【初心者向け】CSSで要素の子要素にスタイルを当てる方法を徹底解説

2024-05-20

HTMLとCSSで要素の子要素に応じてスタイルを適用する方法

子要素セレクタ

最も基本的な方法は、子要素セレクタを使うことです。子要素セレクタは、親要素の子要素にのみスタイルを適用するセレクタです。書き方は以下の通りです。

親要素 > 子要素 {
  スタイル;
}

例えば、div要素の子要素であるp要素にのみ赤い色を設定したい場合は、以下のようになります。

div > p {
  color: red;
}

隣接兄弟セレクタは、ある要素の直後に続く兄弟要素にのみスタイルを適用するセレクタです。書き方は以下の通りです。

親要素 > 子要素1 + 子要素2 {
  スタイル;
}
div > p + span {
  font-weight: bold;
}

:has()疑似クラスは、指定された子要素を持つ要素にのみスタイルを適用する疑似クラスです。書き方は以下の通りです。

親要素:has(子要素) {
  スタイル;
}
div:has(p) {
  border: 1px solid red;
}
親要素 > 子要素:nth-child(n) {
  スタイル;
}
div > *:nth-child(2) {
  background-color: blue;
}

JavaScriptを使う方法もあります。JavaScriptで要素の子要素を取得し、その子要素に応じてスタイルを動的に変更することができます。

const elements = document.querySelectorAll('parent-element > child-element');

for (const element of elements) {
  // 子要素の数に応じてスタイルを適用
  if (element.childElementCount === 1) {
    element.style.color = 'red';
  } else if (element.childElementCount === 2) {
    element.style.backgroundColor = 'blue';
  } else {
    // ...
  }
}

使い分け

上記の方法の中から、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。

  • シンプルなスタイルを適用したい場合は、子要素セレクタがおすすめです。
  • 特定の順番の子要素にのみスタイルを適用したい場合は、:nth-child()疑似クラスがおすすめです。
  • 子要素の数に応じて複雑なスタイルを適用したい場合は、JavaScriptを使うのがおすすめです。



    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>子要素セレクタ</title>
      <style>
        div > p {
          color: red;
        }
      </style>
    </head>
    <body>
      <div>
        <p>これは赤い文字です。</p>
        <span>これは赤い文字ではありません。</span>
      </div>
    </body>
    </html>
    

    このコードでは、div要素の子要素であるp要素にのみ赤い色が設定されています。

    隣接兄弟セレクタ

    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>隣接兄弟セレクタ</title>
      <style>
        div > p + span {
          font-weight: bold;
        }
      </style>
    </head>
    <body>
      <div>
        <p>これは太字ではありません。</p>
        <span>これは太字です。</span>
      </div>
    </body>
    </html>
    

    :has()疑似クラス

    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>:has()疑似クラス</title>
      <style>
        div:has(p) {
          border: 1px solid red;
        }
      </style>
    </head>
    <body>
      <div>
        <p>これは赤いボーダーがあります。</p>
      </div>
      <div>
        <span>これは赤いボーダーがありません。</span>
      </div>
    </body>
    </html>
    

    :nth-child()疑似クラス

    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>:nth-child()疑似クラス</title>
      <style>
        div > *:nth-child(2) {
          background-color: blue;
        }
      </style>
    </head>
    <body>
      <div>
        <p>これは1番目の要素です。</p>
        <p>これは2番目の要素です。背景色が青いです。</p>
        <p>これは3番目の要素です。</p>
      </div>
    </body>
    </html>
    

    JavaScript

    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>JavaScript</title>
      <style>
        .red {
          color: red;
        }
        .blue {
          background-color: blue;
        }
      </style>
    </head>
    <body>
      <div id="parent">
        <p>これは1番目の要素です。</p>
        <p>これは2番目の要素です。</p>
        <p>これは3番目の要素です。</p>
      </div>
      <script>
        const parentElement = document.getElementById('parent');
        const childElements = parentElement.querySelectorAll('child-element');
    
        for (const childElement of childElements) {
          if (childElement.childElementCount === 1) {
            childElement.classList.add('red');
          } else if (childElement.childElementCount === 2) {
            childElement.classList.add('blue');
          } else {
            // ...
          }
        }
      </script>
    </body>
    </html>
    

    このコードでは、div要素の子要素の数に応じて、redクラスまたはblueクラスを付与しています。




    HTMLとCSSで要素の子要素に応じてスタイルを適用するその他の方法

    親要素[属性名="属性値"] > 子要素 {
      スタイル;
    }
    
    div[id="child"] > p {
      color: red;
    }
    

    疑似要素は、HTMLに存在しない要素を追加する疑似クラスです。:before:after疑似要素を使って、要素の子要素の装飾に利用することができます。

    div::after {
      content: "";
      display: block;
      width: 100%;
      height: 2px;
      background-color: red;
    }
    

    CSSフレームワーク

    BootstrapやFoundationなどのCSSフレームワークを利用すると、簡単に要素の子要素に応じてスタイルを適用することができます。これらのフレームワークは、あらかじめ用意されたスタイルクラスを多数提供しているので、コーディングを効率化することができます。

    コンポーネントライブラリ

    ReactやVue.jsなどのコンポーネントライブラリを利用すると、再利用可能なコンポーネントを作成して、要素の子要素のスタイルを管理することができます。コンポーネントライブラリを利用すると、コードをモジュール化し、保守性を向上させることができます。

    注意点

    上記の方法を使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

    • 複雑なスタイルを適用する場合は、パフォーマンスが低下する可能性があります。
    • すべてのブラウザで同じように動作するとは限りません。
    • コードが読みづらくなる可能性があります。

    HTMLとCSSで要素の子要素に応じてスタイルを適用するには、様々な方法があります。状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


    html css


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