Mongoose 更新後ドキュメント取得

2024-09-19

Mongoose findOneAndUpdateの更新後のドキュメントの取得に関する解説 (日本語)

MongooseのfindOneAndUpdateメソッドは、MongoDBのデータベース内のドキュメントを検索して、条件に一致するドキュメントを更新します。しかし、このメソッドはデフォルトでは、更新されたドキュメント自体を返しません。代わりに、更新されたドキュメントのバージョン番号 (version number) を返します。

なぜfindOneAndUpdateは更新後のドキュメントを返さないのか?

  • 簡潔性
    findOneAndUpdateメソッドは、主に更新操作を実行するために設計されており、更新後のドキュメントの取得は、必要に応じて別のクエリで実行できます。
  • パフォーマンス
    更新されたドキュメント全体を返すには、MongoDBがドキュメントをメモリから読み込む必要があります。これは、特に大きなドキュメントの場合にパフォーマンスのオーバーヘッドを引き起こす可能性があります。

更新後のドキュメントを取得する方法

  1. 追加のクエリ
    findOneAndUpdateメソッドの後に、同じ検索条件を使用して、更新されたドキュメントを取得する別のfindOneクエリを実行します。
    const updatedDocument = await MyModel.findOneAndUpdate({ _id: objectId }, { $set: { field: newValue } });
    const updatedDocument = await MyModel.findOne({ _id: objectId });
    
  2. オプションのnewオプション
    findOneAndUpdateメソッドのnewオプションをtrueに設定すると、更新されたドキュメントが返されます。
    const updatedDocument = await MyModel.findOneAndUpdate({ _id: objectId }, { $set: { field: newValue } }, { new: true });
    

const mongoose = require('mongoose');

mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/mydatabase', { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true })
  .then(() => console.l   og('Connected to MongoDB'))
  .catch(err => console.error(er   r));

const mySchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  age: Number
});

const MyModel = mongoose.model('MyModel', mySchema);

// 更新前のドキュメント
const documentBeforeUpdate = await MyModel.findOne({ name: 'John' });

// findOneAndUpdateメソッドを使用してドキュメントを更新
const updatedVersion = await MyModel.findOneAndUpdate({ name: 'John' }, { $set: { age: 30 } });

// 更新後のドキュメントを取得 (方法1)
const updatedDocument = await MyModel.findOne({ name: 'John' });

// 更新後のドキュメントを取得 (方法2)
const updatedDocument = await MyModel.findOneAndUpdate({ name: 'John' }, { $set: { age: 30 } }, { new: true });

console.log('Updated document:', updatedDocument);



Mongoose findOneAndUpdateの例コード解説

コードの解説

const mongoose = require('mongoose');

mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/mydatabase', { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true })
  .then(() => console.l   og('Connected to MongoDB'))
  .catch(err => console.error(er   r));

const mySchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  age: Number
});

const MyModel = mongoose.model('MyModel', mySchema);

// 更新前のドキュメント
const documentBeforeUpdate = await MyModel.findOne({ name: 'John' });

// findOneAndUpdateメソッドを使用してドキュメントを更新
const updatedVersion = await MyModel.findOneAndUpdate({ name: 'John' }, { $set: { age: 30 } });

// 更新後のドキュメントを取得 (方法1)
const updatedDocument = await MyModel.findOne({ name: 'John' });

// 更新後のドキュメントを取得 (方法2)
const updatedDocument = await MyModel.findOneAndUpdate({ name: 'John' }, { $set: { age: 30 } }, { new: true });

console.log('Updated document:', updatedDocument);
  1. MongoDBへの接続

    • mongoose.connect で、ローカルホストのMongoDBデータベースに接続します。
    • useNewUrlParseruseUnifiedTopology オプションは、接続時のエラーを回避するためのものです。
  2. スキーマの定義

  3. モデルの作成

  4. 更新前のドキュメントの取得

  5. findOneAndUpdateによる更新

    • findOneAndUpdate メソッドで、名前が "John" のドキュメントを検索し、age フィールドを 30 に更新します。
    • このメソッドは、デフォルトでは更新されたドキュメントではなく、更新されたドキュメントのバージョン番号を返します。
    • 方法1
      findOne メソッドを再度実行して、名前が "John" のドキュメントを検索し、更新後のドキュメントを取得します。
    • 方法2
      findOneAndUpdate メソッドの new オプションを true に設定することで、更新後のドキュメントを直接取得します。
    • console.log で、更新後のドキュメントを出力します。

各部分の解説

    • findOneAndUpdate の後に、再度 findOne を実行する方法
    • findOneAndUpdatenew オプションを利用する方法
    • 特定の条件に一致するドキュメントを1つ検索し、そのドキュメントを更新します。

このコードは、Mongooseの findOneAndUpdate メソッドを使ってMongoDBのドキュメントを更新し、更新後のドキュメントを取得する方法を示しています。new オプションを使うことで、より簡潔に更新後のドキュメントを取得できることがわかります。

  • await キーワードは、非同期処理の結果を待つために使用されます。
  • $set オペレータは、ドキュメントのフィールドを更新するために使用されます。



Mongoose findOneAndUpdateの代替方法と更新後ドキュメントの取得

MongooseのfindOneAndUpdateメソッドは、更新後のドキュメントを直接返さないという特徴があります。これは、パフォーマンス向上のためや、よりシンプルに更新操作を行いたいという設計上の理由からです。

findOneメソッドによる取得

  • デメリット
    2回のデータベースアクセスが必要となり、パフォーマンスが若干低下する可能性があります。
  • メリット
    シンプルで分かりやすい。
  • findOneAndUpdate で更新した後、再度 findOne メソッドを使用して、更新されたドキュメントを検索します。
// findOneAndUpdateで更新
await MyModel.findOneAndUpdate({ _id: objectId }, { $set: { field: newValue } });

// findOneで更新後のドキュメントを取得
const updatedDocument = await MyModel.findOne({ _id: objectId });

findOneAndUpdateのnewオプション

  • デメリット
    コードが若干複雑になる可能性があります。
  • メリット
    1回のデータベースアクセスで済み、パフォーマンスが良い。
// findOneAndUpdateで更新し、更新後のドキュメントを取得
const updatedDocument = await MyModel.findOneAndUpdate({ _id: objectId }, { $set: { field: newValue } }, { new: true });

findAndModifyメソッド (推奨しない)

  • デメリット
    Mongooseでは非推奨となっており、新しいプロジェクトでは使用を避けるべきです。
  • MongoDBのネイティブなメソッドで、findOneAndUpdateと似た機能を持ちます。
  • パフォーマンス
    大量のドキュメントを更新する場合、インデックスの作成やクエリ最適化が重要になります。
  • バッチ更新
    複数のドキュメントを一括で更新したい場合は、bulkWriteメソッドを使用します。
  • トランザクション
    複数の更新操作をアトミックに行いたい場合は、トランザクション機能を利用します。

MongooseのfindOneAndUpdateメソッドは、更新後のドキュメントを取得しないという特徴がありますが、newオプションを利用することで簡単に取得できます。状況に応じて、findOneメソッドやトランザクション、バッチ更新などの機能も検討しましょう。

選択する方法は、以下の要素を考慮して決定します。

  • 機能
    トランザクションやバッチ更新が必要な場合は、 соответствующие методыを使用します。
  • コードの簡潔さ
    findOneメソッドはシンプルですが、パフォーマンスが若干低下する可能性があります。
  • パフォーマンス
    複数のデータベースアクセスを避けたい場合は、newオプションが最適です。

さらに詳しく知りたい方へ

  • MongoDBドキュメント
    MongoDBのネイティブな操作に関する詳細な情報が記載されています。

node.js mongodb mongoose



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