Electron で SQLite を使う方法

2024-10-27

Electron で SQLite データベースを使用するには、sqlite3 モジュールをインストールし、適切に設定する必要があります。以下に手順を説明します。

プロジェクトの初期化

まず、新しい Electron プロジェクトを作成します。

npm init -y
npm install --save-dev electron

sqlite3 モジュールのインストール

npm install sqlite3

モジュールの読み込みとデータベースの接続

メインプロセス (通常は main.js) で、sqlite3 モジュールを読み込み、データベースに接続します。

const sqlite3 = require('sqlite3').verbose();

const db = new sqlite3.Database('mydatabase.db', (err) => {
    if (err) {
        console.error(err.message);
    }
    console.log('Connected t   o the database.');
});

データベース操作

データベースに接続したら、SQL クエリを実行してデータを読み書きできます。

// データの挿入
db.run('INSERT INTO users (name, age) VALUES (?, ?)', ['Alice', 30], (err) => {
    if (err) {
        console.error(err.message);
    }
    console.log('Row inserted.');
});

// データの取得
db.all('SELECT * FROM users', (err, rows) => {
    if (err) {
        console.error(err.message);
    }
    rows.forEach((row) => {
        console.log(row.name, row.age);
    });
});

// データベースのクローズ
db.close((err) => {
    if (err) {
        console.error(err.message);
    }
    console.log('Closed the database connection.');
});

注意

  • Electron-Rebuild
    Electron アプリケーションでネイティブモジュールを使用する場合、ビルドプロセスで electron-rebuild を使用して再ビルドする必要があります。
  • IPC 通信
    メインプロセスとレンダラープロセス間でデータのやり取りを行うには、IPC (Inter-Process Communication) メカニズムを使用します。
  • メインプロセスでのみ使用
    sqlite3 モジュールはメインプロセスでのみ使用できます。レンダラープロセスからデータベースに直接アクセスすることはできません。

追加のヒント

  • パフォーマンス
    大量のデータ操作を行う場合は、インデックスを作成したり、トランザクションを使用することでパフォーマンスを向上させることができます。
  • セキュリティ
    セキュリティ上のリスクを考慮し、データベースファイルのアクセス権限を適切に設定します。
  • データベースの場所
    データベースファイルの場所はプロジェクトのルートディレクトリを基準にします。
  • エラー処理
    常にエラー処理を行い、エラーが発生した場合は適切な対処を行います。



// main.js
const { app, BrowserWindow } = require('electron');
const sqlite3 = require('sqlite3').verbose();

let mainWindow;

function createWindow() {
  mainWindow = new BrowserWindow({
    width: 800,
    height: 600,
    webPreferences: {
      nodeIntegration:    true,
      contextIsolation: false,
    },
  });

  mainWindow.loadFile('index.html');   

  // Open the DevTools.
  // mainWindow.webContents.openDevTools();
}

app.whenReady().then(() => {
  createWindow();

  app.on('activate', () => {
    if (BrowserWindow.getAllWindows().length    === 0) {
      createWindow();
    }
  });
});

app.on('window-all-closed', () => {
  if (process.platform !== 'darwin') {
    app.quit();   
  }
});

// Database connection
const db = new sqlite3.Database('mydatabase.db', (err) => {
  if (err) {
    console.error(err.message);
  }
  console.log('Connected to the database.');

  // Create a table    (if it doesn't exist)
  db.run('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT, age INTEGER)', (err) => {
    if (err) {
      console.error(err.message);
    }
    console.log('Table created or already exists.');
  });
});

// Insert data
db.run('INSERT INTO users (name, age) VALUES (?, ?)', ['Alice', 30], (err) => {
  if (err) {
    console.error(err.message);
  }
  console.log('Row inserted.');
});

// Retrieve data
db.all('SELECT * FROM users', (err, rows) => {
  if (err) {
    console.error(err.message);
  }
  rows.forEach((row) => {
    console.log(row.name, row.age);
  });
});

// Close the database connection
db.close((err) => {
  if (err) {
    console.error(err.message);
  }
  console.log('Closed the database connection.');
});

index.html  

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>Electron App with SQLite</title>
</head>
<body>
  <h1>Hello from Electron!</h1>
  <p>This app uses SQLite to store and retrieve data.</p>
</body>
</html>

Explanation

  1. Main Process (main.js)

    • Initializes the Electron app.
    • Creates a main window.
    • Connects to the SQLite database.
    • Creates a table if it doesn't exist.
    • Inserts data into the table.
    • Retrieves data from the table.
    • Closes the database connection.
  2. Renderer Process (index.html)

    • Displays a simple HTML page.

Key Points

  • Database Closure
    The close() method is used to close the database connection.
  • Error Handling
    Error handling is implemented to catch and log potential errors.
  • Data Retrieval
    The SELECT * FROM users SQL statement retrieves all rows from the users table.
  • Data Insertion
    The INSERT INTO SQL statement inserts a new row into the users table.
  • Table Creation
    The CREATE TABLE SQL statement creates a users table with id, name, and age columns.
  • Database Connection
    A database connection is established to the mydatabase.db file.
  • SQLite Module
    The sqlite3 module is used to interact with the SQLite database.

Additional Considerations

  • Performance
    For large datasets, optimize your SQL queries and consider using indexes.
  • Security
    Be cautious when handling sensitive data in SQLite databases. Consider encryption and other security measures.
  • Asynchronous Operations
    SQLite operations are asynchronous, so you should use callbacks or promises to handle results and errors.
  • IPC Communication
    For more complex interactions between the main and renderer processes, you can use Inter-Process Communication (IPC) mechanisms like ipcMain and ipcRenderer.



Electron で SQLite を使う方法として、sqlite3 モジュール以外にもいくつかの選択肢があります。

WebSQL Database

  • 欠点
    WebSQL は廃止予定であり、新しいプロジェクトでは推奨されません。また、ブラウザのサポート状況によって制限があります。
  • 利点
    ブラウザの WebSQL API を利用するため、特別なモジュールをインストールする必要がありません。

IndexedDB

  • 欠点
    IndexedDB は複雑な API を持ち、直接 SQL クエリを実行することはできません。そのため、データの操作には JavaScript の API を使用します。

Electron-Sqlite

  • 欠点
    依存関係が増えるため、プロジェクトの複雑さが増す可能性があります。
  • 利点
    sqlite3 モジュールをラップして、より使いやすい API を提供します。

PouchDB

  • 欠点
    複雑な API を持ち、学習コストが高いかもしれません。
  • 利点
    CouchDB の API をエミュレートし、オフラインファーストのアプリケーションを構築できます。

選択のポイント

  • 開発者のスキルと好み
    開発者のスキルと好みによって、どの方法を選択するかが決まります。
  • オフライン機能の必要性
    オフライン機能が必要な場合は PouchDB が適しています。
  • プロジェクトの規模と複雑さ
    小規模なプロジェクトでは WebSQL や IndexedDB が十分な場合もありますが、大規模なプロジェクトでは sqlite3 モジュールや Electron-Sqlite が適しています。
  • メインプロセスでのみ使用
    SQLite を操作するコードはメインプロセスで実行する必要があります。レンダラープロセスから直接 SQLite にアクセスすることはできません。

node.js sqlite npm



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