JavaScript Base64 エンコード解説

2024-08-19

Base64 とは?

Base64 は、バイナリデータをテキストデータに変換するエンコーディング方式です。通常、画像や音声などのファイル形式をテキストベースで扱う必要がある場合に使われます。

JavaScript では、標準で btoa() 関数と atob() 関数が提供されています。

  • atob(str)
    Base64 エンコードされた文字列をデコードします。
  • btoa(str)
    文字列を Base64 にエンコードします。


const originalString = "こんにちは、世界!";

// 文字列を Base64 にエンコード
const encodedString = btoa(originalString);
console.log(encodedString); // 出力: 5Lit5pel5Y2X6Zm95YWs!

// Base64 エンコードされた文字列をデコード
const decodedString = atob(encodedString);
console.log(decodedString); // 出力: こんにちは、世界!

注意

  • btoa() 関数は、ブラウザ環境でのみ使用可能です。Node.js では Buffer オブジェクトを使用します。
  • btoa() 関数は、入力文字列が 1 バイト文字のみであることを想定しています。マルチバイト文字(日本語など)を扱う場合は、適切なエンコーディング変換が必要になる場合があります。

バイナリファイルとの関係

バイナリファイル(画像、音声など)を扱う場合、通常はファイルを読み込んで FileReader API を使用してデータを取得します。その後、取得したバイナリデータを Base64 にエンコードしてテキスト形式に変換することができます。




基本的なエンコードとデコード

// エンコード
const originalString = "こんにちは、世界!";
const encodedString = btoa(originalString);
console.log(encodedString); // 出力: 5Lit5pel5Y2X6Zm95YWs!

// デコード
const decodedString = atob(encodedString);
console.log(decodedString); // 出力: こんにちは、世界!

注意点

  • btoa() は 1 バイト文字を想定しています。日本語などのマルチバイト文字を扱う場合は、適切なエンコーディング変換が必要になります。

バイナリファイル(画像など)を Base64 エンコードするには、以下のように FileReader を使用します。

const fileInput = document.getElementById('fileInput');
const base64Output = document.getElementById('base64Output');

fileInput.addEventListener('change', (event) => {
  const file = event.target.files[0];
  const reader = new FileReader();

  reader.onload = (e) => {
    cons   t base64String = e.target.result;
    base64Output.textContent = base64String;
  };

  reader.readAsDataURL(file);
});

このコードでは、ファイル選択ダイアログで選択されたファイルを読み込み、Base64 エンコードされた文字列を base64Output 要素に表示します。

さらに詳しく

Base64 の仕組みや、より複雑なエンコード・デコードの処理については、以下のリソースを参照してください。

  • Qiita: [JavaScript] Unicode 文字列やバイナリデータを Base64 エンコードおよびデコードする
  • Qiita: JavaScriptでBase64エンコード・デコード(UTF-8も)



JavaScriptにおけるBase64エンコードの代替方法

標準関数 btoa()atob() の限界

これまで見てきたように、JavaScriptの標準関数である btoa()atob() は、基本的な Base64 エンコードとデコードには便利です。しかし、マルチバイト文字やバイナリデータの処理には制限があります。

代替方法

TextEncoder と TextDecoder を使用

Unicode文字列を適切に扱うために、TextEncoderTextDecoder を利用します。

function encodeToBase64(str) {
  const utf8Encoder = new TextEncoder();
  const utf8Bytes = utf8Encoder.encode(str);
  const base64String = btoa(String.fromCharCode(...utf8Bytes));
  return base64String;
}

function decodeFromBase64(base64String) {
  const binaryString = atob(base64String);
  const utf8Decoder = new TextDecoder();
  const decodedString = utf8Decoder.decode(new Uint8Array([...binaryString].map(c => c.charCodeAt(0))));
  return decodedString;
}

この方法では、文字列を UTF-8 エンコードしてから btoa() に渡し、デコード時には atob() の結果を Uint8Array に変換してから UTF-8 デコードします。

カスタム実装

より細かい制御が必要な場合、独自に Base64 エンコード/デコードロジックを実装することも可能です。

const base64Chars = 'ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789+/';

function encodeToBase64(str) {
  // ... カスタムエンコードロジック
}

function decodeFromBase64(base64String) {
  // ... カスタムデコードロジック
}

ただし、Base64 のアルゴリズムは複雑なので、既存のライブラリや関数を利用することを推奨します。

外部ライブラリ

より効率的で信頼性の高いエンコード/デコードを行うために、外部ライブラリを利用することも選択肢です。例えば、js-base64buffer (Node.js) などがあります。

注意事項

  • 特定のユースケースに合わせて最適な方法を選択してください。
  • Base64 はテキストデータに変換するため、セキュリティ上のリスクがある場合もあります。
  • Base64 はデータサイズを約33%増加させます。

javascript base64 binaryfiles



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