CSSで色を変数として定義する方法とメリット

2024-05-23

CSSで色を変数として定義する方法

メリット

  • コードの可読性保守性が向上します。同じ色値を何度も記述する必要がなくなり、コードが読みやすくなり、変更も簡単になります。
  • テーマ変更が容易になります。変数の値を変更することで、サイト全体の配色を簡単に変更できます。
  • 一貫性を保ちやすくなります。変数を使用することで、サイト全体の配色の一貫性を保ちやすくなります。

基本的な構文

/* 変数の定義 */
:root {
  --main-color: #F00; /* 赤色 */
  --sub-color: #00F; /* 青色 */
}

/* 変数の使用方法 */
h1 {
  color: var(--main-color); /* h1要素の文字色をメインカラーに設定 */
}

p {
  color: var(--sub-color); /* p要素の文字色をサブカラーに設定 */
}

注意点

  • カスタムプロパティは、: で始まるルートセレクタ内で定義する必要があります。
  • 変数名の先頭に2つのハイフン (--) を付ける必要があります。
  • 変数の値は、通常のCSSの色値と同じように指定できます。

応用例

  • メインカラー、サブカラー、アクセントカラーなどを変数として定義し、サイト全体の配色を統一する。
  • ホバー時の色変化や、状態に応じた色の設定を、変数を使用して動的に行う。
  • グラデーションの色を、変数を使用して定義する。



    HTML

    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>CSS変数サンプル</title>
      <link rel="stylesheet" href="style.css">
    </head>
    <body>
      <h1>見出し</h1>
      <p>本文</p>
    </body>
    </html>
    

    CSS

    /* 変数の定義 */
    :root {
      --main-color: #F00; /* 赤色 */
      --sub-color: #00F; /* 青色 */
    }
    
    /* 変数の使用方法 */
    h1 {
      color: var(--main-color); /* h1要素の文字色をメインカラーに設定 */
    }
    
    p {
      color: var(--sub-color); /* p要素の文字色をサブカラーに設定 */
    }
    

    説明

    このコードでは、以下の変数を定義しています。

    • --main-color: 赤色 (#F00)

    次に、これらの変数を h1 要素と p 要素の color プロパティに使用しています。

    • h1 要素の文字色は --main-color に設定された赤色になります。

    このコードを実行すると、以下のようになります。

    • h1 見出しは赤色で表示されます。

    このサンプルコードを参考に、以下の応用例を検討することができます。

      このサンプルコードはあくまでも基本的な例です。実際の使用にあたっては、必要に応じてコードを修正してください。

      CSS変数を使用することで、コードの可読性、保守性、一貫性を向上させることができます。ぜひ積極的に活用してみてください。




      CSS変数以外の方法で色を定義する方法

      16進数表記

      最も基本的な方法で、ハッシュ記号 (#) に続いて6桁の英数字を指定します。例えば、赤色は #FF0000、青色は #0000FF となります。

      h1 {
        color: #FF0000; /* 赤色 */
      }
      
      p {
        color: #0000FF; /* 青色 */
      }
      

      キーワード名

      あらかじめ定義されている色名を使用する方法です。例えば、赤色は red、青色は blue となります。

      h1 {
        color: red; /* 赤色 */
      }
      
      p {
        color: blue; /* 青色 */
      }
      

      RGB表記

      赤、緑、青の各色の強さを0~255の範囲で指定する方法です。例えば、赤色は rgb(255, 0, 0)、青色は rgb(0, 0, 255) となります。

      h1 {
        color: rgb(255, 0, 0); /* 赤色 */
      }
      
      p {
        color: rgb(0, 0, 255); /* 青色 */
      }
      

      HSL表記

      色相、彩度、明度を0~360度または0~100%の範囲で指定する方法です。例えば、赤色は hsl(0, 100%, 50%)、青色は hsl(180, 100%, 50%) となります。

      h1 {
        color: hsl(0, 100%, 50%); /* 赤色 */
      }
      
      p {
        color: hsl(180, 100%, 50%); /* 青色 */
      }
      

      グラデーション

      それぞれの方法には、利点と欠点があります。

      • 16進数表記: 細かい色調を表現できる。複雑な色を表現するには、コードが長くなる。
      • キーワード名: シンプルで分かりやすい。色の選択肢が少ない。
      • RGB表記: 直感的に色を表現できる。16進数表記よりもコードが長くなる。
      • HSL表記: 色相、彩度、明度を個別に調整できる。理解するのが難しい。
      • グラデーション: 複雑な色表現が可能。古いブラウザでは対応していない場合がある。

      状況に応じて適切な方法を選択

      どの方法を使用するかは、状況によって異なります。シンプルな配色であれば、キーワード名を使用する方が良いでしょう。複雑な色表現が必要であれば、16進数表記やHSL表記を使用する必要があります。グラデーションを使用する場合は、ブラウザの互換性を考慮する必要があります。

      CSS変数は、上記の方法と比べて以下の利点があります。

        一般的には、CSS変数を使用するのが 最も 推奨 されます。しかし、状況によっては、上記の方法の方が適している場合もあります。それぞれの方法の利点と欠点を理解した上で、適切な方法を選択してください。


        css variables colors


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