HTML5自己完結タグについて
HTML5における自己完結タグの有効性について
日本語訳
HTML5において、空要素(non-void)タグを自己完結形式で記述することが有効かどうかについて説明します。これは、HTMLのプログラミング、構文、およびW3Cバリデーションに関連するトピックです。
空要素タグとは?
空要素タグとは、内容を持たない要素です。例えば、<br>
(改行)、<img>
(画像)、<input>
(入力フィールド)などが該当します。
自己完結形式とは?
自己完結形式とは、タグの開始タグと終了タグが同じ要素内に記述される形式です。例えば、<img src="image.jpg">
のように、開始タグと終了タグが空白で区切られています。
HTML5での有効性
HTML5では、空要素タグを自己完結形式で記述することが有効です。これは、W3CのHTML5仕様に準拠しています。
例
<img src="image.jpg">
<br>
<input type="text">
W3Cバリデーション
W3Cバリデーションツールを使用してHTMLコードを検証すると、空要素タグを自己完結形式で記述した場合でも、エラーが発生しません。
注意
- HTML5では、終了タグを省略しても構いませんが、記述してもエラーにはなりません。
- HTML4では、空要素タグを自己完結形式で記述する場合は、終了タグを省略する必要がありました。
HTML5における自己完結タグの例と解説
HTMLの要素の中には、内容を持たない要素があります。これらを空要素と呼び、<br>
、<img>
、<input>
などが代表的な例です。これらの空要素を、開始タグと終了タグをペアで書かずに、単一のタグで完結させる形式を自己完結形式と呼びます。
HTML5での自己完結タグの有効性
例コードと解説
<img src="image.jpg" alt="画像の説明">
<br>
<input type="text" name="username" placeholder="ユーザー名を入力">
<img src="image.jpg"></img>
<br />
- <input>タグ
- 入力フィールドを作成します。
type
属性: 入力フィールドの種類を指定します(text
はテキスト入力)。name
属性: サーバーに送信されるデータの識別名です。placeholder
属性: 入力フィールドに表示されるヒントテキストです。
- <br>タグ
- 改行を表します。
- <img>タグ
src
属性: 画像のファイル名を指定します。alt
属性: 画像が表示できない場合に表示される代替テキストを指定します。
なぜ自己完結形式が有効なのか?
- ブラウザの互換性
現代のブラウザは、ほぼ全てのHTML5要素を正しく解釈できます。 - W3Cの推奨
W3CのHTML5仕様では、空要素の自己完結形式が推奨されています。 - 簡潔な記述
冗長な記述を避けることができ、コードの見やすさが向上します。
注意点
- 自己完結形式でない記述
誤った例のように、終了タグを記述してもエラーにはなりませんが、HTML5の推奨する書き方ではありません。 - HTML4以前
HTML4以前のバージョンでは、空要素の終了タグを省略することは推奨されていませんでした。
HTML5では、空要素を自己完結形式で記述することが最も一般的かつ推奨される書き方です。この形式を採用することで、より簡潔で読みやすいHTMLコードを作成することができます。
- W3Cバリデーション
W3Cのバリデーションツールを使用することで、HTMLコードの文法的な誤りを検出することができます。自己完結形式の空要素は、W3Cバリデーションでも問題なく通過します。 - 自己完結タグと閉じタグ
自己完結タグは、内容を持たない要素を単一のタグで記述する形式です。一方、閉じタグは、開始タグとペアになって要素を囲むために使用されます。
より詳しく知りたい方へ
- W3C HTML5仕様
W3CのHTML5仕様書は、HTML5の正式な定義です。 - MDN Web Docs
Mozilla Developer NetworkのWebドキュメントでは、HTMLの各要素の詳細な解説が提供されています。
終了タグの省略
HTML5では、空要素の終了タグを省略することができます。これは、自己完結形式と同様の効果を持ちます。
<img src="image.jpg">
<br>
空要素の終了タグを記述することも可能です。ただし、HTML5では、終了タグを省略することが推奨されています。
<img src="image.jpg"></img>
<br />
JavaScriptによる操作
JavaScriptを使用して、空要素の属性や内容を変更することができます。これにより、空要素を動的に操作することが可能になります。
<img id="myImage" src="image.jpg">
var image = document.getElementById("myImage");
image.src = "newImage.jpg";
image.alt = "新しい画像の説明";
CSSによるスタイル設定
CSSを使用して、空要素のスタイルを設定することができます。これにより、空要素の外観を変更することができます。
<br>
br {
content: "改行";
display: block;
color: red;
}
カスタム要素の作成
HTML5では、カスタム要素を作成することができます。これにより、独自の要素を定義し、その要素の挙動を制御することができます。
class MyCustomElement extends HTMLElement {
connectedCallback() {
this.innerHTML = "カスタム要素";
}
}
customElements.define("my-custom-element", MyCustomElement);
<my-custom-element></my-custom-element>
html syntax w3c-validation