AngularJS ルーティングのベストプラクティス:パフォーマンスと使いやすさの向上

2024-04-09

AngularJSにおけるルーティング:ngRouteとui-routerの違い

AngularJSでシングルページアプリケーション(SPA)を開発する際、ルーティングは重要な機能の一つです。ルーティングとは、URLと画面表示を紐付けることで、ユーザーがブラウザ上でページ遷移を行ったように見せる仕組みです。

AngularJSには、ルーティング機能を提供するモジュールが2つあります。

  • ngRoute: 公式モジュール
  • ui-router: 3rdパーティ製モジュール

それぞれ異なる特徴を持ち、プロジェクトの規模や要件に応じて使い分ける必要があります。

ngRoute

  • シンプルで軽量
  • 基本的なルーティング機能を提供
  • 設定方法が比較的簡単
  • 小規模なプロジェクトに適している

ui-router

  • 高機能で拡張性が高い
  • ネストされたビューや複数命名ビューなど、高度なルーティング機能を提供
  • 状態管理機能やURLパラメータの処理など、便利な機能が豊富
  • 大規模なプロジェクトや複雑なルーティングが必要なプロジェクトに適している

具体的な比較

機能ngRouteui-router
機能基本的なルーティング機能高度なルーティング機能
設定方法比較的簡単やや複雑
拡張性低い高い
規模小規模プロジェクト向け大規模プロジェクト向け
ネストされたビューサポートしていないサポートしている
複数命名ビューサポートしていないサポートしている
状態管理サポートしていないサポートしている
URLパラメータ基本的な処理のみ複雑な処理も可能

プロジェクトの規模や要件に応じて、以下の点を考慮して選択する必要があります。

  • プロジェクト規模: 小規模なプロジェクトであればngRouteで十分
  • 必要な機能: 高度なルーティング機能が必要であればui-router
  • 拡張性: 将来的に機能拡張を予定している場合はui-router
  • 開発者のスキル: ui-routerは設定方法が複雑なので、開発者のスキルも考慮

補足

  • AngularJS 2以降では、公式ルーティングモジュールが提供されています。ngRouteやui-routerはAngularJS 1向けのモジュールです。



<html>
<head>
  <title>ngRoute サンプル</title>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.7.8/angular.min.js"></script>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.7.8/angular-route.min.js"></script>
</head>
<body>
  <div ng-app="myApp">
    <a href="#/home">Home</a>
    <a href="#/about">About</a>
    <div ng-view></div>
  </div>
  <script>
    var myApp = angular.module('myApp', ['ngRoute']);

    myApp.config(function($routeProvider) {
      $routeProvider
        .when('/home', {
          templateUrl: 'home.html',
          controller: 'HomeController'
        })
        .when('/about', {
          templateUrl: 'about.html',
          controller: 'AboutController'
        })
        .otherwise({
          redirectTo: '/home'
        });
    });

    myApp.controller('HomeController', function($scope) {
      $scope.message = 'Home';
    });

    myApp.controller('AboutController', function($scope) {
      $scope.message = 'About';
    });
  </script>
</body>
</html>
<html>
<head>
  <title>ui-router サンプル</title>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.7.8/angular.min.js"></script>
  <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/angular-ui-router/1.0.42/angular-ui-router.min.js"></script>
</head>
<body>
  <div ng-app="myApp">
    <a ui-sref="home">Home</a>
    <a ui-sref="about">About</a>
    <div ui-view></div>
  </div>
  <script>
    var myApp = angular.module('myApp', ['ui.router']);

    myApp.config(function($stateProvider, $urlRouterProvider) {
      $stateProvider
        .state('home', {
          url: '/home',
          templateUrl: 'home.html',
          controller: 'HomeController'
        })
        .state('about', {
          url: '/about',
          templateUrl: 'about.html',
          controller: 'AboutController'
        });

      $urlRouterProvider.otherwise('/home');
    });

    myApp.controller('HomeController', function($scope) {
      $scope.message = 'Home';
    });

    myApp.controller('AboutController', function($scope) {
      $scope.message = 'About';
    });
  </script>
</body>
</html>

説明

上記サンプルコードは、ngRouteとui-routerそれぞれを使用したシンプルなSPAです。

  • ngRoute:
    • ng-routeモジュールを使用
    • ng-viewディレクティブで画面を切り替え
    • $routeProviderサービスでルーティング設定

サンプルコードを参考に、プロジェクトに合ったルーティングモジュールを選択してください。

  • サンプルコードは基本的な機能のみを実装しています。
  • 詳細については、各モジュールのドキュメントを参照してください。



AngularJS ルーティング:その他の方法

AngularJS公式モジュール

  • ngRoute: 1.x系で利用可能
  • ngNewRouter: 2.0系で導入
  • @angular/router: 4.0系以降で推奨

それぞれ機能や設定方法が異なるため、プロジェクトの要件に合わせて選択する必要があります。

3rdパーティ製モジュール

  • ui-router: 高機能で拡張性が高い
  • ng-component-router: シンプルで軽量
  • React Router: React.jsで使用されるルーティングモジュール

公式モジュールよりも機能が豊富であったり、設定方法がシンプルであったりといった利点があります。

カスタムルーティング

上記の方法以外にも、独自のルーティングロジックを実装することも可能です。

  • 高度なカスタマイズ性
  • 複雑な要件に対応

ただし、開発難易度の高い方法となります。


javascript angularjs angularjs-routing


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