JavaScript で CSS 読み取り

2024-10-27

JavaScript で CSS ルール値を読み取るには、主に次の 2 つの方法が使用されます:

window.getComputedStyle() メソッド

このメソッドは、特定の要素の計算された CSS スタイルを取得します。

// 要素を取得
const element = document.getElementById('myElement');

// 計算されたスタイルを取得
const computedStyle = window.getComputedStyle(element);

// 特定の CSS プロパティの値を取得
const backgroundColor = computedStyle.backgroundColor;
const fontSize = computedStyle.fontSize;

console.log('Background color:', backgroundColor);
console.log('Font size:', fontSize);

CSSStyleSheet オブジェクト

このオブジェクトは、スタイルシートの CSS ルールを表します。

``javascript // スタイルシートを取得 const styleSheet = document.styleSheets[0]; // 0 番目のスタイルシートを取得

// ルールを取得 const rules = styleSheet.cssRules;

// 特定のルールの CSS テキストを取得 const ruleText = rules[0].cssText;

// ルールのセレクタと宣言を取得 const selector = rules[0].selectorText; const declarationText = rules[0].style.cssText;

console.log('Rule text:', ruleText); console.log('Selector:', selector); console.log('Declaration text:', declarationText);


**注意:**

- `getComputedStyle()` メソッドは、計算されたスタイルを取得するため、スタイルシート内の実際の値と異なる場合があります (例えば、`em` や `%` 単位がピクセル値に変換される)。
- CSSStyleSheet オブジェクトは、スタイルシート内の実際の CSS テキストを取得します。

これらの方法を適切に組み合わせることで、JavaScript で CSS ルール値を読み取り、動的に操作することができます。



// HTML
<div id="myElement" style="background-color: blue; font-size: 16px;"></div>

// JavaScript
const element = document.getElementById('myElement');
const computedStyle = window.getComputedStyle(element);

// 背景色を取得
const backgroundColor = computedStyle.backgroundColor;
console.log('Background color:', backgroundColor); // Output: rgb(0, 0, 255)

// フォントサイズを取得
const fontSize = computedStyle.fontSize;
console.log('Font size:', fontSize); // Output: 16px

この例では、getComputedStyle() メソッドを使って、myElement の計算されたスタイルを取得しています。その後、backgroundColorfontSize プロパティの値をログに出力しています。

// CSS
#myElement {
  background-color: red;
  font-size: 20px;
}

// JavaScript
const styleSheet = document.styleSheets[0];
const rules = styleSheet.cssRules;

// ルールを取得
const rule = rules[0];

// セレクタと宣言を取得
const selector = rule.selectorText;
const declarationText = rule.style.cssText;

console.log('Selector:', selector); // Output: #myElement
console.log('Declaration text:', declarationText); // Output: background-color: red; font-size: 20px;

この例では、CSSStyleSheet オブジェクトを使って、スタイルシートの最初のルールを取得しています。その後、そのルールのセレクタと宣言テキストをログに出力しています。

注意

  • CSSStyleSheet オブジェクトは、スタイルシート内の実際の CSS テキストを取得します。
  • getComputedStyle() は、計算されたスタイルを取得するため、実際の CSS 値と異なる場合があります。



  • Class 属性

    const element = document.querySelector('.myClass');
    const computedStyle = window.getComputedStyle(element);
    const backgroundColor = computedStyle.backgroundColor;
    console.log('Background color:', backgroundColor);
    
  • Inline スタイル

    const element = document.getElementById('myElement');
    const backgroundColor = element.style.backgroundColor;
    console.log('Background color:', backgroundColor);
    

CSSOM (CSS Object Model)

  • CSSStyleSheet オブジェクト
    const styleSheet = document.styleSheets[0];
    const rules = styleSheet.cssRules;
    
    for (let i = 0; i < rules.length; i++) {
      const rule = rules[i];
      if (rule.selectorText === '#myElement') {
        const backgroundColor = rule.style.backgroundColor;
        console.log('Background color:', backgroundColor);
        break;
      }
    }
    
  • CSSOM は、スタイルシート内の CSS ルールに直接アクセスできますが、ブラウザの互換性や複雑なスタイルシートの処理に注意が必要です。
  • 直接 DOM 操作は、インラインスタイルの値のみを取得できます。

最適な方法の選択

  • 動的なスタイル変更
    JavaScript で CSS ルールを動的に追加、削除、または変更することができます。
  • 複雑なスタイルシート
    CSSOM を使用して、特定のルールをターゲットできます。
  • シンプルなケース
    直接 DOM 操作や getComputedStyle() を使用できます。

JavaScript で CSS 読み取りのベストプラクティス

  • ブラウザの互換性
    異なるブラウザ間の CSSOM の実装の違いに注意します。
  • パフォーマンスの最適化
    多くの DOM 操作を避けるために、バッチ処理やイベントリスナーを使用します。
  • キャッシュの活用
    頻繁にアクセスする要素やスタイルをキャッシュします。
  • 効率的なセレクタの使用
    適切なセレクタを使用して、要素を迅速に取得します。

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