TypeScript配列要素削除方法

2024-08-23

TypeScriptで配列要素を削除する方法

TypeScriptでは、配列から要素を削除する方法はいくつかあります。以下に主な方法を説明します。

splice()メソッドを使用する

  • 構文
    array.splice(start, deleteCount, ...items)
    • start: 削除を開始するインデックス。
    • deleteCount: 削除する要素の数。
    • items: 削除された要素の代わりに挿入する要素(任意)。
  • 説明
    既存の配列から要素を削除し、削除された要素を含む新しい配列を返します。
const fruits = ["apple", "banana", "orange"];

// インデックス1の要素("banana")を削除
fruits.splice(1, 1);

console.log(fruits); // ["apple", "orange"]
  • 構文
    array.filter(callback)
    • callback: 各要素に対して呼び出される関数。条件を満たす場合はtrueを返します。
  • 説明
    配列の要素をフィルタリングし、条件を満たす要素を含む新しい配列を返します。
const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

// 偶数を削除
const evenNumbersRemoved = numbers.filter(num => num % 2 !== 0);

console.log(evenNumbersRemoved); // [1, 3, 5]
  • 構文
    array.slice(start, end)
    • end: 抽出を終了するインデックス(非包含)。
  • 説明
    slice()メソッドを使用して特定の範囲の要素を抽出し、新しい配列を作成します。その後、元の配列に新しい配列を代入して削除を実現します。
const animals = ["cat", "dog", "bird", "fish"];

// インデックス1の要素("dog")を削除
animals = animals.slice(0, 1).concat(animals.slice(2));

console.log(animals); // ["cat", "bird", "fish"]

注意

  • slice()は元の配列を変更しません。
  • splice()filter()は元の配列を変更します。



const fruits = ["apple", "banana", "orange"];

// インデックス1の要素("banana")を削除
fruits.splice(1, 1);

console.log(fruits); // ["apple", "orange"]
  • 解説
    • fruitsという配列に「apple」、「banana」、「orange」が格納されています。
    • splice(1, 1)で、インデックス1(2番目の要素)から1つの要素を削除します。
    • 結果として、fruits配列には「apple」と「orange」が残ります。
const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

// 偶数を削除
const evenNumbersRemoved = numbers.filter(num => num % 2 !== 0);

console.log(evenNumbersRemoved); // [1, 3, 5]
  • 解説
    • numbersという配列に1から5までの数値が格納されています。
    • filter()メソッドを使用して、各要素に対して条件を満たすものを抽出します。
    • num => num % 2 !== 0は、偶数でない(奇数)要素を抽出する条件です。
    • 結果として、evenNumbersRemoved配列には奇数のみが残ります。
const animals = ["cat", "dog", "bird", "fish"];

// インデックス1の要素("dog")を削除
animals = animals.slice(0, 1).concat(animals.slice(2));

console.log(animals); // ["cat", "bird", "fish"]
  • 解説
    • animalsという配列に「cat」、「dog」、「bird」、「fish」が格納されています。
    • slice(0, 1)で、インデックス0(最初の要素)からインデックス1(2番目の要素)までの要素を抽出します。
    • slice(2)で、インデックス2(3番目の要素)以降の要素を抽出します。
    • 抽出した2つの部分配列をconcat()で結合し、新しい配列を作成します。
    • 結果として、animals配列には「cat」、「bird」、「fish」が残ります。



delete演算子を使用する

  • 注意
    この方法は配列の要素を削除するのではなく、その要素をundefinedに置き換えるだけです。
  • 説明
    配列の特定のインデックスの要素を削除し、その要素をundefinedに設定します。
const colors = ["red", "green", "blue"];

delete colors[1];

console.log(colors); // ["red", undefined, "blue"]
  • 説明
    配列の要素を逐次処理し、新しい配列を作成します。条件を満たさない要素をスキップすることで、削除を実現します。
const fruits = ["apple", "banana", "orange"];

const filteredFruits = fruits.reduce((acc, fruit) => {
  if (fruit !== "banana") {
    acc.push(fruit);
  }
  return acc;
}, []);

console.log(filteredFruits); // ["apple", "orange"]

forEach()メソッドを使用する

  • 説明
    配列の要素を逐次処理し、条件を満たす要素を削除します。ただし、配列の要素を削除しながらループすることは推奨されません。
const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

numbers.forEach((num, index) => {
  if (num % 2 === 0) {
    numbers.splice(index, 1);
  }
});

console.log(numbers); // [1, 3, 5]
  • forEach()で配列の要素を削除しながらループすることは、パフォーマンスの問題や予期しない結果を引き起こす可能性があります。
  • reduce()forEach()は元の配列を変更します。
  • delete演算子は配列の要素を完全に削除するわけではないため、配列の構造が変更される可能性があります。

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