クッキーとローカルストレージの比較

2024-09-10

Local Storage vs. Cookies: HTML, Cookies, and Browser

Local StorageCookies は、ブラウザ上でデータを保存するためのメカニズムですが、その使用方法と機能にはいくつかの違いがあります。

Cookies

  • アクセス
    サーバーが設定したドメインやパスに制限されます。
  • 有効期限
    サーバーが設定した有効期限があるため、自動的に削除されることがあります。
  • 制限
    データのサイズが制限されており、通常は数キロバイト程度です。
  • 用途
    セッション管理、ユーザーの好みや設定の保存、ショッピングカートの管理など。
  • 定義
    ブラウザとサーバー間で情報をやり取りするために、サーバーがブラウザに送信する小さなテキストファイルです。

Local Storage

  • アクセス
    同じオリジンのウェブサイトからアクセスできます。
  • 有効期限
    手動で削除しない限り、永続的に保存されます。
  • 用途
    アプリケーションのデータ、ユーザーの設定、オフラインキャッシュなど。
  • 定義
    ブラウザがローカルにデータを保存するためのメカニズムで、ブラウザのストレージ領域を使用します。

両者の比較

特徴CookiesLocal Storage
データサイズ小さい (数キロバイト)大きい (数メガバイト)
有効期限サーバー設定永続的
アクセスサーバー設定同じオリジン
用途セッション管理、ユーザー設定アプリケーションデータ、オフラインキャッシュ

HTML では、JavaScript を使用して Cookies と Local Storage にアクセスすることができます。例えば、JavaScript の document.cookie プロパティを使用して Cookies を操作し、 localStorage オブジェクトを使用して Local Storage にアクセスできます。




Local Storage と Cookies のプログラミング例

// データの保存
localStorage.setItem('username', 'taro');
localStorage.setItem('age', 30);

// データの取得
let username = localStorage.getItem('username');
let age = localStorage.getItem('age');

// 全てのデータを削除
localStorage.clear();
  • localStorage.clear(): 全てのデータを削除します。
  • localStorage.getItem(key): 指定したキーの値を取得します。
  • localStorage.setItem(key, value): キーと値のペアでデータを保存します。
// クッキーの設定
document.cookie = "username=taro; expires=Thu, 18 Dec 2023 12:00:00 UTC";

// クッキーの取得
function getCookie(name) {
  const value = "; " + document.cookie;
  const parts = value.split("; " + name + "=");
  if (parts.length == 2) return parts.pop().split(";").shift();
}

l   et username = getCookie('username');
  • getCookie(name): 指定した名前のクッキーの値を取得する関数
  • document.cookie = "name=value; expires=date; path=path; domain=domain; secure": クッキーを設定します。
    • name: クッキーの名前
    • value: クッキーの値
    • expires: 有効期限 (省略時はセッションクッキー)
    • path: アクセス可能なパス
    • domain: アクセス可能なドメイン
    • secure: HTTPS通信でのみ送信

クッキーとローカルストレージの比較と使い分け

特徴CookiesLocal Storage
データサイズ小さい (数キロバイト)大きい (数メガバイト)
有効期限サーバー設定 (セッションクッキー、永続クッキー)永続的 (手動で削除しない限り)
アクセスサーバー設定 (ドメイン、パス)同じオリジン
用途セッション管理、ユーザー認証、サイト間追跡アプリケーションデータ、オフラインキャッシュ
安全性相対的に安全性は低い (盗聴のリスク)相対的に安全性は高い

使い分けのポイント

  • 機密性の高いデータ
    ローカルストレージが望ましい (ただし、絶対安全ではない)
  • サイト間追跡
    クッキー (サードパーティクッキー)
  • オフラインキャッシュ
    ローカルストレージ
  • ユーザー設定の保存
    ローカルストレージ
  • セッション管理
    クッキー (セッションクッキー) が一般的

注意

  • プライバシー
    ユーザーのプライバシー保護の観点から、Cookies の使用には注意が必要です。
  • セキュリティ
    Cookies は盗聴のリスクがあるため、機密性の高いデータの保存には向きません。
  • ブラウザの制限
    ブラウザによっては、Cookies や Local Storage の容量や機能に制限がある場合があります。

Local Storage と Cookies は、それぞれ異なる特徴と用途を持つブラウザ上のデータストレージメカニズムです。開発するアプリケーションの要件に合わせて、適切な方法を選択することが重要です。

より詳細な情報

  • HTTP-only クッキー
    JavaScript からアクセスできないクッキーで、XSS攻撃から保護するのに役立ちます。

ご希望に応じて、より具体的な例や、特定の機能の実装方法について解説することも可能です。


  • オフラインで使えるWebアプリケーションを作る
  • ユーザーのテーマ設定を保存する
  • ログイン状態を管理する



IndexedDB


    • ブラウザベースのデータベースとして利用
    • Webアプリケーションのキャッシュ
  • 用途
    • オフラインアプリケーションのデータ保存
    • 複雑なデータ構造の管理
  • 特徴
    • 大量の構造化データを保存できる
    • SQLに似たクエリでデータ操作が可能
    • 非同期なAPIで高速な処理が可能

Web SQL Database

  • 注意点
  • 用途
  • 特徴
    • SQLデータベースの機能をブラウザ上で利用できる
    • 構造化クエリ言語 (SQL) でデータ操作が可能

Session Storage

  • 用途
    • 一時的なデータの保存
    • フォーム入力の保存
  • 特徴
    • ブラウザのセッション中にのみデータを保存
    • タブやウィンドウを閉じるとデータが消える

Cookie Alternatives

  • Secure Cookie
    • HTTPS通信でのみ送信されるため、盗聴のリスクを軽減できる
  • HTTP-only Cookie
    • JavaScriptからアクセスできないため、XSS攻撃から保護できる

サーバーサイドストレージ

  • 用途
    • 大量のデータを安全に保存する場合
    • 複数のデバイスからアクセスする必要がある場合
  • 特徴

選択のポイント

  • セキュリティ
    機密性の高いデータならサーバーサイドストレージやHTTP-only Cookie
  • データの存続期間
    一時的なデータならSession Storage、永続的なデータならLocal Storageやサーバーサイドストレージ
  • データの構造
    構造化データならIndexedDBやWeb SQL Database
  • データのサイズ
    小さいデータならCookies、大きなデータならIndexedDB

どの方法を選ぶべきか迷った場合は、以下の点を考慮しましょう。

  • アクセス頻度
    データにどのくらいの頻度でアクセスする必要があるか?
  • セキュリティ
    データのセキュリティレベルはどの程度必要か?
  • データの存続期間
    どのくらいの期間データを保存する必要があるか?
  • データの種類
    どのような種類のデータを保存する必要があるか? (テキスト、数値、オブジェクトなど)

具体的な例

  • ゲーム
    ゲームの進捗状況をLocal Storageに保存し、次回起動時に復元する。
  • ブログ
    記事のドラフトをIndexedDBに保存し、オフラインでも編集できるようにする。
  • オンラインストア
    商品のカート情報をLocal Storageに保存し、購入手続きの際にサーバーに送信する。
  • プライバシー
    ユーザーのプライバシー保護に配慮する必要がある。
  • パフォーマンス
    大量のデータを扱う場合は、パフォーマンスに影響が出る可能性がある。
  • ブラウザの互換性
    各ブラウザのサポート状況を確認する必要がある。
  • Service Workerを使ってオフラインで動作するWebアプリケーションを作成する
  • IndexedDBを使ってToDoリストアプリを作成する

html cookies browser



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上記のコードでは、usernameという名前の入力フィールドにautocomplete="off"を設定しています。これにより、ブラウザは過去の入力履歴に基づいて自動的に値を提案しなくなります。autocomplete属性には、以下のような値を設定することもできます。...


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