムイベントを使用する
Node.jsのイベントエミッタを利用して、カスタムイベントを発行し、それを待機することで非同期処理を制御することができます。
const EventEmitter = require('events');
const emitter = new EventEmitter();
emitter.on('wait', () => {
console.log('待機中');
setTimeout(() => {
console.log('待機終了');
emitter.emit('done');
}, 2000);
});
emitter.emit('wait');
emitter.on('done', () => {
console.log('すべて完了');
});
javascript node.js async-await