Express.js エラー処理解説
Express.js でのエラー処理: throw er Unhandled error event
について
Express.js は Node.js のウェブアプリケーションフレームワークで、エラー処理の仕組みを提供しています。その中で、throw er Unhandled error event
というメッセージは、エラーが発生した際に発生することがあります。
発生の背景
- 非同期処理
Node.js の非同期処理の特性により、エラーが非同期に発生することがあります。これにより、エラーがメインイベントループの外で発生し、適切に捕捉されない可能性があります。 - エラーの未捕捉
Express.js アプリケーション内で発生したエラーが適切にキャッチされず、アプリケーションのトップレベルに到達した場合、このイベントが発生します。
影響
- データの損失
エラーが発生した時点で処理中のデータが失われる可能性があります。 - アプリケーションのクラッシュ
このイベントが発生すると、通常、アプリケーションはクラッシュします。
解決方法
- 非同期処理のエラー処理
非同期処理では、コールバック関数や Promise を使用してエラーを処理することができます。 - try...catchブロック
同期処理内でエラーが発生する可能性がある場合は、try...catch
ブロックを使用してエラーを捕捉できます。 - エラーハンドリングミドルウェア
Express.js のミドルウェア機能を使用して、エラーを捕捉し、適切な処理を行うことができます。
例: エラーハンドリングミドルウェア
const express = require('express');
const app = express();
// エラーハンドリングミドルウェア
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err); // エラーログを出力
res.status(500).send('Internal Server Error'); // エラーレスポンスを返します
});
app.get('/', (req, res) => {
// エラーが発生する可能性のあるコード
throw new Error('Something went wrong');
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 3000');
});
この例では、エラーハンドリングミドルウェアがエラーを捕捉し、エラーログを出力し、エラーレスポンスを返しています。これにより、アプリケーションのクラッシュを防ぎ、ユーザーに適切なエラーメッセージを表示することができます。
注意
エラーハンドリングミドルウェアは、アプリケーションの最後のミドルウェアとして配置する必要があります。
このメッセージは、エラーが適切にキャッチされず、アプリケーションのトップレベルに到達した場合に発生します。Node.js の非同期処理の特性により、エラーが非同期に発生することがあります。これにより、エラーがメインイベントループの外で発生し、適切に捕捉されない可能性があります。
このイベントが発生すると、通常、アプリケーションはクラッシュします。エラーが発生した時点で処理中のデータが失われる可能性があります。
エラーを処理するには、エラーハンドリングミドルウェアを使用するか、try...catch
ブロックを使用してエラーを捕捉することができます。非同期処理では、コールバック関数や Promise を使用してエラーを処理することができます。
Express.js でのエラー処理: 例と解説
const express = require('express');
const app = express();
// エラーハンドリングミドルウェア
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err); // エラーログを出力
res.status(500).send('Internal Server Error'); // エラーレスポンスを返します
});
app.get('/', (req, res) => {
// エラーが発生する可能性のあるコード
throw new Error('Something went wrong');
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 3000');
});
解説
- エラーレスポンス
res.status(500).send('Internal Server Error')
でエラーレスポンスを返します。 - エラーログ
console.error
でエラーメッセージを出力します。 - エラーハンドリングミドルウェア
app.use
で定義されたミドルウェアは、エラーが発生した場合に呼び出されます。
例 2: try...catch
ブロック
const express = require('express');
const app = express();
app.get('/', (req, res) => {
try {
// エラーが発生する可能性のあるコード
throw new Error('Something went wrong');
} catch (err) {
console.error(err);
res.status(500).send('Internal Server Error');
}
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server listening on port 300 0');
});
- try...catchブロック
エラーが発生する可能性のあるコードをtry
ブロック内に配置し、エラーが発生した場合にcatch
ブロックで処理します。
例 3: 非同期処理でのエラー処理
const express = require('express');
const app = express();
app.get('/', async (req, res) => {
try {
// 非同期処理
const result = await someAsyncFunction();
res.send(result);
} catch (err) {
console.error(err);
res.status(500).send('Internal Server Error');
}
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server listenin g on port 3000');
});
- エラー処理
try...catch
ブロックを使用して非同期処理中のエラーを捕捉します。 - 非同期処理
async
キーワードを使用して非同期関数を定義し、await
キーワードを使用して非同期処理の結果を待機します。
これらの例は、Express.js でエラーを適切に処理するための基本的な方法を示しています。実際のアプリケーションでは、より複雑なエラー処理が必要になる場合があります。
- エラーハンドリングミドルウェアを使用して、エラーを捕捉し、エラーログを出力し、エラーレスポンスを返します。
try...catch
ブロックを使用して、エラーが発生する可能性のあるコードを囲み、エラーが発生した場合に処理します。
- 非同期処理でエラーが発生した場合、
try...catch
ブロックを使用してエラーを捕捉します。
カスタムエラークラスの使用
- エラー情報の追加
カスタムエラークラスにエラーに関する情報を追加し、デバッグやログに役立てることができます。 - エラーの分類
カスタムエラークラスを作成することで、エラーの種類を明確に分類し、適切な処理を行うことができます。
class CustomError extends Error {
constructor(message, statusCode) {
super(message);
this.name = 'CustomError';
this.statusCode = statusCode;
}
}
// エラーハンドリングミドルウェア
app.use((err, req, res, next) => {
if (err instanceof CustomError) {
// カスタムエラーの処理
res.status(err.statusCode).send(err.message);
} else {
// 他のエラーの処理
console.error(err);
res.status(500).send('Internal Server Error');
}
});
エラーミドルウェアのチェーン化
- エラーのフィルタリング
エラーミドルウェアを適切に配置することで、特定のエラーのみを処理することができます。 - 複数のエラー処理
複数のエラーミドルウェアをチェーン化することで、異なるエラーの種類に対して異なる処理を行うことができます。
app.use(errorHandler1);
app.use(errorHandler2);
function errorHandler1(err, req, res, next) {
// エラー1の処理
if (err.name === 'ValidationError') {
res.status(400).send('Validation error');
} else {
next();
}
}
function errorHandler2(err, req, res, next) {
// エラー2の処理
if (err.name === 'DatabaseError') {
res.status(500).send('Database error');
} else {
next();
}
}
サードパーティライブラリの活用
- 共通のエラー処理パターン
ライブラリが提供する共通のエラー処理パターンを利用することで、コードの品質と一貫性を向上させることができます。 - エラー処理の簡素化
エラー処理を簡素化するためのサードパーティライブラリを使用することができます。
例
express-async-errors
ライブラリを使用すると、非同期処理でのエラー処理を簡素化することができます。
エラー監視ツールの使用
- エラーの通知
エラーが発生した場合に通知を受け取ることで、迅速な対応が可能になります。 - エラーの追跡
エラー監視ツールを使用して、アプリケーションのエラーを自動的に追跡し、分析することができます。
node.js express npm