npm パッケージ公開の手順

2024-10-16

npmパッケージの公開と配布ファイルについて (Node.js, Git, GitHub)

日本語

npmパッケージを公開し、配布ファイルをユーザーに提供する方法について説明します。Node.js、Git、GitHubを利用します。

手順

  1. パッケージの作成

    • 新しいディレクトリを作成し、その中でpackage.jsonファイルを作成します。
    • package.jsonファイルに、パッケージの名前、バージョン、説明、キーワード、依存関係などを記述します。
  2. 配布ファイルの追加

    • パッケージのメインファイル (index.jsなど)と、他の必要なファイルをプロジェクトディレクトリに追加します。
    • これらのファイルは、ユーザーがインストールしたときにパッケージに含まれるファイルになります。
  3. Gitリポジトリの作成

    • ターミナルまたはコマンドプロンプトで、プロジェクトディレクトリに移動します。
    • git initコマンドを実行して、Gitリポジトリを作成します。
    • git add .コマンドで、すべてのファイルをステージングします。
    • git commit -m "Initial commit"コマンドで、最初のコミットを作成します。
  4. GitHubへのプッシュ

    • GitHubアカウントを作成し、新しいリポジトリを作成します。
    • ローカルリポジトリをリモートリポジトリと関連付けます。
    • git remote add origin <リモートリポジトリのURL>コマンドで、リモートリポジトリを追加します。
    • git push -u origin mainコマンドで、ローカルのmainブランチをリモートリポジトリのmainブランチにプッシュします。
  5. npmパッケージの公開

    • npmアカウントを作成し、npmにログインします。
    • ターミナルで、プロジェクトディレクトリに移動し、npm publishコマンドを実行します。
    • パッケージが正常に公開されると、npmレジストリに登録されます。

注意

  • 配布ファイルを適切に管理し、セキュリティ上のリスクを最小限に抑えることが重要です。
  • package.jsonファイルには、適切なライセンス情報を含める必要があります。
  • パッケージの名前は、npmレジストリでまだ使用されていない必要があります。



npm パッケージ公開のコード例と解説

package.json ファイル

{
  "name": "my-awesome-package",
  "version": "1.0.0",
  "description": "A simple npm package",
  "main": "index.js",
  "scripts": {
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },
  "author": "Your Name <[email protected]>",
  "license": "MIT"
}
  • license
    ライセンス。
  • author
    作者の情報。
  • scripts
    npm scripts を定義します。testスクリプトは、テストを実行するためのものです。
  • main
    パッケージのメインエントリーポイントとなるファイル。
  • description
    パッケージの説明。
  • version
    パッケージのバージョン番号。semver (Semantic Versioning) に従って管理します。
  • name
    パッケージの名前。npmレジストリでユニークである必要があります。

index.js (メインファイル)

// index.js
function helloWorld() {
  console.log('Hello, world!');
}

module.exports = {
  helloWorld
};

このファイルは、パッケージの機能を実装する部分です。ここでは、helloWorldというシンプルな関数を作成しています。

.gitignore ファイル

node_modules/
dist/

Gitで管理から除外するファイルを指定します。node_modulesは、依存モジュールが入るディレクトリ、distはビルド後のファイルが入るディレクトリです。

npm publish コマンド

npm publish

このコマンドを実行すると、現在のディレクトリにあるパッケージがnpmレジストリに公開されます。

パッケージの利用例

const myPackage = require('my-awesome-package');

myPackage.helloWorld();

他のプロジェクトで、公開したパッケージをインストールして利用することができます。

解説

  1. package.json ファイルを作成し、パッケージに関する情報を記述します。
  2. パッケージの機能を実装するJavaScriptファイルを作成します。
  3. Gitリポジトリを作成し、ファイルを管理します。
  4. .gitignore ファイルを作成し、不要なファイルをGit管理から除外します。
  5. npm publish コマンドを実行して、パッケージをnpmレジストリに公開します。
  • private
  • TypeScript
  • 依存関係
  • 配布ファイル
    • mainフィールドで指定されたファイルが、デフォルトで配布されます。
    • 他のファイルも、必要に応じて配布することができます。

注意点

  • セキュリティに配慮し、脆弱性のあるパッケージを公開しないようにしましょう。
  • パッケージのバージョン番号は、semverに従って適切に管理しましょう。
  • npmレジストリには、一度公開したパッケージ名を変更することはできません。

より詳細な情報については、npmの公式ドキュメントを参照してください。


  • npmパッケージのバージョン管理について詳しく知りたい
  • npmパッケージにREADME.mdを追加したい
  • TypeScriptでnpmパッケージを作成したい



npm パッケージ公開の代替方法と詳細

npm は、Node.js パッケージのデファクトスタンダードな公開レジストリですが、他にも様々な選択肢があります。

  • プライベート npm レジストリ
    • 自前でサーバーを立てて、プライベートな npm レジストリを構築します。
    • 高度なカスタマイズが可能ですが、運用コストがかかります。
  • Verdaccio
    • ローカルまたはプライベートな npm レジストリを構築できます。
    • 社内でのパッケージ管理に適しています。
  • Bit
    • コンポーネントベースのモジュール管理ツールです。
    • UI コンポーネントを共有し、再利用できます。
    • npm と連携して、パッケージを公開することもできます。
  • GitHub Packages
    • GitHub リポジトリに直接パッケージを公開できます。
    • プライベートパッケージの管理に適しています。
    • GitHub Actions と連携して、CI/CD パイプラインを構築できます。

パッケージ構造

  • index.js (または main フィールドで指定されたファイル)
    パッケージのエントリーポイントとなるファイルです。
  • package.json
    パッケージのメタデータ (名前、バージョン、依存関係など) を記述します。

公開手順

  1. npm アカウントの作成
    npm に登録し、アカウントを作成します。
  2. npm publish
    ターミナルで npm publish コマンドを実行し、パッケージを公開します。
  • テスト
    パッケージの品質を保証するために、テストを書くことを推奨します。
  • .gitignore
    Git で管理から除外するファイルを指定します。
  • README.md
    パッケージの説明を記述します。
  • ライセンス
    パッケージのライセンスを明記します。
  • 依存関係
    dependencies フィールドに依存するパッケージを記述します。
  • バージョン管理
    semver (Semantic Versioning) に従ってバージョン番号を管理します。

より詳細な解説

  • npm link
    ローカルで開発中のパッケージをリンクして、他のプロジェクトで利用できます。
  • .npmignore
    npm publish で除外するファイルを指定できます。
  • postpublish
    npm publish 実行後に実行されるスクリプトを定義できます。
  • npm scripts
    package.jsonscripts フィールドで、様々なタスクを定義できます (ビルド、テストなど)。
  • Rollup
    モジュールバンドラーを使って、パッケージを最適化できます。
  • Babel
    ES6+ の機能を利用する場合、Babel でトランスパイルします。
  • TypeScript
    TypeScript で開発する場合は、tsc でコンパイルしてから公開します。

npm パッケージの公開は、Node.js 開発において、自作のモジュールを他のプロジェクトで共有したり、再利用したりするための重要な手段です。npm の他にも様々な選択肢がありますが、npm は最も広く利用されているため、まずは npm を使い始めることをおすすめします。

さらに詳しく知りたい方へ

  • プライベート npm レジストリを構築したい
  • GitHub Packages と npm の違いについて詳しく知りたい
  • npm パッケージのスコープについて知りたい

node.js git github



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