レスポンス送信をマスターしよう!Node.js Expressでres.end()とres.send()を使いこなす

2024-04-10

Node.js Expressにおける res.end() と res.send() の違い

この二つの関数はどちらもレスポンス送信に用いられますが、いくつかの重要な違いがあります。

処理のタイミング

  • res.end(): レスポンスヘッダーとボディを全て送信し、クライアントとの接続を閉じます。
  • res.send(): レスポンスヘッダーとボディを設定し、res.end() を自動的に呼び出します。

つまり、res.end() は直接接続を閉じる一方、res.send() は内部的に res.end() を呼び出すため、後者の方が処理がシンプルになります。

データの種類

  • res.end(): 文字列、バッファ、オブジェクトなど、様々な種類のデータを扱えます。
  • res.send(): 文字列、オブジェクト、JSON、HTML などのデータ形式を自動的に変換して送信します。

res.end() はより柔軟性がありますが、データ形式を意識する必要があり、複雑な処理になる場合があります。一方、res.send() は多くのデータ形式を自動変換してくれるため、コードをシンプルに保てます。

ステータスコード

  • res.end(): デフォルトのステータスコードは 200 OK です。

res.end() はステータスコードの設定ができませんが、res.send() は引数で設定できるため、より柔軟なエラー処理やリダイレクトなどが可能です。

使用例

  • res.end(): ファイルストリームや画像データなど、バイナリデータを直接送信する場合に適しています。
  • res.send(): JSON データや HTML テンプレートなど、テキストデータを自動変換して送信する場合に適しています。

res.end()res.send() はそれぞれ異なる役割を持ち、状況に応じて使い分けることが重要です。

  • 処理をシンプルにしたい場合は res.send() を使用します。
  • バイナリデータなど、特殊なデータ形式を送信する場合は res.end() を使用します。

これらの違いを理解することで、より効率的で分かりやすいコードを書くことができます。




res.end() のサンプル

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  const data = new Buffer('Hello, World!');
  res.end(data);
});

app.listen(3000);

このコードは、/ エンドポイントにアクセスすると、Hello, World! という文字列をバイナリデータとして送信します。

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  const data = {
    message: 'Hello, World!'
  };
  res.send(data);
});

app.listen(3000);

上記のサンプルコードを参考に、状況に応じて res.end()res.send() を使い分けてください。




レスポンス送信のその他の方法

res.write() は、レスポンスボディにデータを逐次書き込む方法です。

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  for (let i = 0; i < 10; i++) {
    res.write(`Hello, World! ${i}\n`);
  }
  res.end();
});

app.listen(3000);

res.json() は、オブジェクトを JSON 形式に変換して送信する方法です。

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  const data = {
    message: 'Hello, World!'
  };
  res.json(data);
});

app.listen(3000);

res.redirect() は、クライアントを別の URL にリダイレクトする方法です。

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  res.redirect('/about');
});

app.get('/about', (req, res) => {
  res.send('About Page');
});

app.listen(3000);

このコードは、/ エンドポイントにアクセスすると、/about エンドポイントにリダイレクトします。

res.sendFile() は、ファイルをクライアントに送信する方法です。

const express = require('express');
const app = express();

app.get('/image.png', (req, res) => {
  res.sendFile('image.png');
});

app.listen(3000);

このコードは、/image.png エンドポイントにアクセスすると、image.png ファイルをクライアントに送信します。

これらの方法を使いこなすことで、より柔軟なレスポンス処理が可能になります。


node.js express


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