JavaScript配列CSVエクスポート解説

2024-08-26

JavaScriptで配列情報をCSVにエクスポートする

前提

  • エクスポートするデータが配列形式で格納されている。
  • ブラウザ上でJavaScriptを使用している。

手順

  1. CSV形式の文字列を作成する

    • 配列の各要素をカンマで区切り、行ごとに改行で区切る。
    • すべての行を連結して、最終的なCSV文字列を作成する。
  2. Blobオブジェクトを作成する

    • Blobコンストラクタを使用して、CSV文字列をBlobオブジェクトに変換する。
    • Blobオブジェクトは、生のデータを表すオブジェクトである。
    • URL.createObjectURLメソッドを使用して、BlobオブジェクトからURLを作成する。
    • このURLは、ブラウザがダウンロード可能な一時的なURLである。
  3. ダウンロードリンクを作成する

    • a要素を作成し、そのhref属性にURLを設定する。
    • download属性にダウンロードファイル名を指定する。
  4. リンクをクリックしてダウンロードを開始する

    • JavaScriptでプログラム的にリンクをクリックするか、ユーザーがクリックするように促す。

コード例

function exportToCSV(data) {
  // CSV文字列を作成する
  const csvContent = data.map(row => row.join(',')).join('\n');

  // Blobオブジェクトを作成する
  const blob = new Blob([csvContent], { type: 'text/csv' });

  // URLオブジェクトを作成する
  const url = URL.createObjectURL(blob);

  // ダウンロードリンクを作成する
  const a = document.createElement('a');
  a.href = url;
  a.download = 'data.csv';

  // リンクをクリックしてダウンロードを開始する
  a.click();

  // URLを解放する
  URL.revokeObjectURL(url);
}

解説

  • 最後に、URLを解放するためにURL.revokeObjectURLメソッドを使用する。
  • a要素を作成し、そのhref属性にURLを設定し、download属性にファイル名を指定する。
  • mapメソッドを使用して、配列の各要素をカンマで区切った文字列に変換し、joinメソッドで結合してCSV文字列を作成する。
  • exportToCSV関数は、配列dataを受け取り、CSVファイルにエクスポートする。



function exportToCSV(data) {
  // CSV文字列を作成する
  const csvContent = data.map(row => row.join(',')).join('\n');

  // Blobオブジェクトを作成する
  const blob = new Blob([csvContent], { type: 'text/csv' });

  // URLオブジェクトを作成する
  const url = URL.createObjectURL(blob);

  // ダウンロードリンクを作成する
  const a = document.createElement('a');
  a.href = url;
  a.download = 'data.csv';

  // リンクをクリックしてダウンロードを開始する
  a.click();

  // URLを解放する
  URL.revokeObjectURL(url);
}
  1. CSV文字列の作成

    • data.map(row => row.join(',')).join('\n')の部分は、配列dataの各要素をカンマで区切り、行ごとに改行で区切ってCSV文字列を作成しています。
    • mapメソッドは、配列の各要素に対して関数を適用し、新しい配列を返します。
    • joinメソッドは、配列の要素を指定された文字列で結合します。
    • new Blob([csvContent], { type: 'text/csv' })の部分は、CSV文字列をBlobオブジェクトに変換しています。
    • typeプロパティは、MIMEタイプを指定します。
    • document.createElement('a')の部分は、a要素を作成しています。
    • a.href = urlの部分は、a要素のhref属性にURLを設定しています。
    • a.download = 'data.csv'の部分は、a要素のdownload属性にダウンロードファイル名を指定しています。
    • a.click()の部分は、プログラム的にリンクをクリックしています。
  2. URLを解放




  • 以下のようにコードを修正する:
  • CSV文字列を直接データURIとして使用して、ブラウザにダウンロードを促す。
const dataURI = 'data:text/csv;charset=utf-8,' + encodeURIComponent(csvContent);
const a = document.createElement('a');
a.href = dataURI;
a.down   load = 'data.csv';
a.click();

サーバーサイド処理

  • CSVデータをサーバーに送信し、サーバー側でCSVファイルを生成してダウンロードさせる。
fetch('/export', {
  method: 'POST',
  headers: {
    'Content-Type': 'application/json'
  },
  body: JSON.stringify(data)
})
.then(response => response.blob())
.then(blob => {
  const u   rl = URL.createObjectURL(blob);
  const a = document.createElement('a');
  a.href = url;
  a.download = 'data.csv';
  a.click();
  URL.revokeObjectURL(url   );
});

サーバー側の処理では、受け取ったデータをCSV形式に変換し、レスポンスとしてダウンロード可能なファイルを提供する。

ライブラリを使用

  • 例えば、Papa Parseライブラリを使用すると、以下のようにコードを簡潔に書くことができる:
  • CSVエクスポート用のライブラリを使用することで、より簡潔なコードで実現できる。
Papa.parse(data, {
  download: true,
  filename: 'data.csv'
});

HTML5の<a>要素のhref属性に直接CSV文字列を指定

  • 直接<a>要素のhref属性にCSV文字列を指定することで、ダウンロードを促す。
<a href="data:text/csv;charset=utf-8,' + encodeURIComponent(csvContent) + '" download="data.csv">ダウンロード</a>

選択基準

  • ライブラリ
    ライブラリを使用することで、コードが簡潔になり、機能が充実している場合がある。
  • サーバーサイド処理
    サーバー側で処理が必要な場合や、セキュリティ上の理由からサーバー側でファイルを生成したい場合に適している。
  • シンプルさ
    データURIや直接<a>要素を使用する方法が最もシンプル。

javascript csv export



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