Node.js 環境変数設定方法
package.json 内から環境変数を設定する方法 (Node.js, npm)
Node.js と npm では、package.json
ファイルを使用して、プロジェクトのメタデータやスクリプトを定義することができます。その中で、環境変数を設定する方法があります。
scripts プロパティの使用
最も一般的な方法は、scripts
プロパティを使用して、スクリプトを定義し、その中で環境変数を設定することです。
{
"name": "my-project",
"version": "1.0.0",
"scripts": {
"start": "node --inspect-brk index.js"
}
}
この例では、start
スクリプトを定義し、node --inspect-brk index.js
を実行します。--inspect-brk
オプションは、デバッグモードを有効にします。
dotenv パッケージの使用
より柔軟な環境変数の管理には、dotenv
パッケージを使用することができます。このパッケージは、.env
ファイルから環境変数をロードし、プロセス環境変数に設定します。
{
"name": "my-project",
"version": "1.0.0",
"scripts": {
"start": "dotenv && node index.js"
},
"dependencies": {
"dotenv": "^16.0.3"
}
}
この例では、dotenv
パッケージをインストールし、start
スクリプトで dotenv
コマンドを実行しています。これにより、.env
ファイルから環境変数が読み込まれます。
.env
ファイルの作成
dotenv
パッケージを使用する場合、プロジェクトのルートディレクトリに .env
ファイルを作成します。このファイルに環境変数をキーと値のペアで記述します。
MY_VAR=my_value
注意
.env
ファイルは、バージョン管理システムにコミットしないようにしてください。機密情報を含む環境変数を公開することはセキュリティリスクとなります。
.env
ファイルは、機密情報を公開しないように注意してください。dotenv
パッケージを使用することで、.env
ファイルから環境変数をロードし、プロセス環境変数に設定することができます。scripts
プロパティを使用して、スクリプト内に環境変数を設定することができます。
{
"name": "my-project",
"version": "1.0.0",
"scripts": {
"start": "node --inspect-brk index.js"
}
}
{
"name": "my-project",
"version": "1.0.0",
"scripts": {
"start": "dotenv && node index.js"
},
"dependencies": {
"dotenv": "^16.0.3"
}
}
MY_VAR=my_value
- 説明
.env
ファイルに環境変数をキーと値のペアで記述します。
Node.js 環境変数設定方法
process.env オブジェクトを使用する
const myVar = process.env.MY_VAR;
console.log(myVar); // 出力: my_value
- 説明
process.env
オブジェクトを使用して、環境変数の値を取得します。
require('dotenv').config();
const myVar = process.env.MY_VAR;
console.log(myVar); // 出力: my_value
- 説明
dotenv
パッケージをインストールし、dotenv.config()
を呼び出すことで、.env
ファイルから環境変数をロードします。その後、process.env
オブジェクトを使用して環境変数の値を取得します。
- 使用方法
{ "scripts": { "start": "cross-env NODE_ENV=production node index.js" }, "dependencies": { "cross-env": "^7.0.3" } }
- 説明
cross-env
パッケージは、プラットフォームに依存しない環境変数を設定するためのツールです。
npx コマンドの使用
- 使用方法
{ "scripts": { "start": "npx --env NODE_ENV=production node index.js" } }
- 説明
npx
コマンドは、プロジェクトにインストールされていないパッケージを実行するためのツールです。
シェルスクリプトの使用
- 使用方法
{ "scripts": { "start": "sh start.sh" } }
start.sh
ファイル:#!/bin/bash export NODE_ENV=production node index.js
- 説明
シェルスクリプトを使用して、環境変数を設定し、Node.js スクリプトを実行することができます。
- 使用方法
process.env.MY_VAR = 'my_value';
- 説明
process.env
オブジェクトに直接環境変数を設定することができます。
yargs パッケージの使用
- 使用方法
const yargs = require('yargs'); const argv = yargs.options({ env: { alias: 'e', describe: 'Set the environment', type: 'string' } }).argv; process.env.NODE_ENV = argv.env || 'development';
- 説明
yargs
パッケージは、コマンドライン引数を解析するためのツールです。環境変数を設定することもできます。
node.js npm package.json