JavaScript、Node.js、MongoDBで開発!Mongooseのidと_idを使いこなそう

2024-06-17

Mongoose における id と _id の違い

定義

  • _id: MongoDB ドキュメントのデフォルトの識別子フィールドです。24バイトの ObjectId として自動生成され、各ドキュメントを一意に識別します。
  • id: Mongoose によって生成される仮想プロパティです。デフォルトでは _id フィールドの値を文字列に変換したものですが、カスタマイズも可能です。

使用例

  • _id:
    • ドキュメントを検索したり更新したりする際に使用します。
    • ObjectId として直接使用したり、16進数文字列に変換して使用したりできます。
  • id:
    • クライアント側アプリケーションでドキュメントを識別するために使用されます。
    • 人間にとってより読みやすく、分かりやすい形式で表示できます。

その他の点

  • _id は Mongoose スキーマで定義する必要はありませんが、通常は存在します。
  • id は仮想プロパティなので、スキーマで定義する必要もありません。
  • Mongoose は findById()findOne() などのメソッドで _id を自動的に使用します。
  • id プロパティにアクセスするには、ドット表記 (例: document.id) を使用します。

まとめ

  • _id: MongoDB の内部的な識別子
  • id: Mongoose が提供する仮想プロパティで、クライアント側アプリケーション向け

補足

  • _id は変更できませんが、id は変更可能です。
  • 複数のドキュメント間の参照関係を表すには、_id を参照フィールドとして使用します。



    const mongoose = require('mongoose');
    
    // スキーマ定義
    const userSchema = new mongoose.Schema({
      name: String,
      email: String,
    });
    
    // モデル作成
    const User = mongoose.model('User', userSchema);
    
    // ドキュメント作成
    const user = new User({
      name: 'Taro Yamada',
      email: '[email protected]',
    });
    
    // _id の取得
    console.log(user._id); // ObjectId: 626987db765a4b20c49df34e
    
    // id プロパティの取得
    console.log(user.id); // 626987db765a4b20c49df34e (ObjectId の 16進数文字列表現)
    
    // ドキュメント保存
    user.save((err) => {
      if (err) {
        console.error(err);
        return;
      }
    
      console.log('ドキュメントが保存されました');
    });
    
    // ドキュメント検索
    User.findById(user._id, (err, doc) => {
      if (err) {
        console.error(err);
        return;
      }
    
      if (doc) {
        console.log('ドキュメントが見つかりました:', doc);
      } else {
        console.log('ドキュメントが見つかりませんでした');
      }
    });
    
    1. mongoose モジュールをインポートします。
    2. ユーザーを表すスキーマを定義します。
    3. User モデルを作成します。
    4. 新しいユーザーオブジェクトを作成します。
    5. _idid プロパティの値を出力します。
    6. ユーザーオブジェクトをデータベースに保存します。
    7. _id を使用してユーザードキュメントを検索します。
    8. 検索結果を出力します。

    このコード例は、id_id の違いを理解するのに役立つ基本的な操作を示しています。実際のアプリケーションでは、より複雑な操作を行う必要が生じる可能性があります。




    Mongoose で id と _id を操作するその他の方法

    カスタム id フィールドの使用

    デフォルトでは、Mongoose は _id フィールドを自動生成しますが、カスタムの id フィールドを定義することもできます。

    const mongoose = require('mongoose');
    
    // スキーマ定義
    const userSchema = new mongoose.Schema({
      _id: mongoose.Schema.Types.ObjectId, // デフォルトの _id フィールド
      customId: String, // カスタム id フィールド
      name: String,
      email: String,
    });
    
    // モデル作成
    const User = mongoose.model('User', userSchema);
    
    // ドキュメント作成
    const user = new User({
      customId: 'user123', // カスタム id の設定
      name: 'Taro Yamada',
      email: '[email protected]',
    });
    
    // ドキュメント保存
    user.save((err) => {
      if (err) {
        console.error(err);
        return;
      }
    
      console.log('ドキュメントが保存されました');
    });
    
    // カスタム id でドキュメントを検索
    User.findOne({ customId: 'user123' }, (err, doc) => {
      if (err) {
        console.error(err);
        return;
      }
    
      if (doc) {
        console.log('ドキュメントが見つかりました:', doc);
      } else {
        console.log('ドキュメントが見つかりませんでした');
      }
    });
    

    この例では、customId という名前の新しいフィールドをスキーマに追加しています。このフィールドには、ユーザーが定義した ID 値を格納できます。ドキュメントを保存するときは、customId フィールドに値を設定する必要があります。その後、このフィールドを使用してドキュメントを検索できます。

    findByIdAndUpdate() メソッドを使用して、既存のドキュメントを検索し、同時に更新することができます。このメソッドは、id または _id のどちらを使用してドキュメントを検索することもできます。

    const mongoose = require('mongoose');
    
    // ... (スキーマとモデルの定義は前の例と同じ)
    
    // ドキュメント検索と更新
    User.findByIdAndUpdate(user._id, { email: '[email protected]' }, (err, doc) => {
      if (err) {
        console.error(err);
        return;
      }
    
      if (doc) {
        console.log('ドキュメントが更新されました:', doc);
      } else {
        console.log('ドキュメントが見つかりませんでした');
      }
    });
    

    この例では、findByIdAndUpdate() メソッドを使用して、_id で指定されたドキュメントを検索し、email フィールドを更新しています。

    findOneAndUpdate() メソッドは、findByIdAndUpdate() メソッドと似ていますが、一致する最初のドキュメントのみを更新します。

    const mongoose = require('mongoose');
    
    // ... (スキーマとモデルの定義は前の例と同じ)
    
    // ドキュメント検索と更新
    User.findOneAndUpdate({ customId: 'user123' }, { name: 'Jiro Yamada' }, (err, doc) => {
      if (err) {
        console.error(err);
        return;
      }
    
      if (doc) {
        console.log('ドキュメントが更新されました:', doc);
      } else {
        console.log('ドキュメントが見つかりませんでした');
      }
    });
    

    注意事項

    • カスタム id フィールドを使用する場合は、そのフィールドがユニークであることを確認する必要があります。
    • findByIdAndUpdate() および findOneAndUpdate() メソッドを使用する場合は、更新されたドキュメントが返されることに注意してください。古いドキュメントを取得するには、findById() メソッドを使用する必要があります。

    これらの方法は、Mongoose で id_id を操作するためのほんの一例です。具体的なニーズに合わせて、さまざまな方法を組み合わせて使用することができます。


    javascript node.js mongodb


    SPA (Single Page Application) でWebページのタイトルを動的に変更する方法

    最も簡単な方法は、document. title プロパティを使用することです。 これは、JavaScriptで直接ページのタイトルを変更することができます。このコードは、ページが読み込まれたときにタイトルを "新しいタイトル" に変更します。...


    【徹底解説】JavaScriptでJSONオブジェクトを操作:属性の追加・更新・削除

    例以下のJSONオブジェクトを見てみましょう。このオブジェクトに、新しい属性 "job" を追加し、その値を "エンジニア" に設定したいとします。方法1:ドット表記を使うドット表記を使って、新しい属性を直接オブジェクトに追加することができます。...


    Node.jsでモジュールをもっと便利に!グローバルインストールのメリット・デメリットと知っておきたい代替手段

    しかし、特定の状況では、グローバルインストールと呼ばれる方法でモジュールやパッケージをインストールすることがあります。グローバルインストールとは、モジュールやパッケージをシステム全体にインストールすることです。つまり、どのプロジェクトからでもそのモジュールやパッケージを使用できるようになります。...


    ReactJS: useEffect HookでsetState後の処理を実行する方法

    setState の後に処理を実行するには、いくつかの方法があります。callback 関数を使用するsetState 関数は、オプションの callback 関数を受け取ることができます。この関数は、状態の更新が完了した後に実行されます。...


    【初心者向け】Angular Karma Jasmine テストで遭遇する "Illegal state: Could not load the summary for directive" エラーの対処法

    このエラーは、Angular Karma テストスイートを実行中に発生する一般的なエラーです。テスト対象のコンポーネントが正しくコンパイルされていないことを示しています。原因このエラーにはいくつかの潜在的な原因があります:SharedModule で宣言されたコンポーネントのコンパイルエラー: 共有モジュール (SharedModule) に宣言されたコンポーネントのいずれかにコンパイルエラーがあると、このエラーが発生する可能性があります。...