【完全解決】Node.jsで「npm install」が失敗する「cannot run in wd」エラーの対処法５選

Node.jsでnpm installを実行中に「cannot run in wd」エラーが発生した場合、いくつかの原因が考えられます。このエラーは、主にWindows環境でNode.jsを管理者権限で実行していない場合に発生します。

エラーの原因

このエラーには主に以下の原因が考えられます。

1. Node.jsを管理者権限で実行していない
2. 環境変数に問題がある
3. ウイルス対策ソフトの影響
4. npmキャッシュの問題
5. ネットワーク接続の問題

解決策

以下に、考えられる解決策をいくつか紹介します。

最も一般的な解決策は、Node.jsを管理者権限で実行することです。具体的には、以下の方法があります。

• コマンドプロンプトを管理者権限で起動する

上記の方法でコマンドプロンプトまたはPowerShellを起動したら、cdコマンドでプロジェクトディレクトリに移動し、npm installコマンドを実行します。

環境変数をチェックする

以下の環境変数が正しく設定されていることを確認してください。

• PATH: Node.jsの実行可能ファイルへのパスが含まれている必要があります。
• NODE_HOME: Node.jsのインストールディレクトリを指定します。

これらの環境変数が正しく設定されていない場合は、設定を変更してからnpm installコマンドを再実行してください。

一部のウイルス対策ソフトは、npm installコマンドの実行を妨害することがあります。ウイルス対策ソフトの設定を確認し、必要に応じて一時的に無効化してからnpm installコマンドを再実行してみてください。

npmキャッシュをクリアする

npmキャッシュが破損している場合も、npm installコマンドが失敗する可能性があります。以下のコマンドを実行してnpmキャッシュをクリアします。

npm cache clean --force

キャッシュをクリアしたら、npm installコマンドを再実行してください。

ネットワーク接続に問題がある場合も、npm installコマンドが失敗する可能性があります。インターネット接続が正常であることを確認してください。

上記の方法で解決しない場合は、以下の対策も試してみてください。

• Node.jsとnpmを最新バージョンに更新する
• プロジェクトディレクトリを別のドライブに移動する
• 別のネットワークに接続する

// package.json
{
  "name": "my-project",
  "version": "1.0.0",
  "scripts": {
    "postinstall": "echo 'Running postinstall script'"
  },
  "dependencies": {
    "some-package": "^1.0.0"
  }
}

// index.js
const somePackage = require('some-package');

console.log(somePackage.hello());

このコードは、some-packageというパッケージをインストールして使用する例です。

package.json

• name: プロジェクトの名前
• version: プロジェクトのバージョン
• scripts: スクリプト定義
• dependencies: プロジェクトに必要なパッケージ

index.js

• somePackage: package.jsonで定義されたsome-packageパッケージをrequire
• console.log(somePackage.hello()): some-packageパッケージのhello()メソッドを実行

実行方法

1. プロジェクトディレクトリに移動します。
2. 以下のコマンドを実行します。

npm install

node index.js

出力

Hello, world!

このコードをWindows環境で管理者権限で実行していない場合、以下のエラーが発生します。

npm WARN lifecycle [email protected]~postinstall: cannot run in wd [email protected] npm run postinstall (wd=C:\Users\username\AppData\Roaming\npm\node_modules)

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

npm install --unsafe-perm

注意事項

• npm install --unsafe-permコマンドを実行すると、npmが管理者権限で実行されます。これはセキュリティ上のリスクがあるため、必要最低限のみに使用してください。
• Node.jsを管理者権限で実行したくない場合は、以下の方法で環境変数を設定することができます。

set PATH=%PATH%;C:\Program Files\nodejs
set NODE_HOME=C:\Program Files\nodejs

Node.jsでnpm installが失敗する「cannot run in wd」エラーの解決策：代替案

Dockerを使用すれば、Node.js環境を隔離して実行することができ、cannot run in wdエラーが発生する可能性を低減できます。

手順

1. Dockerをインストールします。
2. 以下のDockerfileを作成します。

FROM node:16

WORKDIR /app

COPY package.json .
RUN npm install

COPY . .

CMD ["node", "index.js"]

1. 以下のコマンドを実行してDockerコンテナーを起動します。

docker build -t my-project .
docker run -it my-project

WSL（Windows Subsystem for Linux）を使用する

1. WSLでUbuntuなどのLinuxディストリビューションをインストールします。

cd /mnt/c/path/to/project

1. 以下のコマンドを実行してnpm installを実行します。

npm install

npm config set を使用する

以下のコマンドを実行して、unsafe-permフラグを有効にすることができます。

npm config set unsafe-perm true

上記以外にも、以下の方法が考えられます。

• Node.jsの古いバージョンを使用する
• 別のパッケージマネージャーを使用する