Node.js バックグラウンド実行方法
Node.js アプリをバックグラウンドサービスとして実行する方法
Node.js でアプリケーションを バックグラウンドサービス として実行する方法は、オペレーティングシステムによって異なります。ここでは一般的なアプローチについて説明します。
Linux/macOS
pm2 というツールを使用するのが一般的です。これは、Node.js アプリケーションのデプロイ、管理、クラスタリングを簡単に行うためのツールです。
インストール
npm install -g pm2
実行
pm2 start your-app.js
デーモン化
pm2 start your-app.js --daemon
Windows
Windowsサービス としてインストールする方法が一般的です。
Node.js アプリケーションを Windows サービスとしてインストールする
sc create your-service-name binPath= node "path/to/your/app.js"
サービスを開始
net start your-service-name
サービスを自動起動にする
sc config your-service-name start= auto
- nohup を使用してプロセスをハングアップシグナルから保護する方法
- screen や tmux を使用してターミナルセッションを維持する方法
注意
- セキュリティ上の理由から、バックグラウンドサービスとして実行する場合は、権限を適切に設定する必要があります。
- バックグラウンドサービスとして実行する場合は、ログの管理やエラー処理を適切に行う必要があります。
pm2 を使った例
npm install -g pm2
pm2 start your-app.js
このコマンドで、your-app.js
という名前の Node.js ファイルがバックグラウンドで実行されます。
pm2 start your-app.js --daemon
このコマンドで、システムが再起動しても自動的にアプリが起動するように設定します。
例:
// your-app.js
const http = require('http');
const server = http.createServer((req, res) => {
res.statusCode = 200;
res.setHeader('Content-Type', 'text/plain');
res.end('Hello World\n');
});
server.listen(3000, () => {
console.log('Server running on port 3000');
});
このシンプルなHTTPサーバーをバックグラウンドで実行するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
pm2 start your-app.js --name my-app
--name my-app
オプションで、プロセスに名前を付けることができます。
Windows サービスとして登録する例
sc create my-node-service binPath= node "path/to/your/app.js"
my-node-service
は任意のサービス名、path/to/your/app.js
はあなたのアプリのパスに置き換えてください。
net start my-node-service
sc config my-node-service start= auto
上記と同じ your-app.js
を使用する場合、以下のコマンドでサービスを作成します。
sc create my-node-service binPath= node "C:\path\to\your\app.js"
- 環境変数
アプリケーションに必要な環境変数を設定する必要があります。 - 権限
バックグラウンドサービスとして実行する場合は、必要な権限を設定する必要があります。 - エラー処理
エラーが発生した場合に、どのように処理するのかを検討する必要があります。 - ログ
バックグラウンドで実行されるプロセスからのログは、適切に管理する必要があります。pm2 はログ管理機能を提供しています。
- screen や tmux: Linux/macOS で、複数のセッションを管理するためのツールです。
- nohup
Linux/macOS で、プロセスをハングアップシグナルから保護するコマンドです。
より詳細な情報
- Windows サービス
Microsoft のドキュメントを参照してください。 - pm2
公式ドキュメントを参照してください。
- クラスタリングや負荷分散に関する設定
- 特定のフレームワーク(Express.jsなど)と組み合わせた例
- 特定のOSで、特定のエラーが発生した場合の対処法
Linux/macOS での代替方法
- systemd
- Linuxシステムのサービス管理システムです。
- systemdのユニットファイルを作成することで、Node.js アプリをシステムサービスとして登録できます。
- 大規模なシステムや複雑なサービス管理に適しています。
- screen/tmux
- 仮想端末を複数作成し、セッションを管理するためのツールです。
- バックグラウンドで実行中のプロセスにいつでも接続でき、ログを確認したり、コマンドを送信したりできます。
- より高度なセッション管理が必要な場合に適しています。
- nohup
- コマンドの実行をハングアップシグナルから保護し、ターミナルを閉じても実行を継続させます。
- シンプルで手軽ですが、ログ管理やプロセス管理は手動で行う必要があります。
- 例:
nohup node your-app.js &
Windows での代替方法
- サードパーティ製のサービス管理ツール
- NSSM (Non-Sucking Service Manager) など、Node.js アプリをサービスとして管理するためのツールがあります。
- pm2のような機能をWindows環境で提供する場合に便利です。
- PowerShell
- PowerShellスクリプトでサービスを作成し、Node.js アプリを実行することができます。
- Windows環境で柔軟なサービス管理を行いたい場合に適しています。
各方法の比較
方法 | 特徴 | 適した場面 |
---|---|---|
pm2 | 簡単、多機能、クロスプラットフォーム | 一般的なNode.jsアプリのバックグラウンド実行 |
nohup | シンプル、手軽 | 一時的なバックグラウンド実行 |
screen/tmux | セッション管理、ログ確認 | 複数のセッションを管理する場合 |
systemd | 大規模システム、複雑なサービス管理 | Linuxシステムで高度なサービス管理が必要な場合 |
Windowsサービス | Windows標準のサービス管理 | Windows環境で安定したサービス実行 |
PowerShell | 柔軟性が高い | Windows環境でカスタムなサービス管理が必要な場合 |
サードパーティ製ツール | pm2のような機能をWindowsで | Windows環境でpm2のような機能が必要な場合 |
選択のポイント
- 機能
ログ管理、クラスタリング、負荷分散など - 環境
Linux/macOSか、Windowsか - 管理の複雑さ
手動で管理したいか、自動化したいか - 目的
一時的な実行か、常駐型のサービスか
どの方法を選ぶかは、プロジェクトの要件や開発者の好みによって異なります。
- Kubernetes
Dockerコンテナを大規模にオーケストレーションするためのツールです。 - Docker
Dockerコンテナ内でNode.jsアプリを実行し、コンテナをサービスとして管理する方法もあります。
- バックグラウンドで実行する場合は、ログの管理、エラー処理、リソース管理を適切に行う必要があります。
- Qiitaなどの技術情報共有サイト
- 各ツールの公式ドキュメント
- パフォーマンスチューニング
- 既存のシステムとの連携方法
- 特定の環境で、特定の機能を実現したい場合
node.js process background