Express.js エラー処理解説

2024-09-26

Express.js でのエラー処理: throw er Unhandled error event について

Express.js は Node.js のウェブアプリケーションフレームワークで、エラー処理の仕組みを提供しています。その中で、throw er Unhandled error event というメッセージは、エラーが発生した際に発生することがあります。

発生の背景

  • 非同期処理
    Node.js の非同期処理の特性により、エラーが非同期に発生することがあります。これにより、エラーがメインイベントループの外で発生し、適切に捕捉されない可能性があります。
  • エラーの未捕捉
    Express.js アプリケーション内で発生したエラーが適切にキャッチされず、アプリケーションのトップレベルに到達した場合、このイベントが発生します。

影響

  • データの損失
    エラーが発生した時点で処理中のデータが失われる可能性があります。
  • アプリケーションのクラッシュ
    このイベントが発生すると、通常、アプリケーションはクラッシュします。

解決方法

  • 非同期処理のエラー処理
    非同期処理では、コールバック関数や Promise を使用してエラーを処理することができます。
  • try...catchブロック
    同期処理内でエラーが発生する可能性がある場合は、try...catchブロックを使用してエラーを捕捉できます。
  • エラーハンドリングミドルウェア
    Express.js のミドルウェア機能を使用して、エラーを捕捉し、適切な処理を行うことができます。

例: エラーハンドリングミドルウェア

const express = require('express');
const app = express();

// エラーハンドリングミドルウェア
app.use((err, req, res, next) => {
  console.error(err); // エラーログを出力
  res.status(500).send('Internal Server Error'); // エラーレスポンスを返します
});

app.get('/', (req, res) => {
  // エラーが発生する可能性のあるコード
  throw new Error('Something went wrong');
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

この例では、エラーハンドリングミドルウェアがエラーを捕捉し、エラーログを出力し、エラーレスポンスを返しています。これにより、アプリケーションのクラッシュを防ぎ、ユーザーに適切なエラーメッセージを表示することができます。

注意
エラーハンドリングミドルウェアは、アプリケーションの最後のミドルウェアとして配置する必要があります。

このメッセージは、エラーが適切にキャッチされず、アプリケーションのトップレベルに到達した場合に発生します。Node.js の非同期処理の特性により、エラーが非同期に発生することがあります。これにより、エラーがメインイベントループの外で発生し、適切に捕捉されない可能性があります。

このイベントが発生すると、通常、アプリケーションはクラッシュします。エラーが発生した時点で処理中のデータが失われる可能性があります。

エラーを処理するには、エラーハンドリングミドルウェアを使用するか、try...catchブロックを使用してエラーを捕捉することができます。非同期処理では、コールバック関数や Promise を使用してエラーを処理することができます。




Express.js でのエラー処理: 例と解説

const express = require('express');
const app = express();

// エラーハンドリングミドルウェア
app.use((err, req, res, next) => {
  console.error(err); // エラーログを出力
  res.status(500).send('Internal Server Error'); // エラーレスポンスを返します
});

app.get('/', (req, res) => {
  // エラーが発生する可能性のあるコード
  throw new Error('Something went wrong');
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

解説

  • エラーレスポンス
    res.status(500).send('Internal Server Error') でエラーレスポンスを返します。
  • エラーログ
    console.error でエラーメッセージを出力します。
  • エラーハンドリングミドルウェア
    app.use で定義されたミドルウェアは、エラーが発生した場合に呼び出されます。

例 2: try...catch ブロック

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  try {
    // エラーが発生する可能性のあるコード
    throw new Error('Something went wrong');
  } catch (err) {
    console.error(err);
    res.status(500).send('Internal Server Error');
  }
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 300   0');
});
  • try...catchブロック
    エラーが発生する可能性のあるコードを try ブロック内に配置し、エラーが発生した場合に catch ブロックで処理します。

例 3: 非同期処理でのエラー処理

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', async (req, res) => {
  try {
    // 非同期処理
    const result = await someAsyncFunction();
    res.send(result);
  } catch (err) {
    console.error(err);
    res.status(500).send('Internal Server Error');
  }
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listenin   g on port 3000');
});
  • エラー処理
    try...catch ブロックを使用して非同期処理中のエラーを捕捉します。
  • 非同期処理
    async キーワードを使用して非同期関数を定義し、await キーワードを使用して非同期処理の結果を待機します。

これらの例は、Express.js でエラーを適切に処理するための基本的な方法を示しています。実際のアプリケーションでは、より複雑なエラー処理が必要になる場合があります。

  • エラーハンドリングミドルウェアを使用して、エラーを捕捉し、エラーログを出力し、エラーレスポンスを返します。
  • try...catch ブロックを使用して、エラーが発生する可能性のあるコードを囲み、エラーが発生した場合に処理します。
  • 非同期処理でエラーが発生した場合、try...catch ブロックを使用してエラーを捕捉します。



カスタムエラークラスの使用

  • エラー情報の追加
    カスタムエラークラスにエラーに関する情報を追加し、デバッグやログに役立てることができます。
  • エラーの分類
    カスタムエラークラスを作成することで、エラーの種類を明確に分類し、適切な処理を行うことができます。
class CustomError extends Error {
  constructor(message, statusCode) {
    super(message);
    this.name = 'CustomError';
    this.statusCode = statusCode;
  }
}

//    エラーハンドリングミドルウェア
app.use((err, req, res, next) => {
  if (err instanceof CustomError) {
    // カスタムエラーの処理
    res.status(err.statusCode).send(err.message);
  } else {
    // 他のエラーの処理
    console.error(err);
    res.status(500).send('Internal Server Error');
  }
});

エラーミドルウェアのチェーン化

  • エラーのフィルタリング
    エラーミドルウェアを適切に配置することで、特定のエラーのみを処理することができます。
  • 複数のエラー処理
    複数のエラーミドルウェアをチェーン化することで、異なるエラーの種類に対して異なる処理を行うことができます。
app.use(errorHandler1);
app.use(errorHandler2);

function errorHandler1(err, req, res, next) {
  // エラー1の処理
  if (err.name === 'ValidationError') {
    res.status(400).send('Validation error');
  } else {
    next();
  }
}

function errorHandler2(err, req, res, next) {
  // エラー2の処理
  if (err.name === 'DatabaseError') {
    res.status(500).send('Database error');
  } else {
    next();
  }
}

サードパーティライブラリの活用

  • 共通のエラー処理パターン
    ライブラリが提供する共通のエラー処理パターンを利用することで、コードの品質と一貫性を向上させることができます。
  • エラー処理の簡素化
    エラー処理を簡素化するためのサードパーティライブラリを使用することができます。


express-async-errors ライブラリを使用すると、非同期処理でのエラー処理を簡素化することができます。

エラー監視ツールの使用

  • エラーの通知
    エラーが発生した場合に通知を受け取ることで、迅速な対応が可能になります。
  • エラーの追跡
    エラー監視ツールを使用して、アプリケーションのエラーを自動的に追跡し、分析することができます。

node.js express npm



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