HTML、CSS、DOMにおける offsetWidth、clientWidth、scrollWidth、scrollHeight の違い

2024-04-02

HTML、CSS、DOMにおける offsetWidth、clientWidth、scrollWidth、scrollHeight の違い

offsetWidth と clientWidth

プロパティ意味含まれるもの
offsetWidth要素の幅(ピクセル単位)要素の幅 + 左/右のボーダー幅 + スクロールバーの幅
clientWidth要素のコンテンツ領域の幅(ピクセル単位)要素の幅 - 左/右のパディング幅

例:

<div style="width: 100px; padding: 10px; border: 1px solid black;">
  コンテンツ
</div>

上記の場合、

  • offsetWidth: 122px
  • clientWidth: 80px

となります。

scrollWidth と scrollHeight

プロパティ意味
scrollWidthスクロールバーを使ってスクロールできる領域の幅(ピクセル単位)
scrollHeightスクロールバーを使ってスクロールできる領域の高さ(ピクセル単位)
<div style="width: 100px; height: 100px; overflow: scroll;">
  <p style="width: 200px; height: 200px;">長いコンテンツ</p>
</div>
  • scrollWidth: 200px

使い分け例

  • 要素の幅を取得したい場合:
    • スクロールバーを含まない幅を取得したい場合は clientWidth を使用
  • スクロール可能な領域の幅/高さを取得したい場合: scrollWidth / scrollHeight を使用

補足

  • 上記の値は、要素のスタイルや子要素の影響を受けます。
  • offsetWidthclientWidthscrollWidthscrollHeight は、JavaScript で取得できます。



<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>サンプルコード</title>
</head>
<body>
<div id="element" style="width: 100px; padding: 10px; border: 1px solid black;">
  <p style="width: 200px; height: 200px;">長いコンテンツ</p>
</div>
<script>
const element = document.getElementById('element');

console.log('offsetWidth:', element.offsetWidth); // 122
console.log('clientWidth:', element.clientWidth); // 80
console.log('scrollWidth:', element.scrollWidth); // 200
console.log('scrollHeight:', element.scrollHeight); // 200
</script>
</body>
</html>

上記コードを実行すると、以下の出力がコンソールに表示されます。

offsetWidth: 122
clientWidth: 80
scrollWidth: 200
scrollHeight: 200
  • 上記コードは、ブラウザの開発者ツールを使って実行できます。
  • 要素の幅や高さは、ブラウザや画面サイズによって異なる場合があります。
  • これらのプロパティの詳細については、以下の参考資料を参照してください。



offsetWidth、clientWidth、scrollWidth、scrollHeight の値を取得する他の方法

CSS の calc() 関数

<div style="width: calc(100px + 2 * 10px + 1px);">
  コンテンツ
</div>

上記の場合、要素の幅は 122px になります。

jQuery

// jQuery を読み込む
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>

$(function() {
  const element = $('#element');

  console.log('offsetWidth:', element.offsetWidth); // 122
  console.log('clientWidth:', element.clientWidth); // 80
  console.log('scrollWidth:', element.scrollWidth); // 200
  console.log('scrollHeight:', element.scrollHeight); // 200
});

上記コードは、jQuery を使って offsetWidthclientWidthscrollWidthscrollHeight の値を取得します。

getBoundingClientRect()

const element = document.getElementById('element');

const rect = element.getBoundingClientRect();

console.log('幅:', rect.width); // 122
console.log('高さ:', rect.height); // 122
console.log('スクロール可能な幅:', rect.scrollWidth); // 200
console.log('スクロール可能な高さ:', rect.scrollHeight); // 200

上記コードは、getBoundingClientRect() メソッドを使って要素の幅、高さ、スクロール可能な幅、スクロール可能な高さを取得します。

  • シンプルな方法で値を取得したい場合は、CSS の calc() 関数を使うのがおすすめです。
  • jQuery や他のライブラリをすでに使用している場合は、それらのライブラリを使うとコードを簡潔にできます。
  • より詳細な情報を取得したい場合は、getBoundingClientRect() メソッドを使うのがおすすめです。

offsetWidthclientWidthscrollWidthscrollHeight の値を取得する方法はいくつかあります。それぞれの方法の特徴を理解して、状況に応じて使い分けてください。


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