ワンランク上の Web デザイン:HTML5 Canvas で画像をリサイズして差をつける
HTML5 Canvas で画像をリサイズする
手順
- HTML で Canvas 要素を作成する:
<canvas id="myCanvas" width="400" height="300"></canvas>
- JavaScript で画像を読み込む:
var img = new Image();
img.onload = function() {
drawCanvas();
};
img.src = "image.jpg";
- Canvas に画像を描画する:
function drawCanvas() {
var canvas = document.getElementById("myCanvas");
var ctx = canvas.getContext("2d");
// リサイズされた画像を描画
ctx.drawImage(img, 0, 0, 400, 300);
}
- (オプション) 画像のアスペクト比を維持する:
function drawCanvas() {
var canvas = document.getElementById("myCanvas");
var ctx = canvas.getContext("2d");
// 画像のサイズを取得
var imgWidth = img.width;
var imgHeight = img.height;
// キャンバスのサイズに合わせる
var scaleX = canvas.width / imgWidth;
var scaleY = canvas.height / imgHeight;
// 縦横比を維持するスケールを選択
var scale = Math.min(scaleX, scaleY);
// リサイズされた画像を描画
ctx.drawImage(img, 0, 0, imgWidth * scale, imgHeight * scale);
}
この例では、400x300 ピクセルの Canvas 要素を作成し、"image.jpg" という画像を読み込んでいます。画像は、Canvas の大きさに合わせてリサイズされます。
drawImage()
関数を使用して、画像を切り取ったり、回転させたり、透過度を設定したりすることもできます。- Canvas に描画する前に、画像を別のサイズに事前にリサイズすることもできます。これにより、パフォーマンスが向上する場合があります。
- 高解像度の画像を扱う場合は、
toDataURL()
メソッドを使用して Canvas の内容を Data URL に変換し、それをimg
要素のsrc
属性に設定することができます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTML5 Canvasで画像をリサイズ</title>
</head>
<body>
<canvas id="myCanvas" width="400" height="300"></canvas>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>
JavaScript:
var img = new Image();
img.onload = function() {
drawCanvas();
};
img.src = "image.jpg";
function drawCanvas() {
var canvas = document.getElementById("myCanvas");
var ctx = canvas.getContext("2d");
// リサイズされた画像を描画
ctx.drawImage(img, 0, 0, 400, 300);
}
このコードは、以下のことを行います。
canvas
要素を作成し、ID を "myCanvas" に設定します。img
要素を作成し、"image.jpg" という画像を読み込みます。img.onload
イベントハンドラを設定します。このハンドラは、画像が読み込まれたときにdrawCanvas()
関数を実行します。drawCanvas()
関数は、Canvas に画像を描画します。
このコードを実行すると、"image.jpg" という画像が 400x300 ピクセルの Canvas にリサイズされて表示されます。
上記のコードは、画像を単純にリサイズする例です。以下のコードは、画像のアスペクト比を維持しながらリサイズする方法を示しています。
function drawCanvas() {
var canvas = document.getElementById("myCanvas");
var ctx = canvas.getContext("2d");
// 画像のサイズを取得
var imgWidth = img.width;
var imgHeight = img.height;
// キャンバスのサイズに合わせる
var scaleX = canvas.width / imgWidth;
var scaleY = canvas.height / imgHeight;
// 縦横比を維持するスケールを選択
var scale = Math.min(scaleX, scaleY);
// リサイズされた画像を描画
ctx.drawImage(img, 0, 0, imgWidth * scale, imgHeight * scale);
}
- 画像の幅と高さを取得します。
- Canvas の幅と高さを取得します。
- 画像と Canvas の幅と高さをそれぞれ比較し、小さい方の値をスケールとして使用します。
- スケールされた値を使用して、Canvas に画像を描画します。
このコードを実行すると、"image.jpg" という画像が Canvas に収まるようにリサイズされ、アスペクト比が維持されます。
応用例
HTML5 Canvasを使用して画像をリサイズする方法は、様々な場面で役立ちます。以下はその例です。
- ウェブサイトやブログに掲載する画像のサイズを調整する
- サムネイル画像を作成する
- 画像を特定の領域に収める
- 画像を回転させる
- 画像の透過度を設定する
この方法は、画像を Data URL に変換してから、それを img
要素の src
属性に設定することで、画像をリサイズします。
function drawCanvas() {
var canvas = document.getElementById("myCanvas");
var ctx = canvas.getContext("2d");
// 画像を描画
ctx.drawImage(img, 0, 0, 400, 300);
// Canvas の内容を Data URL に変換
var dataURL = canvas.toDataURL("image/jpeg");
// Data URL を img 要素の src 属性に設定
var imgElement = document.getElementById("myImage");
imgElement.src = dataURL;
}
- Canvas の内容を Data URL に変換します。
- Data URL を
img
要素のsrc
属性に設定します。
この方法の利点は、シンプルで使いやすいことです。ただし、この方法を使用すると、画像の品質が低下する場合があることに注意する必要があります。
ImageMagick ライブラリを使用する:
ImageMagick
は、画像処理用のオープンソースのライブラリです。このライブラリを使用して、JavaScript で画像をリサイズすることができます。
var imagemagick = require("imagemagick");
imagemagick.resize("image.jpg", "400x300", function(err, resizedImage) {
if (err) throw err;
// リサイズされた画像を処理
console.log(resizedImage);
});
imagemagick
ライブラリをロードします。resize()
メソッドを使用して、"image.jpg" という画像を 400x300 ピクセルにリサイズします。- コールバック関数で、リサイズされた画像を処理します。
この方法の利点は、ImageMagick
を使用して様々な画像処理を行うことができることです。ただし、この方法を使用するには、ImageMagick
を Node.js にインストールする必要があります。
WebAssembly を使用する:
WebAssembly は、Web ブラウザでネイティブコードを実行できるバイナリ形式です。この技術を使用して、JavaScript で高速な画像処理を行うことができます。
const resizeImage = async (imageData, width, height) => {
const module = await WebAssembly.instantiate(imageData);
const resizeFunction = module.instance.exports.resize;
const resizedImageData = new Uint8Array(width * height * 4);
resizeFunction(imageData, resizedImageData, width, height);
return resizedImageData;
};
(async () => {
const imageData = await fetch("image.jpg").then((response) => response.arrayBuffer());
const resizedImageData = await resizeImage(imageData, 400, 300);
// リサイズされた画像を処理
console.log(resizedImageData);
})();
- WebAssembly モジュールをロードします。
resize()
関数を使用して、画像データを 400x300 ピクセルにリサイズします。- リサイズされた画像データを処理します。
この方法の利点は、WebAssembly を使用して非常に高速な画像処理を行うことができることです。ただし、この方法は複雑で、理解するのが難しい場合があります。
javascript html canvas