開発環境と本番環境で異なるNode.jsバージョンを指定する方法
package.jsonで必要なNode.jsバージョンを指定する方法
必要なNode.jsバージョンを指定することで、以下のメリットがあります。
- 開発者・利用者が、互換性のあるNode.jsバージョンで実行できることを確認できる
- 古いバージョンのNode.jsで発生する、互換性問題を防ぐことができる
必要なNode.jsバージョンを指定する方法
必要なNode.jsバージョンは、package.jsonファイルのenginesフィールドで指定します。enginesフィールドは、オブジェクト形式で記述します。
{
"name": "my-package",
"version": "1.0.0",
"engines": {
"node": ">=14.0.0"
}
}
上記の例では、Node.js 14.0.0以上が必要であることを指定しています。
バージョン指定には、以下の記号を使用できます。
- >=: 指定されたバージョン以上
- ^: 指定されたメジャーバージョン.マイナーバージョン.0以上
例:
- >=14.0.0: Node.js 14.0.0以上
複数のバージョンを指定する場合は、カンマで区切ります。
{
"name": "my-package",
"version": "1.0.0",
"engines": {
"node": ">=14.0.0, <=16.0.0"
}
}
package.jsonファイルのenginesフィールドを使用することで、必要なNode.jsバージョンを簡単に指定できます。互換性問題を防ぎ、開発者・利用者に快適な開発環境を提供するために、必要なNode.jsバージョンを明記することを強く推奨します。
補足
- npm installコマンドを実行する際に、--engine-strictオプションを指定すると、enginesフィールドで指定されたバージョン以外のNode.jsでインストールしようとすると警告が表示されます。
- enginesフィールドは、開発環境と本番環境で異なるバージョンを指定することができます。
{
"name": "my-package",
"version": "1.0.0",
"description": "This is a sample package.",
"main": "index.js",
"scripts": {
"start": "node index.js"
},
"keywords": ["node", "sample"],
"author": "Bard",
"license": "MIT",
"dependencies": {
"express": "^4.17.1"
},
"devDependencies": {
"mocha": "^8.4.0"
},
"engines": {
"node": ">=14.0.0, <=16.0.0"
}
}
上記の例では、以下の情報を記述しています。
- パッケージ名:
my-package
- バージョン:
1.0.0
- 説明:
This is a sample package.
- メインファイル:
index.js
- スクリプト:
- キーワード:
node
,sample
- 作者:
Bard
- ライセンス:
MIT
- 依存関係:
- 開発用依存関係:
mocha
:^8.4.0
- 必要なNode.jsバージョン:
>=14.0.0, <=16.0.0
このサンプルコードを参考に、必要なNode.jsバージョンをpackage.jsonファイルに指定してください。
補足
- 上記のサンプルコードは、基本的な情報を記述しています。必要に応じて、他の情報を追加することができます。
- 依存関係や開発用依存関係は、プロジェクトに必要なライブラリを記述します。
- スクリプトは、
npm run
コマンドを使用して実行することができます。
必要なNode.jsバージョンを指定する他の方法
.nvmrcファイル
.nvmrcファイルは、プロジェクトディレクトリに作成するテキストファイルです。このファイルには、必要なNode.jsバージョンのみを記述します。
14.0.0
nvmコマンドを使用する場合は、.nvmrcファイルの内容に基づいて、プロジェクトディレクトリで使用するNode.jsバージョンを自動的に切り替えることができます。
.node-versionファイル
14.0.0
環境変数
NODE_VERSION環境変数を設定することで、必要なNode.jsバージョンを指定することができます。
export NODE_VERSION=14.0.0
Node.jsコマンドを実行する前に、NODE_VERSION環境変数を設定する必要があります。
package.jsonファイルのenginesフィールド以外にも、.nvmrcファイル、.node-versionファイル、NODE_VERSION環境変数を使用して、必要なNode.jsバージョンを指定することができます。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、プロジェクトの要件に合わせて最適な方法を選択してください。
node.js npm package