HTMLアンカーの属性使い分け

2024-09-09

HTMLにおけるアンカーの「name」と「id」の使い分けについて

日本語

HTMLでハイパーリンクを作成する際に、リンク先の特定の部分を指定するためのアンカーを使用します。このアンカーには、主に「name」と「id」という属性が使用されます。

「name」属性

  • 主にフォーム要素や画像などの要素に適用され、その要素全体を指定します。
  • 現在でも使用可能ですが、HTML5では非推奨となっています。
  • 歴史的に使用されてきた属性です。

「id」属性

  • JavaScriptなどのスクリプトで要素にアクセスする際に頻繁に使用されます。
  • 要素の特定の部分や要素全体を指定することができます。
  • 要素の固有の識別子として使用されます。
  • HTML5で推奨される属性です。

使い分けのポイント

  • 要素の特定の部分を指定したい場合は、「id」属性を使用してください。
  • 要素全体を指定したい場合は、「name」または「id」のどちらでも使用できます。
  • 「name」属性は、古いブラウザとの互換性が必要な場合にのみ使用してください。
  • HTML5を使用している場合は、「id」属性を使用することを推奨します。


<a href="#section1">セクション1へジャンプ</a>

<h2 id="section1">セクション1</h2>

上記の例では、「id」属性を使用してセクション1の開始位置を指定しています。リンクをクリックすると、セクション1の開始位置にジャンプします。




<a href="#section1">セクション1へジャンプ</a>

<h2 name="section1">セクション1</h2>
  • しかし、「name」属性はHTML5で非推奨となっているため、新しいプロジェクトでは使用を避けることが推奨されます。
  • リンクをクリックすると、セクション1の開始位置にジャンプします。
  • この例では、「name」属性を使用してセクション1の開始位置を指定しています。
<a href="#section2">セクション2へジャンプ</a>

<h2 id="section2">セクション2</h2>
  • 「id」属性はHTML5で推奨されており、要素の固有の識別子として使用されます。

「id」属性を使用したJavaScriptの例:

function jumpToSection(sectionId) {
  var element = document.getElementById(sectionId);
  if (element) {
    element.scrollIntoView();
  }
}
  • 「jumpToSection」関数を呼び出し、セクションの「id」を指定することで、そのセクションにジャンプすることができます。
  • このJavaScriptコードは、指定された「id」を持つ要素にスクロールする機能を提供します。



JavaScriptによる動的なリンク生成

  • この方法では、「name」や「id」属性を使用する必要はありません。
  • JavaScriptを使用して、リンクの「href」属性を動的に設定することで、アンカーの機能を実現できます。
function createLink(targetElement) {
  var link = document.createElement("a");
  link.textContent = "リンク";
  link.href = "#" + targetElement.id;
  document.body.appendChild(link);
}

URLハッシュの利用

  • URLのハッシュ部分(#以降の部分)を使用して、ページ内の特定の要素を指定することができます。
<a href="#section3">セクション3へジャンプ</a>

<h2 id="section3">セクション3</h2>
  • この例では、URLのハッシュ部分に「#section3」を指定することで、セクション3の開始位置を指定しています。

CSSのスクロールインサート

  • CSSのスクロールインサート機能を使用して、ページ内の特定の要素にスクロールすることができます。
.scroll-to-section {
  scroll-margin-top: 100px;
}
  • このCSSルールを適用した要素をクリックすると、その要素がページの上部にスクロールされます。

html hyperlink fragment-identifier



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