JavaScript配列CSVエクスポート解説
JavaScriptで配列情報をCSVにエクスポートする
前提
- エクスポートするデータが配列形式で格納されている。
- ブラウザ上でJavaScriptを使用している。
手順
CSV形式の文字列を作成する
- 配列の各要素をカンマで区切り、行ごとに改行で区切る。
- すべての行を連結して、最終的なCSV文字列を作成する。
Blobオブジェクトを作成する
Blob
コンストラクタを使用して、CSV文字列をBlobオブジェクトに変換する。- Blobオブジェクトは、生のデータを表すオブジェクトである。
URL.createObjectURL
メソッドを使用して、BlobオブジェクトからURLを作成する。- このURLは、ブラウザがダウンロード可能な一時的なURLである。
ダウンロードリンクを作成する
a
要素を作成し、そのhref
属性にURLを設定する。download
属性にダウンロードファイル名を指定する。
リンクをクリックしてダウンロードを開始する
- JavaScriptでプログラム的にリンクをクリックするか、ユーザーがクリックするように促す。
コード例
function exportToCSV(data) {
// CSV文字列を作成する
const csvContent = data.map(row => row.join(',')).join('\n');
// Blobオブジェクトを作成する
const blob = new Blob([csvContent], { type: 'text/csv' });
// URLオブジェクトを作成する
const url = URL.createObjectURL(blob);
// ダウンロードリンクを作成する
const a = document.createElement('a');
a.href = url;
a.download = 'data.csv';
// リンクをクリックしてダウンロードを開始する
a.click();
// URLを解放する
URL.revokeObjectURL(url);
}
解説
- 最後に、URLを解放するために
URL.revokeObjectURL
メソッドを使用する。 a
要素を作成し、そのhref
属性にURLを設定し、download
属性にファイル名を指定する。map
メソッドを使用して、配列の各要素をカンマで区切った文字列に変換し、join
メソッドで結合してCSV文字列を作成する。exportToCSV
関数は、配列data
を受け取り、CSVファイルにエクスポートする。
function exportToCSV(data) {
// CSV文字列を作成する
const csvContent = data.map(row => row.join(',')).join('\n');
// Blobオブジェクトを作成する
const blob = new Blob([csvContent], { type: 'text/csv' });
// URLオブジェクトを作成する
const url = URL.createObjectURL(blob);
// ダウンロードリンクを作成する
const a = document.createElement('a');
a.href = url;
a.download = 'data.csv';
// リンクをクリックしてダウンロードを開始する
a.click();
// URLを解放する
URL.revokeObjectURL(url);
}
CSV文字列の作成
data.map(row => row.join(',')).join('\n')
の部分は、配列data
の各要素をカンマで区切り、行ごとに改行で区切ってCSV文字列を作成しています。map
メソッドは、配列の各要素に対して関数を適用し、新しい配列を返します。join
メソッドは、配列の要素を指定された文字列で結合します。
new Blob([csvContent], { type: 'text/csv' })
の部分は、CSV文字列をBlobオブジェクトに変換しています。type
プロパティは、MIMEタイプを指定します。
document.createElement('a')
の部分は、a
要素を作成しています。a.href = url
の部分は、a
要素のhref
属性にURLを設定しています。a.download = 'data.csv'
の部分は、a
要素のdownload
属性にダウンロードファイル名を指定しています。
a.click()
の部分は、プログラム的にリンクをクリックしています。
URLを解放
- 以下のようにコードを修正する:
- CSV文字列を直接データURIとして使用して、ブラウザにダウンロードを促す。
const dataURI = 'data:text/csv;charset=utf-8,' + encodeURIComponent(csvContent);
const a = document.createElement('a');
a.href = dataURI;
a.down load = 'data.csv';
a.click();
サーバーサイド処理
- CSVデータをサーバーに送信し、サーバー側でCSVファイルを生成してダウンロードさせる。
fetch('/export', {
method: 'POST',
headers: {
'Content-Type': 'application/json'
},
body: JSON.stringify(data)
})
.then(response => response.blob())
.then(blob => {
const u rl = URL.createObjectURL(blob);
const a = document.createElement('a');
a.href = url;
a.download = 'data.csv';
a.click();
URL.revokeObjectURL(url );
});
サーバー側の処理では、受け取ったデータをCSV形式に変換し、レスポンスとしてダウンロード可能なファイルを提供する。
ライブラリを使用
- 例えば、
Papa Parse
ライブラリを使用すると、以下のようにコードを簡潔に書くことができる: - CSVエクスポート用のライブラリを使用することで、より簡潔なコードで実現できる。
Papa.parse(data, {
download: true,
filename: 'data.csv'
});
HTML5の<a>要素のhref属性に直接CSV文字列を指定
- 直接
<a>
要素のhref
属性にCSV文字列を指定することで、ダウンロードを促す。
<a href="data:text/csv;charset=utf-8,' + encodeURIComponent(csvContent) + '" download="data.csv">ダウンロード</a>
選択基準
- ライブラリ
ライブラリを使用することで、コードが簡潔になり、機能が充実している場合がある。 - サーバーサイド処理
サーバー側で処理が必要な場合や、セキュリティ上の理由からサーバー側でファイルを生成したい場合に適している。 - シンプルさ
データURIや直接<a>
要素を使用する方法が最もシンプル。
javascript csv export