複数行テキスト省略方法

2024-09-11

HTML, CSS で複数行テキストに省略記号を適用する

HTMLCSS を組み合わせて、複数行のテキストを省略して表示することができます。これは、テキストがコンテナのサイズを超えて溢れる場合に、テキストの末尾に省略記号 (「...」) を表示する手法です。

HTML の基本構造

まず、テキストを収めるためのコンテナ要素を作成します。通常は <div><p> などのブロック要素を使用します。

<div class="container">
  <p>This is a long paragraph of text that might overflow the container.</p>
</div>

CSS で省略記号を適用する

次に、CSS を使用して、コンテナのテキストを省略するようにスタイルを設定します。

.container {
  overflow: hidden; /* コンテンツがコンテナの外に出ないように */
  text-overflow: ellipsis; /* 末尾に省略記号を表示 */
  white-space: nowrap; /* 行の折り返しを禁止 */
}
  • white-space: nowrap: 行の折り返しを禁止します。これにより、テキストが単一行として扱われ、省略記号が効果的に表示されます。
  • text-overflow: ellipsis: テキストがオーバーフローした場合に、末尾に省略記号を表示します。
  • overflow: hidden: コンテンツがコンテナの外に出るのを防ぎます。

複数行テキストの省略

複数行のテキストを省略するには、いくつかの方法があります。

行数を制限

  • max-height プロパティを使用して、コンテナの最大高さを設定し、テキストの行数を制限します。
.container {
  max-height: 3 lines; /* 最大3行 */
  /* その他のスタイルは同じ */
}
  • JavaScript を使用して、テキストの文字数をチェックし、必要に応じて省略記号を挿入します。

複雑なロジック

  • より複雑なロジックが必要な場合は、JavaScript を使用して、特定の単語やフレーズに基づいて省略を制御することができます。

注意点

  • 複数行のテキストを省略する場合には、max-height や文字数制限などの方法を組み合わせて、適切な省略方法を選択してください。
  • white-space: nowrap を使用すると、テキストが単一行として扱われるため、コンテナの幅が狭すぎると、テキストが省略されることなくスクロールバーが表示される可能性があります。



HTML, CSS で複数行テキストを省略するコード例の詳細解説

コード例1: CSSのみで複数行を省略(-webkit-line-clamp)

.container {
  display: -webkit-box;
  -webkit-line-clamp: 3;
  -webkit-box-orient: vertical;
  overflow: hidden;
}
  • overflow: hidden;: 余分な部分を隠します。
  • -webkit-box-orient: vertical;: ボックス内の要素を縦方向に配置します。
  • -webkit-line-clamp: 3;: 最大3行まで表示し、それ以降を省略します。
  • display: -webkit-box;: 要素をボックスモデルに変換します。

解説

このコードは、Webkit系ブラウザ(Safari、Chromeなど)で特に有効な方法です。指定した行数を超える部分が見えないようにすることで、自然な省略効果を実現できます。

コード例2: JavaScriptで文字数を制限し、省略

function truncateText(element, maxLength) {
  if (element.textContent.length > maxLength) {
    element.textContent = element.textContent.substring(0, maxLength) + '...';
  }
}

// 使用例
const paragraph = document.getElementById('myParagraph');
truncateText(paragraph, 50); // 最多50文字まで表示

JavaScriptを用いて、要素のテキストを指定した文字数で切り詰め、末尾に省略記号を追加する方法です。

  • 使用例
  • truncateText関数
    • 引数に要素と最大文字数を渡します。
    • 要素のテキスト長が最大文字数を超えている場合、テキストを切り詰め、省略記号を追加します。

この方法のメリット

  • JavaScriptで動的に処理できるため、ユーザーの操作に合わせて変更することも可能。
  • 任意の要素に対して柔軟に適用できる。

コード例3: CSSとJavaScriptを組み合わせた高度な制御

.container {
  /* 基本的なスタイル */
}

.truncated {
  display: -webkit-box;
  -webkit-line-clamp: 3;
  /* その他のスタイル */
}
function toggleTruncation(element) {
  element.classList.toggle('truncated');
}

CSSで基本的なスタイルを定義し、JavaScriptでクラスを切り替えることで、省略の表示・非表示を切り替えることができます。

  • toggleTruncation関数
    • 引数に要素を渡します。
    • 要素にtruncatedクラスを追加・削除することで、省略状態を切り替えます。
  • CSSとJavaScriptの両方の強みを活かせる。
  • ユーザーインタラクションに合わせて、省略の表示・非表示を制御できる。

どちらの方法を選ぶべきか?

  • 高度な制御が必要な場合
    CSSとJavaScriptを組み合わせた方法が有効です。
  • 柔軟な制御が必要な場合
    JavaScriptを用いた方法が適しています。
  • シンプルかつ確実な方法
    CSSのみの-webkit-line-clampがおすすめです。

選ぶ際のポイント

  • デザインの複雑さ
    複雑なデザインの場合、CSSとJavaScriptを組み合わせた方法が有効です。
  • 動的な処理
    ユーザーの操作に合わせて省略状態を切り替えたい場合は、JavaScriptを用いた方法が適しています。
  • ブラウザの互換性
    -webkit-line-clampはWebkit系ブラウザでしかサポートされていないため、他のブラウザも考慮する必要がある場合はJavaScriptを用いた方法がおすすめです。
  • パフォーマンス
    JavaScriptを用いた方法は、CSSのみの方法に比べて処理が重くなる可能性があります。
  • 文字化け
    全角文字と半角文字を混在させる場合、文字化けが発生する可能性があります。
  • JavaScriptライブラリを使用することで、より簡単に複数行テキストの省略を実装できる場合があります。
  • line-clampプロパティは、CSS Multi-column Layout Module Level 3で定義されており、より多くのブラウザでサポートされるようになっています。



JavaScript を活用した高度な制御

DOM 操作と文字数カウント

  • 文字数カウント
    指定した文字数を超えた部分を省略記号で置き換える。
  • テキストノードの分割
    テキストノードを単語や文節単位に分割し、表示領域を超えた部分から順に非表示にする。
function truncateText(element, maxLength) {
  const textNode = element.firstChild;
  const text = textNode.data;
  if (text.length > maxLength) {
    const truncatedText = text.substring(0, maxLength) + '...';
    textNode.data = truncatedText;
  }
}

カスタム要素の作成

  • テンプレート
    HTML テンプレートを使用して、要素の構造を定義し、JavaScript で動的に内容を更新する。
  • Web Components
    customElements API を利用して、カスタム要素を作成し、その要素内でテキストの省略処理を実装する。
  • -webkit-box-orient
    -webkit-line-clampと合わせて使用し、ボックス内の要素の配置を制御します。
  • line-clamp
    Webkit 系ブラウザでサポートされていたプロパティですが、現在は標準化が進んでいます。

サーバーサイドでの処理

  • API
    サーバー側の API を呼び出し、必要な長さのテキストを取得する。
  • サーバーサイドレンダリング
    サーバー側でテキストを事前に切り詰め、レンダリング結果をクライアントに送信する。
  • SEO
    検索エンジンがテキストの内容を正しく理解できるように、適切な構造化データを使用する必要があります。
  • アクセシビリティ
    視覚障がいを持つユーザーのために、適切な代替テキストを提供する必要があります。
  • パフォーマンス
    複雑な処理を行う場合は、パフォーマンスへの影響を考慮する必要があります。
  • ブラウザの互換性
    各ブラウザでサポートされる CSS プロパティや JavaScript API が異なるため、注意が必要です。

選択する際のポイント

  • アクセシビリティ
    視覚障がいを持つユーザーにも配慮した実装が必要です。
  • パフォーマンス
    多くのテキストを処理する場合、パフォーマンスを考慮する必要があります。
  • 柔軟性
    JavaScript を使用すると、より柔軟な制御が可能ですが、実装が複雑になる可能性があります。
  • シンプルさ
    CSS の -webkit-line-clamp はシンプルで使いやすいですが、ブラウザの互換性に注意が必要です。

より詳しい情報を得るためには、以下のキーワードで検索することをおすすめします

  • customElements
  • Web Components
  • line-clamp
  • JavaScript truncate text
  • CSS truncate multiline text


  • アクセシビリティに配慮した実装方法を知りたい
  • パフォーマンスを改善したい
  • 特定のブラウザでうまく動作しない

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