HTTPSで起こる「Node.js ホスト名/IPと証明書の別名不一致」エラーの原因と解決策を徹底解説!
Node.js ホスト名/IPと証明書の別名不一致エラーの解決方法
このエラーは、Node.jsアプリケーションがHTTPSで起動し、クライアントがサーバーに接続しようとすると発生します。これは、クライアントが受信した証明書内の別名と、実際のサーバーのホスト名またはIPアドレスが一致しない場合に発生します。
解決策
このエラーを解決するには、以下の方法を試してください。
証明書の別名を更新する
証明書内の別名は、subjectAltName
拡張フィールドで定義されます。このフィールドには、サーバーのホスト名またはIPアドレスを指定する必要があります。
方法:
- 証明書ファイルをテキストエディタで開きます。
subjectAltName
拡張フィールドを見つけます。- フィールド内の値を、実際のサーバーのホスト名またはIPアドレスに更新します。
- 証明書ファイルを保存します。
例:
subjectAltName = DNS:example.com, IP:127.0.0.1
サーバーのホスト名またはIPアドレスを更新する
証明書内の別名が正しい場合、サーバーのホスト名またはIPアドレスが間違っている可能性があります。
- サーバーの設定ファイルを確認します。
- ホスト名またはIPアドレスの設定が正しいことを確認します。
- サーバーを再起動します。
ワイルドカード証明書を使用する
複数のドメインでNode.jsアプリケーションをホストする場合は、ワイルドカード証明書を使用することができます。ワイルドカード証明書には、アスタリスク(*)などのワイルドカード文字を含めることができます。
- サーバーにワイルドカード証明書をインストールします。
ローカル開発環境でHTTPSを使用している場合は、無効にすることができます。
- Node.jsアプリケーションの設定ファイルを開きます。
https
プロパティを削除します。
補足
このエラーは、Node.js以外のWebサーバーでも発生する可能性があります。解決方法は、サーバーの種類によって異なる場合があります。
Node.js ホスト名/IPと証明書の別名不一致エラーの解決方法 - サンプルコード
const https = require('https');
const fs = require('fs');
const options = {
cert: fs.readFileSync('./path/to/your/certificate.pem'),
key: fs.readFileSync('./path/to/your/private_key.pem'),
};
const server = https.createServer(options, (req, res) => {
res.statusCode = 200;
res.setHeader('Content-Type', 'text/plain');
res.end('Hello World!');
});
server.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 3000');
});
説明
https
モジュールとfs
モジュールをインポートします。options
オブジェクトを作成します。cert
プロパティには、証明書ファイルへのパスを設定します。https.createServer()
関数を使用して、HTTPSサーバーを作成します。- サーバーのイベントリスナーを定義します。
- リクエストに200ステータスコードを返します。
- コンテンツタイプを
text/plain
に設定します。 - "Hello World!"というメッセージをレスポンスに書き込みます。
server.listen()
メソッドを使用して、サーバーをポート3000で起動します。
注意事項
- このコードは、証明書ファイルと秘密鍵ファイルが同じディレクトリにあることを前提としています。
- 証明書ファイルと秘密鍵ファイルが異なるディレクトリにある場合は、パスを適切に変更する必要があります。
- このコードは、ローカル開発環境でのみ使用することを目的としています。本番環境で使用するには、追加のセキュリティ対策を講じる必要があります。
Node.js ホスト名/IPと証明書の別名不一致エラーの解決方法 - その他の方法
証明書の別名を環境変数に設定することができます。
- 以下の環境変数を設定します。
NODE_TLS_REJECT_UNAUTHORIZED=0
NODE_TLS_REJECT_UNAUTHORIZED オプションを使用する
https.createServer()
関数に NODE_TLS_REJECT_UNAUTHORIZED
オプションを渡すことができます。
const https = require('https');
const fs = require('fs');
const options = {
cert: fs.readFileSync('./path/to/your/certificate.pem'),
key: fs.readFileSync('./path/to/your/private_key.pem'),
rejectUnauthorized: false,
};
const server = https.createServer(options, (req, res) => {
// ...
});
server.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 3000');
});
agent オプションを使用する
https.get()
関数に agent
オプションを渡すことができます。
const https = require('https');
const agent = new https.Agent({
rejectUnauthorized: false,
});
https.get('https://example.com', { agent }, (res) => {
// ...
});
これらの方法は、証明書の検証を無効にするため、セキュリティ上のリスクがあります。本番環境で使用するには、十分な注意が必要です。
Node.js ホスト名/IPと証明書の別名不一致エラーは、さまざまな方法で解決することができます。状況に応じて適切な方法を選択してください。
重要な注意事項
- 証明書の別名を更新する方法は、最も安全な方法です。
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