プライベートリポジトリをnpm依存性として使う

2024-10-14

「Node.js」で「GitHub」のプライベートリポジトリを「npm」依存性として使う方法

Node.jsでプライベートなGitHubリポジトリをnpm依存性として使うことで、プロジェクト間で共通のコードを管理し、再利用することができます。この方法では、npmのレジストリに公開せずに、プライベートリポジトリから直接コードを取得します。

手順

  1. GitHubリポジトリの作成

    • GitHubアカウントにログインし、新しいリポジトリを作成します。
    • リポジトリをプライベートモードに設定します。
  2. npmパッケージの初期化

    • ターミナルを開き、プロジェクトのディレクトリに移動します。
    • npm initコマンドを実行して、パッケージの初期化を行います。
  3. .npmrcファイルの作成

    • プロジェクトのルートディレクトリに.npmrcファイルを作成します。
    • このファイルに以下の内容を追加します。
    @scope:registry=https://registry.npmjs.org/
    //your-username.github.com/:_authToken=your-personal-access-token
    
    • your-usernameはGitHubのユーザー名、your-personal-access-tokenはGitHubのパーソナルアクセストークンに置き換えてください。パーソナルアクセストークンはGitHubの設定から生成できます。
  4. package.jsonファイルの編集

    • package.jsonファイルを開き、依存性としてプライベートリポジトリを追加します。

{ "name": "your-project-name", "version": "1.0.0", "description": "", "main": "index.js", "scripts": { "test": "echo "Error: no test specified" && exit 1" }, "author": "", "license": "ISC", "dependencies": { "@scope/your-private-package": "git+https://github.com/your-username/your-private-repo.git" } }  


- `@scope`は任意のスコープ名、`your-private-package`はパッケージ名、`your-username`と`your-private-repo`はGitHubのリポジトリ情報に置き換えてください。

5. **依存性のインストール:**
- ターミナルで`npm install`コマンドを実行して、依存性をインストールします。

**使い方**
- インストールされたプライベートパッケージは、他のパッケージと同じように使用することができます。
- 例えば、`require('@scope/your-private-package')`でパッケージをインポートし、その機能を利用できます。

**注意**
- パーソナルアクセストークンは秘密扱いしてください。公開しないように注意してください。
- リポジトリのアクセス権限を適切に管理してください。必要なメンバーにのみアクセス権を付与してください。

**補足**
- npmのレジストリに公開する必要がある場合、`npm publish`コマンドを使用して公開することができます。ただし、プライベートリポジトリの場合は公開できません。
- GitHub ActionsなどのCI/CDツールを使用して、自動的に依存性をインストールすることができます。

以上の手順に従うことで、Node.jsでプライベートなGitHubリポジトリをnpm依存性として使用することができます。



Node.jsでプライベートGitHubリポジトリをnpm依存性として使う際のコード例解説

package.json ファイルの記述

{
  "name": "my-project",
  "version": "1.0.0",
  // ... その他の設定 ...
  "dependencies": {
    "@my-scope/my-private-package": "git+https://github.com/your-username/your-private-repo.git"
  }
}
  • @my-scope/my-private-package
    これはあなたのプライベートパッケージの名前です。任意のスコープと名前を付けることができます。

.npmrc ファイルの記述

@my-scope:registry=https://registry.npmjs.org/
//your-username.github.com/:_authToken=your-personal-access-token

コード例:プライベートパッケージの利用

const myPrivateModule = require('@my-scope/my-private-package');

// プライベートパッケージの機能を使う
myPrivateModule.someFunction();

コード例解説

  1. package.json ファイルにプライベートパッケージの依存関係を追加することで、npmは指定されたGitリポジトリからコードをダウンロードして、ローカルのnode_modulesディレクトリにインストールします。
  2. .npmrc ファイルに認証情報を設定することで、npmはプライベートリポジトリにアクセスするための認証を行うことができます。
  3. JavaScriptファイル内で、requireを使ってプライベートパッケージをインポートし、その中の関数や変数を利用できます。

ポイント

  • Git URL
    Git URLは、正確にリポジトリのURLを指定する必要があります。ブランチ名を指定したい場合は、#<branch-name>のように記述します。
  • .npmrc ファイル
    このファイルは、npmの設定をカスタマイズするためのファイルです。グローバルな設定を変更する場合は、ユーザーディレクトリ配下の.npmrcファイルに記述します。
  • スコープ
    スコープは、パッケージの名前空間のようなものです。複数のプライベートパッケージを管理する際に、スコープを使うことで名前の衝突を防ぐことができます。
  • パーソナルアクセストークン
    GitHubのパーソナルアクセストークンは、あなたの代わりにGitHub APIにアクセスするためのトークンです。トークンを作成する際は、必要なスコープ(今回はrepo)に限定して作成しましょう。

Node.jsでプライベートGitHubリポジトリをnpm依存性として使うことで、チーム内で共通のコードを管理し、再利用することができます。この方法を使うと、以下のようなメリットがあります。

  • 依存関係の管理
    npmの機能を使って、依存関係を簡単に管理できる。
  • バージョン管理
    Gitの機能を使って、コードの変更履歴を管理できる。
  • コードの再利用
    複数のプロジェクトで同じコードを共有できる。

注意
パーソナルアクセストークンは秘密情報なので、厳重に管理してください。GitHub ActionsなどのCI/CDツールでこの設定を使う場合は、環境変数にトークンを保存するなど、適切なセキュリティ対策を講じてください。

  • Verdaccio
    Verdaccioは、オンプレミスで動作するプライベートなnpmレジストリです。
  • GitHub Packages
    GitHub Packagesは、GitHubが提供するパッケージレジストリです。npmレジストリと同様に、プライベートパッケージをホスティングすることができます。



プライベートGitHubリポジトリをnpm依存性として使う代替方法

Node.jsでプライベートGitHubリポジトリをnpm依存性として利用する際、.npmrcファイルにトークンを直接記述する方法以外にも、より安全かつ効率的な方法があります。

GitHub Packages

  • 手順
    • GitHub Packagesにパッケージを公開する
    • package.jsonにGitHub Packagesのレジストリを指定
    • npm installでインストール
  • メリット
    • GitHubとの統合がスムーズ
    • アクセス制御が細かく設定可能
    • npmレジストリと同様の操作性

Verdaccio

  • 手順
    • Verdaccioをインストール・設定
    • プライベートリポジトリのパッケージをVerdaccioにプロキシ
    • package.jsonにVerdaccioのレジストリを指定
  • メリット
    • 自社内で完全な制御が可能
    • 柔軟な設定が可能

Git Submodules

  • デメリット
    • パッケージ管理機能が限定的
    • 手動で管理が必要
  • メリット

npm Workspaces

  • デメリット
  • デメリット
  • メリット
    • npm Workspacesと同様の機能を提供
    • yarn固有の機能を利用できる

選択基準

  • プロジェクト規模
    大規模なプロジェクトでは、npm Workspacesやyarn Workspacesが有効です。
  • シンプルさ
    Git Submodulesは、シンプルな構成で済ませたい場合に適しています。
  • 柔軟性
    Verdaccioは、高度なカスタマイズが必要な場合に適しています。
  • 統合
    GitHubとの連携を重視する場合はGitHub Packagesがおすすめです。
  • セキュリティ
    GitHub PackagesやVerdaccioは、トークン管理などを含め、より安全な方法を提供します。

プライベートGitHubリポジトリをnpm依存性として利用する方法は、プロジェクトの規模、セキュリティ要件、チームのスキルセットなどによって最適な方法が異なります。それぞれのメリットデメリットを考慮し、最適な方法を選択してください。

重要なポイント

  • CI/CD
    CI/CD環境での設定も考慮してください。
  • アクセス権限
    必要なメンバーにのみアクセス権を付与してください。
  • トークンの管理
    トークンは秘密情報なので、厳重に管理してください。
  • npmレジストリのプライベートプランも利用できます。
  • 上記以外にも、Bitbucket PipelinesやGitLab CI/CDなど、さまざまなCI/CDツールがプライベートリポジトリの管理をサポートしています。

node.js git github



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