オブジェクト生成をレベルアップ! TypeScript ジェネリッククラスの型パラメーター活用
ジェネリッククラスの型パラメーターから新しいオブジェクトを作成する
このチュートリアルでは、ジェネリッククラスの型パラメーターから新しいオブジェクトを作成する方法について説明します。
前提条件
このチュートリアルを理解するには、以下の知識が必要です。
- TypeScript の基本的な構文
- ジェネリッククラス
class GenericClass<T> {
constructor(private value: T) {}
// 型パラメーター T から新しいオブジェクトを作成する
public createObject(): T {
return new (this.value.constructor as any)(this.value);
}
}
// 例:`GenericClass` を使って `string` 型のオブジェクトを作成
const stringClass = new GenericClass("Hello, world!");
const newString = stringClass.createObject(); // "Hello, world!"
// 例:`GenericClass` を使って `number` 型のオブジェクトを作成
const numberClass = new GenericClass(123);
const newNumber = numberClass.createObject(); // 123
解説
GenericClass
というジェネリッククラスを定義します。- クラスには
value
というプロパティがあり、これは型パラメーターT
型のオブジェクトです。 createObject
というメソッドを追加します。createObject
メソッドは、value
プロパティのコンストラクタを使用して新しいオブジェクトを作成します。constructor
キーワードの後にas any
をキャストすることで、コンストラクタの型パラメーターをT
型に指定できます。
例
上記のサンプルコードでは、string
型と number
型のオブジェクトを作成するために GenericClass
を使用しています。
stringClass
はstring
型のオブジェクトを保持し、createObject
メソッドは新しいstring
型のオブジェクトを作成します。
ジェネリッククラスの型パラメーターから新しいオブジェクトを作成するには、createObject
などのメソッドを作成し、そのメソッド内で value
プロパティのコンストラクタを使用して新しいオブジェクトを作成します。
この方法は、さまざまな型のオブジェクトを扱うコードを再利用するのに役立ちます。
補足
- 型パラメーターから新しいオブジェクトを作成する以外にも、ジェネリッククラスを使用してさまざまな操作を行うことができます。
- ジェネリッククラスの詳細については、TypeScript の公式ドキュメントを参照してください。
// ジェネリッククラス
class GenericClass<T> {
constructor(private value: T) {}
// 型パラメーター T から新しいオブジェクトを作成する
public createObject(): T {
return new (this.value.constructor as any)(this.value);
}
}
// 例:`GenericClass` を使って `string` 型のオブジェクトを作成
const stringClass = new GenericClass("Hello, world!");
const newString = stringClass.createObject(); // "Hello, world!"
// 例:`GenericClass` を使って `number` 型のオブジェクトを作成
const numberClass = new GenericClass(123);
const newNumber = numberClass.createObject(); // 123
// 例:`GenericClass` を使って `Date` 型のオブジェクトを作成
const dateClass = new GenericClass(new Date());
const newDate = dateClass.createObject(); // 現在の時刻
// 例:`GenericClass` を使って `User` 型のオブジェクトを作成
interface User {
name: string;
age: number;
}
const userClass = new GenericClass<User>({ name: "John Doe", age: 30 });
const newUser = userClass.createObject(); // { name: "John Doe", age: 30 }
このコードは、さまざまな型のオブジェクトを作成するために GenericClass
をどのように使用できるかを示しています。
stringClass
はstring
型のオブジェクトを作成し、newString
には "Hello, world!" という文字列が格納されます。numberClass
はnumber
型のオブジェクトを作成し、newNumber
には 123 という数値が格納されます。userClass
はUser
型のオブジェクトを作成し、newUser
には名前 "John Doe" と年齢 30 歳を持つオブジェクトが格納されます。
このサンプルコードを参考に、ジェネリッククラスを使用してさまざまな型のオブジェクトを作成してみてください。
型パラメーターを直接使用する
class GenericClass<T> {
constructor(private value: T) {}
// 型パラメーター T を直接使用して新しいオブジェクトを作成する
public createObject(): T {
return new T(this.value);
}
}
// 例:`GenericClass` を使って `string` 型のオブジェクトを作成
const stringClass = new GenericClass("Hello, world!");
const newString = stringClass.createObject(); // "Hello, world!"
この方法では、constructor
キーワードを使用せずに、型パラメーター T
を直接使用して新しいオブジェクトを作成します。
ジェネリック型パラメーターを持つファクトリー関数を使用する
function createObject<T>(value: T): T {
return new (value.constructor as any)(value);
}
// 例:`createObject` ファンクションを使って `string` 型のオブジェクトを作成
const stringObject = createObject("Hello, world!"); // "Hello, world!"
// 例:`createObject` ファンクションを使って `number` 型のオブジェクトを作成
const numberObject = createObject(123); // 123
この方法では、ジェネリック型パラメーターを持つファクトリー関数 createObject
を使用して新しいオブジェクトを作成します。
ジェネリックユーティリティライブラリを使用する
fp-ts
などのジェネリックユーティリティライブラリには、型パラメーターから新しいオブジェクトを作成するヘルパー関数などが含まれています。
import { create } from "fp-ts/lib/function";
// 例:`fp-ts` を使って `string` 型のオブジェクトを作成
const stringObject = create("Hello, world!"); // "Hello, world!"
// 例:`fp-ts` を使って `number` 型のオブジェクトを作成
const numberObject = create(123); // 123
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。
- 最初の方法は最もシンプルですが、型パラメーターにコンストラクタが必要という制限があります。
- 2番目の方法は、型パラメーターにコンストラクタが必要ないという利点がありますが、コードが冗長になる可能性があります。
- 3番目の方法は、最も汎用性がありますが、ライブラリの学習コストが必要となります。
ジェネリッククラスの型パラメーターから新しいオブジェクトを作成するには、さまざまな方法があります。
それぞれの方法の利点と欠点を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。
補足
- ジェネリックユーティリティライブラリの詳細については、各ライブラリのドキュメントを参照してください。
typescript generics