ASP.NET MVC で Html.BeginForm() に ID プロパティを追加する方法

ASP.NET MVCにおけるHtml.BeginForm()にIDプロパティを追加する方法

デフォルトでは、Html.BeginForm() はIDプロパティを生成しません。しかし、IDプロパティを追加することで、フォームに対してJavaScriptやCSSを適用しやすくなります。

IDプロパティを追加するには、2つの方法があります。

匿名オブジェクトを使用する

最も一般的な方法は、匿名オブジェクトを使用して追加属性を指定する方法です。次のように記述します。

@Html.BeginForm("ActionName", "ControllerName", new { id = "myFormId" })

このコードは、id="myFormId" 属性を持つ <form> タグを生成します。

ルートパラメーターを使用する方法もあります。次のように記述します。

@Html.BeginForm("ActionName/{id}", "ControllerName")

このコードは、id という名前のルートパラメーターを持つ <form> タグを生成します。アクションメソッドは、このパラメーターを使用してフォームデータにアクセスできます。

どちらの方法を使用するかは、状況によって異なります。匿名オブジェクトを使用すると、IDプロパティ以外にも簡単に追加属性を指定できます。ルートパラメーターを使用すると、より簡潔なコードになります。

例

次の例は、Html.BeginForm()を使用してIDプロパティとルートパラメーターを指定する方法を示しています。

@model MyViewModel

@Html.BeginForm("Edit", "Products", Model.Id, new { id = "editForm" })
{
    @Html.DisplayNameFor(m => m.Name)
    @Html.EditorFor(m => m.Name)

    <input type="submit" value="Save" />
}

このコードは、Products コントローラーの Edit アクションメソッドに送信されるフォームを生成します。フォームには、Name プロパティのラベルとエディターコントロールが表示されます。また、フォームには id="editForm" 属性もあります。

Html.BeginForm() に ID プロパティを追加することで、フォームに対して JavaScript や CSS を適用しやすくなります。匿名オブジェクトまたはルートパラメーターを使用して、IDプロパティを追加できます。

匿名オブジェクトを使用する

@model MyViewModel

@Html.BeginForm("Edit", "Products", Model.Id, new { id = "editForm" })
{
    @Html.DisplayNameFor(m => m.Name)
    @Html.EditorFor(m => m.Name)

    <input type="submit" value="Save" />
}

ルートパラメーターを使用する

@model MyViewModel

@Html.BeginForm("Edit/{id}", "Products")
{
    @Html.DisplayNameFor(m => m.Name)
    @Html.EditorFor(m => m.Name)

    <input type="submit" value="Save" />
}

JavaScript でフォームを操作する

次のコードは、JavaScript を使用して editForm フォームを操作する方法を示しています。

$(document).ready(function() {
    $("#editForm").submit(function(event) {
        event.preventDefault();

        // フォームデータを取得する
        var formData = $(this).serialize();

        // AJAX を使用してフォームデータを送信する
        $.ajax({
            url: "/Products/Edit",
            type: "POST",
            data: formData,
            success: function(data) {
                // 成功時の処理
                alert("フォームが送信されました。");
            },
            error: function(data) {
                // エラー時の処理
                alert("フォームの送信に失敗しました。");
            }
        });
    });
});

このコードは、editForm フォームが送信されたときに、JavaScript 関数を呼び出します。この関数は、フォームデータをシリアル化し、AJAX を使用して Products/Edit アクションメソッドに送信します。アクションメソッドが成功すると、success 関数が呼び出されます。アクションメソッドが失敗すると、error 関数が呼び出されます。

このサンプルコードは、ASP.NET MVC で Html.BeginForm() に ID プロパティを追加し、JavaScript でフォームを操作する方法を示しています。ご自身のニーズに合わせてコードをカスタマイズしてください。

ASP.NET MVC で Html.BeginForm() に ID プロパティを追加するその他の方法

カスタム HTML ヘルパーメソッドを作成して、IDプロパティを含む <form> タグを生成することができます。これは、複雑なフォームや、特定の要件を満たす必要があるフォームを作成する場合に役立ちます。

Razor エンジン拡張機能を使用して、Html.BeginForm() ヘルパーメソッドを拡張することもできます。これは、すべてのフォームに ID プロパティを追加したい場合に役立ちます。

jQuery を使用して、動的に ID プロパティを <form> タグに追加することもできます。これは、JavaScript でフォームを操作する必要がある場合に役立ちます。

カスタム HTML ヘルパーメソッドを使用する例

public static class MyHtmlHelpers
{
    public static MvcForm BeginCustomForm(this HtmlHelper htmlHelper, string actionName, string controllerName, object anonymousObject = null)
    {
        var formTagBuilder = new TagBuilder("form");
        formTagBuilder.MergeAttributes(htmlHelper.GetUnobtrusiveValidationAttributes());
        formTagBuilder.SetMethod("post");
        formTagBuilder.SetAction(urlHelper.Action(actionName, controllerName));

        if (anonymousObject != null)
        {
            foreach (var keyValuePair in HtmlHelper.AnonymousObjectToHtmlAttributes(anonymousObject))
            {
                formTagBuilder.SetAttributeValue(keyValuePair.Key, keyValuePair.Value);
            }
        }

        formTagBuilder.SetAttributeValue("id", "myCustomFormId");

        var formContent = htmlHelper.FormContent(actionName, controllerName, anonymousObject);

        return MvcForm(htmlHelper, formTagBuilder, formContent);
    }
}

このコードは、MyHtmlHelpers という名前のカスタム HTML ヘルパーメソッドクラスを作成します。このクラスには、BeginCustomForm() という名前のメソッドがあります。このメソッドは、Html.BeginForm() ヘルパーメソッドと同じように動作しますが、IDプロパティを含む <form> タグを生成します。

このメソッドを使用するには、次のように記述します。

@Html.BeginCustomForm("ActionName", "ControllerName")
{
    // フォームの内容
}

Razor エンジン拡張機能を使用する例

public static class RazorEngineExtensions
{
    public static MvcHtmlString BeginExtendedForm(this HtmlHelper htmlHelper, string actionName, string controllerName, object anonymousObject = null)
    {
        var formTagBuilder = new TagBuilder("form");
        formTagBuilder.MergeAttributes(htmlHelper.GetUnobtrusiveValidationAttributes());
        formTagBuilder.SetMethod("post");
        formTagBuilder.SetAction(urlHelper.Action(actionName, controllerName));

        if (anonymousObject != null)
        {
            foreach (var keyValuePair in HtmlHelper.AnonymousObjectToHtmlAttributes(anonymousObject))
            {
                formTagBuilder.SetAttributeValue(keyValuePair.Key, keyValuePair.Value);
            }
        }

        formTagBuilder.SetAttributeValue("id", "myExtendedFormId");

        var formContent = htmlHelper.FormContent(actionName, controllerName, anonymousObject);

        return MvcHtmlString.Create(formTagBuilder.ToString() + formContent);
    }
}

@Html.BeginExtendedForm("ActionName", "ControllerName")
{
    // フォームの内容
}

jQuery を使用する例

$(document).ready(function() {
    $("#myForm").attr("id", "myjQueryFormId");

    // フォームの操作
});

`