JavaScriptでクエリ文字列を作る

2024-09-30

JavaScriptでクエリ文字列を構築する方法

クエリ文字列とは、URLの末尾に「?」の後に続くパラメータの集合のことです。例えば、https://example.com?name=John&age=30name=John&age=30 の部分がクエリ文字列です。

基本的な方法

JavaScriptでクエリ文字列を構築する最も基本的な方法は、手動で文字列を連結することです。

function buildQueryString(params) {
  const queryString = Object.keys(params)
    .map(key => `${key}=${encodeURIComponent(params[key])}`)
    .join('&');
  return queryString;
}

const params = {
  name: 'Alice',
  age: 25
};

const queryString = buildQueryString(params);
console.log(queryString); // Output: name=Alice&age=25
  • encodeURIComponent(): URLエンコードを行い、特殊文字を適切にエンコードします。
  • .join('&'): 作成した文字列を & で連結します。
  • .map(): 各キーについて、key=encodeURIComponent(params[key]) の形式の文字列を作成します。
  • Object.keys(params): オブジェクト params のキーを取得します。

URLSearchParams API

より簡潔な方法として、URLSearchParams APIを使用することができます。

function buildQueryString(params) {
  const searchParams = new URLSearchParams(params);
  return searchParams.toString();
}

const params = {
  name: 'Bob',
  city: 'Tokyo'
};

const queryString = buildQueryString(params);
console.log(queryString); // Output: name=Bob&city=Tokyo
  • .toString(): クエリ文字列に変換します。
  • new URLSearchParams(params): params オブジェクトから URLSearchParams オブジェクトを作成します。

フォームデータからクエリ文字列を生成

フォームのデータをクエリ文字列に変換することもできます。

const form = document.getElementById('myForm');

const formData = new FormData(form);
const queryString = new URLSearchParams(formData).toString();
  • new FormData(form): フォームのデータを FormData オブジェクトに変換します。



手動で文字列を連結する方法

function buildQueryString(params) {
  const queryString = Object.keys(params)
    .map(key => `${key}=${encodeURIComponent(params[key])}`)
    .join('&');
  return queryString;
}

const params = {
  name: 'Alice',
  age: 25
};

const queryString = buildQueryString(params);
console.log(queryString); // Output: name=Alice&age=25
  • console.log(): 生成されたクエリ文字列を出力します。
  • queryString 変数
  • params オブジェクト
  • buildQueryString 関数
    • 引数 params: クエリパラメータをキーと値のペアで持つオブジェクト。
    • Object.keys(params): params オブジェクトのキー (name, age など) の配列を取得します。
    • .map(): 各キーに対して、key=value の形式の文字列を作成します。
      • encodeURIComponent(): 特殊文字を URL エンコードし、安全な文字列に変換します。
    • .join('&'): 各文字列を & で連結し、一つのクエリ文字列にします。
function buildQueryString(params) {
  const searchParams = new URLSearchParams(params);
  return searchParams.toString();
}

const params = {
  name: 'Bob',
  city: 'Tokyo'
};

const queryString = buildQueryString(params);
console.log(queryString); // Output: name=Bob&city=Tokyo
  • .toString(): URLSearchParams オブジェクトをクエリ文字列に変換します。
  • URLSearchParams: ブラウザが提供する、URLの検索パラメータを扱うためのAPIです。

この方法は、手動で文字列を連結するよりも簡潔で、より現代的な方法です。

const form = document.getElementById('myForm');

const formData = new FormData(form);
const queryString = new URLSearchParams(formData).toString();
  • 以降は2.の方法と同じです。
  • FormData: HTML フォームのデータを表現するオブジェクトです。
  • FormData
    フォームのデータを直接クエリ文字列に変換したい場合に便利です。
  • URLSearchParams
    簡潔で、より現代的な方法です。
  • 手動
    基本的な方法ですが、少し冗長になる可能性があります。

どちらの方法を選ぶかは、状況によって異なります。

  • フォームとの連携
    フォームのデータを扱う場合は、FormData が便利です。
  • 柔軟性
    手動で文字列を連結する方法であれば、より細かい制御が可能です。
  • シンプルさ
    URLSearchParams が最も簡単です。
  • URLSearchParams は、クエリパラメータの追加、削除、更新なども簡単にできます。
  • encodeURIComponent() は、URL に含める文字列を安全な形式に変換するために重要です。



ライブラリを活用する

より高度な機能や簡潔な記述を求める場合は、ライブラリを活用することもできます。

  • query-string
    ブラウザ環境でもNode.js環境でも利用できる、軽量でシンプルなライブラリです。
  • qs
    Node.js環境で広く利用されている、クエリ文字列の解析・生成ライブラリです。

これらのライブラリは、クエリ文字列の生成だけでなく、解析、エンコード、デコードなど、様々な機能を提供しています。

ES6+ の機能を利用する

ES6以降のJavaScriptでは、より簡潔な記述が可能になりました。

  • スプレッド構文
    配列やオブジェクトを展開できます。
  • テンプレートリテラル
    文字列をより読みやすく記述できます。
const params = { name: '太郎', age: 30 };
const queryString = Object.entries(params)
  .reduce((acc, [key, value]) => `${acc}${key}=${encodeURIComponent(value)}&`, '')
  .slice(0, -1);

第三者の関数ライブラリを利用する

LodashやUnderscore.jsなどの汎用的な関数ライブラリには、オブジェクト操作や配列操作に関する便利な関数が多数含まれています。これらの関数を利用することで、クエリ文字列の生成をより簡潔に記述できます。

カスタム関数を作成する

特定の要件に合わせて、カスタムの関数を作成することも可能です。例えば、特定のキーのみを抽出したり、値を加工したりするような処理を組み込むことができます。

JavaScriptでクエリ文字列を構築する方法は、基本的な手動での連結から、ライブラリやES6+の機能を利用した高度な方法まで、様々な選択肢があります。

どの方法を選ぶべきかは、以下の要素によって異なります。

  • 保守性
    長期的にメンテナンスしやすいコードを書くことを心がける必要があります。
  • チームのスキル
    チームメンバーのスキルレベルに合わせて、適切な方法を選ぶ必要があります。
  • 機能の複雑さ
    複雑な処理が必要な場合は、高度なライブラリやカスタム関数を作成する方が良いでしょう。
  • プロジェクトの規模
    小規模なプロジェクトであれば、手動やシンプルなライブラリで十分な場合が多いです。

一般的には、

  • チームでコーディング規約を統一する
  • プロジェクトの要件に合わせて、適切なツールを選ぶ
  • シンプルで可読性が高く保守しやすいコードを書くことを目指す

ことが重要です。

  • 特定の機能の実現に困っていますか?
  • 既存のコードとの整合性を考慮する必要がありますか?
  • どのようなプロジェクトでクエリ文字列を生成したいですか?

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