画像読み込み完了を逃さない!jQueryとJavaScriptのイベントハンドラを使いこなす
jQuery で画像の読み込み完了を確認する方法
load() イベントを使用する
これは最も一般的で簡単な方法です。画像の load()
イベントにイベントハンドラを割り当て、画像の読み込みが完了したらそのハンドラが実行されます。
$(document).ready(function() {
$("img").on("load", function() {
console.log($(this).attr("src") + " が読み込まれました");
});
});
このコードは、ページ内のすべての <img>
タグに対して load()
イベントハンドラを割り当てます。画像が読み込まれると、その画像の src
属性の値がコンソールに出力されます。
complete プロパティを使用する
画像オブジェクトには complete
プロパティがあり、これが true
になると画像の読み込みが完了したことを示します。
$(document).ready(function() {
$("img").each(function() {
if ($(this).complete) {
console.log($(this).attr("src") + " が読み込まれました");
}
});
});
$.Deferred() オブジェクトを使用する
jQueryには $.Deferred()
オブジェクトという機能があり、非同期処理を管理するのに役立ちます。画像の読み込みを非同期処理として扱い、読み込み完了時にコールバック関数を呼び出すことができます。
$(document).ready(function() {
$("img").each(function() {
var deferred = $.Deferred();
$(this).on("load", function() {
deferred.resolve();
}).on("error", function() {
deferred.reject();
});
deferred.done(function() {
console.log($(this).attr("src") + " が読み込まれました");
}).fail(function() {
console.log($(this).attr("src") + " の読み込みに失敗しました");
});
});
});
このコードは、ページ内のすべての <img>
タグに対してループし、それぞれに対して $.Deferred()
オブジェクトを作成します。画像が読み込まれたら resolve()
メソッドが呼び出され、読み込みに失敗したら reject()
メソッドが呼び出されます。
注意点
上記のいずれの方法を使用する場合でも、画像がキャッシュされている場合は load()
イベントや complete
プロパティがトリガーされない可能性があることに注意する必要があります。キャッシュされた画像を確実にチェックしたい場合は、$.ajax()
メソッドを使用して画像を非同期に読み込む必要があります。
- 上記以外にも、画像の読み込み状況を確認する方法はいくつかあります。
- 例えば、JavaScriptの
Image
オブジェクトのnaturalWidth
とnaturalHeight
プロパティを使用して、画像の実際の幅と高さが取得できます。これらのプロパティが 0 以外の値であれば、画像が読み込まれたことを示します。 - また、エラーハンドリングを適切に行うことが重要です。画像の読み込みに失敗した場合、適切なエラーメッセージを表示する必要があります。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>画像の読み込みを確認</title>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
</head>
<body>
<img src="https://example.com/image1.jpg" alt="画像1">
<img src="https://example.com/image2.jpg" alt="画像2">
<img src="https://example.com/image3.jpg" alt="画像3">
<script>
$(document).ready(function() {
$("img").each(function() {
var deferred = $.Deferred();
$(this).on("load", function() {
deferred.resolve();
}).on("error", function() {
deferred.reject();
});
deferred.done(function() {
console.log($(this).attr("src") + " が読み込まれました");
}).fail(function() {
console.log($(this).attr("src") + " の読み込みに失敗しました");
});
});
});
</script>
</body>
</html>
このコードは以下の動作をします。
- ページが読み込まれると、すべての
<img>
タグが選択されます。 - 各画像に対して、
$.Deferred()
オブジェクトが作成されます。 - 画像が読み込まれたら、
resolve()
メソッドが呼び出されます。 done()
メソッドは、画像が読み込まれたときに実行されるコールバック関数です。
このコードを実行すると、コンソールに以下のメッセージが表示されます。
https://example.com/image1.jpg が読み込まれました
https://example.com/image2.jpg が読み込まれました
https://example.com/image3.jpg の読み込みに失敗しました
これは、最初の 2 つの画像は正常に読み込まれたが、3 番目の画像は読み込まれなかったことを示しています。
このサンプルコードはあくまでも一例です。ご自身のニーズに合わせてコードを変更することができます。
例えば、特定の画像のみを検査したい場合は、$("img").each()
ループ内で条件分岐を使用することができます。また、読み込み完了時に画像にエフェクトをかけたい場合は、done()
メソッド内で jQueryのエフェクト関数を使用することができます。
jQuery以外の方法で画像の読み込み完了を確認する方法
JavaScriptの onload イベントを使用する
これは最も基本的な方法で、<img>
タグに直接 onload
イベントハンドラを割り当てる方法です。
<img src="https://example.com/image.jpg" alt="画像" onload="imageLoaded(this)">
function imageLoaded(image) {
console.log(image.src + " が読み込まれました");
}
このコードは、image.jpg
という画像が読み込まれたときに imageLoaded()
関数を実行します。この関数内で、画像の読み込みが完了したことを処理することができます。
JavaScriptには Image
オブジェクトというクラスがあり、画像の読み込み状況を管理することができます。このオブジェクトには、complete
プロパティと naturalWidth
および naturalHeight
プロパティがあります。
var image = new Image();
image.src = "https://example.com/image.jpg";
image.onload = function() {
console.log(image.src + " が読み込まれました");
};
image.complete = function() {
if (image.naturalWidth && image.naturalHeight) {
console.log(image.src + " が読み込まれました (naturalWidth: " + image.naturalWidth + ", naturalHeight: " + image.naturalHeight + ")");
} else {
console.log(image.src + " が読み込まれました (サイズ情報が取得できません)");
}
};
このコードは、image.jpg
という画像が読み込まれたときにコンソールにメッセージを出力します。complete
プロパティは、画像の読み込みが完了しただけでなく、画像のサイズ情報も取得できる場合にのみ true になります。
XMLHttpRequest オブジェクトを使用して、画像を非同期に読み込むことができます。読み込みが完了したら、onload
イベントハンドラで画像の処理を行うことができます。
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open("GET", "https://example.com/image.jpg");
xhr.responseType = "blob";
xhr.onload = function() {
if (xhr.status === 200) {
var imageBlob = xhr.response;
var imageUrl = URL.createObjectURL(imageBlob);
var image = new Image();
image.src = imageUrl;
image.onload = function() {
console.log(imageUrl + " が読み込まれました");
URL.revokeObjectURL(imageUrl);
};
} else {
console.error("画像の読み込みに失敗しました:", xhr.statusText);
}
};
xhr.send();
このコードは、image.jpg
という画像を非同期に読み込み、読み込みが完了したらコンソールにメッセージを出力します。この方法は、キャッシュされている画像を確実にチェックしたい場合に役立ちます。
上記以外にも、画像の読み込み完了を確認する方法はいくつかあります。使用する方法は、状況や目的に応じて選択してください。
javascript jquery image