パスバイリファレンスとパスバイバリューを使い分けてコードを理解しよう
JavaScriptにおけるパスバイリファレンスとパスバイバリュー
一方、パスバイリファレンスでは、関数に渡された変数は、元の変数への参照として扱われます。そのため、関数内で変数の値を変更すると、元の変数の値も同時に変更されます。
例
以下の例を見てみましょう。
function addOne(num) {
num++;
}
const number = 1;
addOne(number);
console.log(number); // 1
この例では、number
という変数をaddOne
関数に渡しています。addOne
関数内でnum
の値を1増やしていますが、number
の値は変更されません。これは、number
がaddOne
関数に値渡しされているためです。
一方、以下の例では、オブジェクトを関数に渡しています。
function changeObject(obj) {
obj.name = "John Doe";
}
const person = {
name: "Jane Doe"
};
changeObject(person);
console.log(person.name); // John Doe
この例では、person
というオブジェクトをchangeObject
関数に渡しています。changeObject
関数内でobj
のプロパティname
を変更すると、person
オブジェクトのname
プロパティも同時に変更されます。これは、person
がchangeObject
関数に参照渡しされているためです。
パスバイリファレンスとパスバイバリューの使い分け
JavaScriptはパスバイバリュー言語ですが、オブジェクトに関しては参照渡しのように振る舞います。これは、オブジェクトは値ではなく、参照によって渡されるためです。
パスバイリファレンスとパスバイバリューを使い分けることは、コードの理解と保守性を向上させるために重要です。一般的に、以下のルールに従うと良いでしょう。
- プリミティブ型(数値、文字列など)は値渡しで渡す
- オブジェクトは参照渡しで渡す
- 関数内で変数の値を変更する必要がある場合は、パスバイリファレンスを使用する
- JavaScriptはパスバイバリュー言語
- オブジェクトは参照渡しのように振る舞う
- パスバイリファレンスとパスバイバリューを使い分けることは重要
- プリミティブ型は値渡し、オブジェクトは参照渡しで渡す
パスバイリファレンスとパスバイバリューのサンプルコード
function changeName(person) {
person.name = "John Doe";
}
const person = {
name: "Jane Doe"
};
console.log(person.name); // Jane Doe
changeName(person);
console.log(person.name); // John Doe
パスバイバリュー
function addOne(num) {
num++;
}
const number = 1;
console.log(number); // 1
addOne(number);
console.log(number); // 1
オブジェクトと配列
function changeArray(arr) {
arr[0] = "John Doe";
}
const arr = ["Jane Doe", "John Doe"];
console.log(arr[0]); // Jane Doe
changeArray(arr);
console.log(arr[0]); // John Doe
上記のように、オブジェクトと配列は参照渡しのように振る舞います。
function calculateTotal(prices) {
let total = 0;
for (const price of prices) {
total += price;
}
return total;
}
const prices = [10, 20, 30];
const total = calculateTotal(prices);
console.log(total); // 60
function isEven(num) {
return num % 2 === 0;
}
const number = 10;
const isEvenNumber = isEven(number);
console.log(isEvenNumber); // true
これらのサンプルコードは、パスバイリファレンスとパスバイバリューの概念を理解するのに役立ちます。
注意事項
- パスバイリファレンスとパスバイバリューは、JavaScriptの重要な概念です。
- オブジェクトは参照渡しのように振る舞うことに注意する必要があります。
- サンプルコードを参考に、コードの理解と保守性を向上させましょう。
パスバイリファレンスとパスバイバリューを理解する他の方法
デバッガーを使用して、コードの実行中に変数の値がどのように変化するかを確認できます。これは、パスバイリファレンスとパスバイバリューの動作を理解するのに役立ちます。
コードレビューに参加する
他の人のコードレビューに参加することで、パスバイリファレンスとパスバイバリューの使用方法を学ぶことができます。
実験する
さまざまなコードを書いて、パスバイリファレンスとパスバイバリューがどのように動作するかを確認できます。
これらの方法を組み合わせることで、パスバイリファレンスとパスバイバリューをより深く理解することができます。
- サンプルコード、チュートリアル、オンラインコース、書籍、デバッガー、コードレビュー、実験など、さまざまな方法でこれらの概念を理解することができます。
- さまざまな方法を組み合わせることで、より深い理解を得ることができます。
- JavaScriptコミュニティに参加することで、他の開発者から学ぶことができます。
javascript pass-by-reference pass-by-value