【超解説】ExpressJSで発生する「Unhandled error event」エラー:原因、解決策、予防策まで
ExpressJS で発生する "Unhandled error event" エラーとその解決策
ExpressJS でアプリケーションを開発していると、Unhandled error event
エラーが発生することがあります。このエラーは、予期せぬエラーが発生し、適切に処理されていないことを示します。エラーが発生すると、アプリケーションがクラッシュしたり、予期しない動作を引き起こしたりする可能性があります。
エラーの原因
このエラーは、さまざまな原因によって発生する可能性があります。一般的な原因としては以下が挙げられます。
- 非同期操作のエラー処理: 非同期操作でエラーが発生した場合、適切に処理されないと、このエラーが発生する可能性があります。
エラーの解決策
このエラーを解決するには、以下の手順を実行する必要があります。
- エラーの場所を特定する: エラーが発生している場所を特定するには、コンソールログを確認します。コンソールログには、エラーメッセージとエラーが発生したファイルと行番号が表示されます。
- エラーの原因を特定する: エラーが発生している場所を特定したら、エラーの原因を特定する必要があります。エラーメッセージとコンソールログの情報を確認することで、エラーの原因を特定することができます。
- エラーを処理する: エラーの原因を特定したら、エラーを処理する必要があります。エラー処理には、以下の方法があります。
- エラーをキャッチしてログに記録する: エラーをキャッチしてログに記録することで、エラーが発生したことを記録することができます。
- エラーメッセージをユーザーに表示する: エラーメッセージをユーザーに表示することで、ユーザーがエラーの内容を理解することができます。
- アプリケーションを終了する: エラーが重大な場合は、アプリケーションを終了する必要があります。
エラー処理の例
以下の例は、非同期操作で発生するエラーを処理する方法を示しています。
app.get('/users/:id', async (req, res, next) => {
try {
const user = await User.findById(req.params.id);
if (!user) {
return res.status(404).send('User not found');
}
res.json(user);
} catch (err) {
next(err);
}
});
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err.stack);
res.status(500).send('Internal Server Error');
});
この例では、User.findById
メソッドが非同期操作であるため、try...catch
ブロックを使用してエラー処理を行っています。try
ブロック内でエラーが発生した場合、catch
ブロック内のコードが実行されます。catch
ブロック内で、エラーをコンソールに記録し、ステータスコード 500 で内部サーバーエラーをユーザーに返しています。
npm パッケージの使用
このエラーを処理するために、npm パッケージを使用することもできます。人気のある npm パッケージとしては、以下のようなものがあります。
- express-async-handler: このパッケージは、非同期操作で発生するエラーを自動的に処理します。
- morgan: このパッケージは、HTTP リクエストとレスポンスに関する情報をコンソールに記録します。
- winston: このパッケージは、ログをさまざまな出力先に記録することができます。
Unhandled error event
エラーは、ExpressJS でアプリケーションを開発する際に発生する一般的なエラーです。このエラーを解決するには、エラーの場所と原因を特定し、適切なエラー処理を行う必要があります。npm パッケージを使用することで、エラー処理を簡略化することができます。
上記の情報に加えて、以下の点にも注意する必要があります。
- エラーが発生する可能性があるすべてのコードパスでエラー処理を行うことが重要です。
- エラーメッセージは、開発者だけでなく、ユーザーにも理解できるようにする必要があります。
- エラーログを記録することで、問題が発生したときに原因を特定することができます。
この情報
ExpressJS でのエラー処理のサンプルコード
非同期操作のエラー処理
app.get('/users/:id', async (req, res, next) => {
try {
const user = await User.findById(req.params.id);
if (!user) {
return res.status(404).send('User not found');
}
res.json(user);
} catch (err) {
next(err);
}
});
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err.stack);
res.status(500).send('Internal Server Error');
});
ミドルウェアのエラー処理
const authMiddleware = async (req, res, next) => {
try {
const user = await User.findByToken(req.headers.authorization);
if (!user) {
return res.status(401).send('Unauthorized');
}
req.user = user;
next();
} catch (err) {
next(err);
}
};
app.get('/protected', authMiddleware, async (req, res) => {
res.json({ message: 'This is a protected route' });
});
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err.stack);
res.status(500).send('Internal Server Error');
});
ルーティングのエラー処理
app.get('/users/:id', async (req, res, next) => {
try {
const user = await User.findById(req.params.id);
if (!user) {
return res.status(404).send('User not found');
}
res.json(user);
} catch (err) {
next(err);
}
});
app.get('/users/:id/posts', async (req, res, next) => {
try {
const posts = await Post.find({ userId: req.params.id });
res.json(posts);
} catch (err) {
next(err);
}
});
app.use((err, req, res, next) => {
if (err.status === 404) {
res.status(404).send('Not Found');
} else {
console.error(err.stack);
res.status(500).send('Internal Server Error');
}
});
データベース接続のエラー処理
const mongoose = require('mongoose');
mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/mydatabase', { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true });
const db = mongoose.connection;
db.on('error', (err) => {
console.error(err.message);
process.exit(1);
});
app.get('/users', async (req, res, next) => {
try {
const users = await User.find();
res.json(users);
} catch (err) {
next(err);
}
});
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err.stack);
res.status(500).send('Internal Server Error');
});
この例は、express-async-handler
npm パッケージを使用してエラー処理を行う方法を示しています。
const express = require('express');
const asyncHandler = require('express-async-handler');
const app = express();
app.get('/users/:id', asyncHandler(async (req, res) => {
const user = await User.findById(req.params.id);
if (!user) {
throw new Error('User not found');
}
res.json(user);
}));
app.use((err, req, res,
ExpressJS で "Unhandled error event" エラーを処理するその他の方法
カスタムエラーハンドラーの作成
独自のエラーハンドラーを作成することで、エラー処理をより細かく制御することができます。これを行うには、以下の手順を実行します。
- エラーハンドラー関数を作成します。この関数は、エラーオブジェクトとリクエストオブジェクトを引数として受け取ります。
- エラーオブジェクトのプロパティを使用して、エラーの詳細情報を取得します。
- エラーに応じた適切な処理を行います。これには、エラーメッセージのログ記録、ユーザーへのエラーメッセージの表示、アプリケーションの終了などが含まれます。
- エラーハンドラー関数を
app.use()
ミドルウェアを使用してアプリケーションに登録します。
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err.message);
if (err.code === 11000) {
res.status(400).send('Duplicate key error');
} else {
res.status(500).send('Internal Server Error');
}
});
デフォルトのエラーハンドラーのオーバーライド
ExpressJS は、デフォルトのエラーハンドラーを提供しています。このエラーハンドラーは、処理されないエラーが発生した場合に自動的に呼び出されます。デフォルトのエラーハンドラーの動作をオーバーライドするには、以下の手順を実行します。
app.get('env')
メソッドを使用して、現在の環境を取得します。- 環境が
production
である場合は、デフォルトのエラーハンドラーをオーバーライドするカスタムエラーハンドラー関数を定義します。この関数は、エラーオブジェクトとリクエストオブジェクトを引数として受け取ります。
const env = app.get('env');
if (env === 'production') {
app.use((err, req, res, next) => {
console.error(err.message);
res.status(500).send('Internal Server Error');
});
}
ロギングミドルウェアを使用すると、エラーを含むすべての HTTP リクエストに関する情報をコンソールに記録することができます。これにより、問題が発生したときに原因を特定しやすくなります。
人気のあるロギングミドルウェアには、以下のようなものがあります。
以下の例は、morgan
ミドルウェアを使用してログを記録する方法を示しています。
const morgan = require('morgan');
app.use(morgan('dev'));
テストを実行することで、コードでエラーが発生していないことを確認することができます。Jest や Mocha などのフレームワークを使用して、ExpressJS アプリケーションのテストを作成することができます。
"Unhandled error event" エラーを処理するには、さまざまな方法があります。上記で説明した方法は、そのうちのほんの一例です。状況に応じて、最適な方法を選択する必要があります。
node.js express npm