JavaScript配列ソート解説

2024-10-22

JavaScriptのArray.sort実装について(日本語)

JavaScriptにおける配列のソート

JavaScriptのArray.sort()メソッドは、配列内の要素をソートするための基本的な関数です。デフォルトでは、要素を文字列として比較し、辞書順にソートします。

独自のソート関数を提供する

Array.sort()メソッドに比較関数を提供することで、独自のソートロジックを実装できます。比較関数は、2つの要素を受け取り、それらの相対的な順序を指定する数値を返します。

  • 0
    第1の要素と第2の要素が等しいことを示します。

例: 数値配列を昇順にソート

const numbers = [3, 1, 4, 1, 5, 9];

numbers.sort((a, b) => a - b);

console.log(numbers); // Output: [1, 1, 3, 4, 5, 9]

例: オブジェクト配列をプロパティ値に基づいてソート

const users = [
  { name: "Alice", age: 30 },
  { name: "Bob", age: 25 },
  { name: "Charlie", age: 35 }
];

users.sort((a, b) => a.age - b.age);

console.log(users);

性能と安定性

Array.sort()の具体的な実装はブラウザによって異なるため、性能や安定性に差異が生じる場合があります。一般的に、単純なソートロジックの場合は十分なパフォーマンスを発揮しますが、複雑なソートアルゴリズムが必要な場合は、カスタムソート関数や他のソートアルゴリズムを検討する必要があります。

注意
Array.sort()は、配列の要素をin-placeでソートします。つまり、元の配列が変更されます。コピーが必要な場合は、事前に配列を複製してください。

さらなる学習




数値配列の昇順ソート

const numbers = [3, 1, 4, 1, 5, 9];

numbers.sort((a, b) => a - b);

console.log(numbers); // Output: [1, 1, 3, 4, 5, 9]
  • 比較関数
    (a, b) => a - b
    • abは比較する2つの要素です。
    • a - bは、abよりも大きい場合は正の数、小さい場合は負の数、等しい場合は0を返します。
    • この比較関数は、数値を昇順にソートするために使用されます。
const users = [
  { name: "Alice", age: 30 },
  { name: "Bob", age: 25 },
  { name: "Charlie", age: 35 }
];

users.sort((a, b) => a.age - b.age);

console.log(users);
  • 比較関数
    (a, b) => a.age - b.age
    • a.age - b.ageは、オブジェクトのageプロパティを比較し、数値を昇順にソートします。

降順ソート

numbers.sort((a, b) => b - a);
  • 比較関数を逆にすることで、降順にソートできます。

文字列の辞書順ソート

const fruits = ["apple", "banana", "cherry"];

fruits.sort();

console.log(fruits); // Output: ["apple", "banana", "cherry"]
  • 文字列はデフォルトで辞書順にソートされます。

カスタムソートロジック

const words = ["apple", "banana", "cherry", "Apple"];

words.sort((a, b) => {
  const aLower = a.toLowerCase();
  const bLower = b.toLowerCase();
  return aLower < bLower ? -1 : aLower > bLower ? 1 : 0;
});

console.log(words); // Output: ["Apple", "apple", "banana", "cherry"]
  • カスタム比較関数を使用して、大文字と小文字を区別しない辞書順ソートを実装しています。
  • シンプルなソートロジックの場合は十分なパフォーマンスを発揮しますが、複雑なソートアルゴリズムが必要な場合は、カスタムソート関数や他のソートアルゴリズムを検討する必要があります。
  • Array.sort()の実装はブラウザによって異なるため、性能や安定性に差異が生じる場合があります。



カスタムソート関数

  • Array.sort()メソッドに独自の比較関数を提供することで、任意のソートロジックを実装できます。
const users = [
  { name: "Alice", age: 30 },
  { name: "Bob", age: 25 },
  { name: "Charlie", age: 35 }
];

users.sort((a, b) => a.age - b.age);

ソートアルゴリズムの実装

  • 例: バブルソート
  • より複雑なソートロジックが必要な場合は、ソートアルゴリズムを直接実装することができます。
function bubbleSort(arr) {
  const n = arr.length;
  for (let i = 0; i < n - 1; i++) {
    for (let j = 0; j < n - i - 1; j++) {
      if (arr[j] > arr[j + 1]) {
        // Swap elements
        const temp = arr[j];
        arr[j] = arr[j + 1];
        arr[j + 1] = t   emp;
      }
    }
  }
}

ライブラリの利用

  • 例: Lodash
  • JavaScriptのエコシステムには、さまざまなソートアルゴリズムを実装したライブラリが存在します。
const _ = require('lodash');

const numbers = [3, 1, 4, 1, 5, 9];

const sortedNumbers = _.sortBy(numbers);

特殊なケースのための最適化

  • 例: ほぼソート済みの配列に対しては、挿入ソートが効率的です。
  • 特定のデータ構造や条件下では、より効率的なソートアルゴリズムが存在する場合があります。

選択基準

  • ライブラリの依存性
    ライブラリを使用する場合は、プロジェクトの依存関係管理を適切に行う必要があります。
  • 複雑さ
    カスタムソート関数を実装する場合は、コードの可読性と保守性を考慮する必要があります。
  • パフォーマンス
    ソートアルゴリズムの性能は、データのサイズや分布によって異なります。

javascript algorithm arrays



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