さよなら古いコード!jQuery 1.9以降で発生する「Uncaught TypeError: Cannot read property 'msie' of undefined」エラーを撃退する方法

2024-09-17

JavaScript と jQuery における "Uncaught TypeError: Cannot read property 'msie' of undefined" エラーの解決方法

このエラーは、通常、jQuery 1.9 以降で古いバージョンのコードを使用している場合に発生します。jQuery 1.9 では、ブラウザ情報取得に使用されていた $.browser プロパティが非推奨となり、jQuery 3.0 で削除されました。古いコードでは、この非推奨プロパティを使用して Internet Explorer のバージョンを判定しようとしており、それがエラーの原因となります。

解決方法

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を試すことができます。

コードを更新する

古い $.browser プロパティを使用している箇所を、代替手段で置き換えます。代替手段としては、以下のものがあります。

jQuery Migrate プラグインを使用する

jQuery Migrate プラグインは、非推奨となった jQuery メソッドを新しいメソッドに置き換えることができるプラグインです。このプラグインを使用することで、古いコードを更新せずにエラーを解決することができます。

jQuery 1.8 以前を使用する

どうしても古いコードを更新できない場合は、jQuery 1.8 以前を使用するという方法もあります。ただし、jQuery 1.8 以前はすでにサポートが終了しており、セキュリティ上の脆弱性がある可能性があることに注意する必要があります。

このエラーは、比較的古いコードで発生するエラーです。近年開発されたコードであれば、このエラーが発生する可能性は低くなります。また、jQuery 1.9 以降のバージョンを使用している場合は、$.browser プロパティを使用しないように注意する必要があります。




$(document).ready(function() {
  if ($.browser.msie) {
    alert('Internet Explorer を使用しています');
  } else {
    alert('Internet Explorer 以外のブラウザを使用しています');
  }
});

このコードを修正するには、$.browser プロパティを代替手段で置き換える必要があります。以下は、navigator.userAgent プロパティを使用して Internet Explorer のバージョンを判定する例です。

$(document).ready(function() {
  var userAgent = navigator.userAgent;
  if (/MSIE|Trident|Edge\/\d+/i.test(userAgent)) {
    alert('Internet Explorer または Edge を使用しています');
  } else {
    alert('Internet Explorer または Edge 以外のブラウザを使用しています');
  }
});

このコードでは、navigator.userAgent プロパティに含まれる文字列を検査することで、Internet Explorer または Edge ブラウザかどうかを判定しています。

jQuery Migrate プラグインを使用すると、古い $.browser プロパティを新しい $.support プロパティに置き換えることができます。以下は、jQuery Migrate プラグインを使用して上記のコードを修正する例です。

$(document).ready(function() {
  if ($.support.msie) {
    alert('Internet Explorer を使用しています');
  } else {
    alert('Internet Explorer 以外のブラウザを使用しています');
  }
});

このコードでは、$.support.msie プロパティを使用して Internet Explorer を使用しているかどうかを判定しています。jQuery Migrate プラグインは、古い jQuery メソッドを新しいメソッドに置き換えるだけでなく、非推奨となったプロパティやメソッドに関する警告も表示します。




ブラウザの機能を直接検出することで、ブラウザの種類を判定することができます。この方法は、古いブラウザやユーザーエージェントを偽装しているブラウザでも動作する可能性があります。

例:Internet Explorer で CSS border-radius プロパティがサポートされているかどうかを判定するコード

if (!window.CSS.supports('border-radius')) {
  // Internet Explorer 9 以下では border-radius をサポートしていないため、代替処理を行う
}

Modernizr ライブラリを使用する

Modernizr は、ブラウザの機能を検出するためのライブラリです。このライブラリを使用することで、簡単にブラウザの種類を判定することができます。

例:Modernizr を使用して Internet Explorer 8 以下かどうかを判定するコード

if (Modernizr.ie8) {
  // Internet Explorer 8 以下では、古いバージョンの JavaScript コードを使用する
} else {
  // Internet Explorer 9 以降では、新しいバージョンの JavaScript コードを使用する
}

Browserslist を使用する

Browserslist は、プロジェクトでターゲットとするブラウザを指定するためのツールです。このツールを使用することで、コードを特定のブラウザに合わせて自動的に調整することができます。

例:Browserslist で Internet Explorer 10 以降のみをターゲットとする設定

> .browserslistrc

# 対象ブラウザ
defaults browserslist

# サポート対象ブラウザ
ie >= 10

この設定の場合、コードは Internet Explorer 10 以降でのみ動作し、古いバージョンの Internet Explorer ではエラーが発生しなくなります。

Service Workers を使用する

Service Workers は、Web アプリケーションのパフォーマンスと機能を向上させるための API です。この API を使用することで、ブラウザの種類に応じて異なるコードをロードすることができます。

例:Service Worker で Internet Explorer 11 以下かどうかを判定し、古いバージョンの JavaScript コードをロードするコード

self.addEventListener('fetch', function(event) {
  if (event.request.url.match(/\/old-script\.js$/)) {
    if (navigator.userAgent.match(/MSIE|Trident|Edge\/\d+/i)) {
      event.respondWith(fetch('/old-script.js'));
    } else {
      event.respondWith(fetch('/new-script.js'));
    }
  }
});

このコードでは、/old-script.js という URL に対するリクエストの場合、navigator.userAgent プロパティを使用してブラウザの種類を判定し、Internet Explorer 11 以下であれば /old-script.js を、それ以外のブラウザであれば /new-script.js をロードするようにしています。

注意点

"Uncaught TypeError: Cannot read property 'msie' of undefined" エラーは、jQuery 1.9 以降で古いバージョンのコードを使用している場合に発生するエラーです。このエラーを解決するには、以下の方法があります。

  • コードを更新し、$.browser プロパティを代替手段で置き換える

javascript jquery



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