Web開発者のためのツールキット:Angular 2とD3.jsを使ってインタラクティブなWebアプリケーションを構築

2024-06-27

Angular 2 で D3.js を使用する:包括的なガイド

  • D3.js は、データに基づいた驚くべきビジュアルを作成するための JavaScript ライブラリです。
  • Angular 2 は、Web アプリケーション開発用のフレームワークです。
  • 2 つを組み合わせることで、データ駆動型でインタラクティブな Web アプリケーションを作成することができます。

前提知識

  • 基本的な HTML、CSS、および JavaScript の知識
  • Angular 2 の基本的な知識
  • D3.js の基本的な知識

手順

  1. プロジェクトの設定

    • Angular 2 プロジェクトを作成します。
    • D3.js をプロジェクトにインストールします。
  2. コンポーネントの作成

    • データ可視化を表示するコンポーネントを作成します。
    • @Component デコレータを使用してコンポーネントを定義します。
    • template プロパティを使用してコンポーネントのテンプレートを定義します。
  3. テンプレートの定義

    • SVG 要素を使用してデータ可視化を表示します。
    • D3.js を使用して SVG 要素を操作します。
  4. データのバインディング

    • @Input プロパティを使用してコンポーネントにデータをバインドします。
    • D3.js を使用してデータを可視化します。

import { Component, Input } from '@angular/core';
import * as d3 from 'd3';

@Component({
  selector: 'app-bar-chart',
  template: `
    <svg width="600" height="400"></svg>
  `,
})
export class BarChartComponent {
  @Input() data: number[];

  ngAfterViewInit() {
    const svg = d3.select('svg');

    const width = svg.attr('width');
    const height = svg.attr('height');

    const scale = d3.scaleLinear()
      .domain([0, d3.max(this.data)])
      .range([0, height]);

    const bars = svg.selectAll('rect')
      .data(this.data)
      .enter()
      .append('rect');

    bars.attr('width', 20)
      .attr('height', (d) => scale(d))
      .attr('x', (d, i) => i * 20)
      .attr('y', (d) => height - scale(d))
      .attr('fill', 'steelblue');
  }
}

この例では、棒グラフを作成するコンポーネントを示しています。コンポーネントは data 入力プロパティを受け取り、そのプロパティを使用して棒グラフを描画します。

その他の考慮事項

  • 複雑なデータ可視化を作成する場合は、D3.js の再利用可能なチャートコンポーネントを作成することを検討してください。
  • Angular 2 のコンポーネント ライフサイクルを使用して、D3.js コードを適切なタイミングで実行してください。
  • D3.js イベントを使用して、Angular 2 コンポーネントとやり取りしてください。



サンプルコード:Angular 2 で棒グラフを作成する

import { Component, Input } from '@angular/core';
import * as d3 from 'd3';

@Component({
  selector: 'app-bar-chart',
  template: `
    <svg width="600" height="400"></svg>
  `,
})
export class BarChartComponent {
  @Input() data: number[];

  ngAfterViewInit() {
    const svg = d3.select('svg');

    const width = svg.attr('width');
    const height = svg.attr('height');

    const scale = d3.scaleLinear()
      .domain([0, d3.max(this.data)])
      .range([0, height]);

    const bars = svg.selectAll('rect')
      .data(this.data)
      .enter()
      .append('rect');

    bars.attr('width', 20)
      .attr('height', (d) => scale(d))
      .attr('x', (d, i) => i * 20)
      .attr('y', (d) => height - scale(d))
      .attr('fill', 'steelblue');
  }
}

このコードは以下の部分で構成されています。

  • selector プロパティは、コンポーネントの HTML セレクターを定義します。

データプロパティ

  • @Input デコレータを使用して data プロパティを定義します。
  • このプロパティは、コンポーネントにデータをバインドするために使用されます。

ngAfterViewInit ライフサイクルフック

  • このフックは、コンポーネントのテンプレートがレンダリングされた後に呼び出されます。
  • D3.js コードをこのフック内に配置することで、コンポーネントのデータが利用可能になったときに実行することができます。

SVG の選択

  • d3.select('svg') を使用して SVG 要素を選択します。

スケールの定義

  • d3.scaleLinear() を使用して線形スケールを作成します。
  • スケールは、データ値をピクセル値に変換するために使用されます。

棒の描画

  • selectAll('rect') を使用して既存の矩形を選択します。
  • data() メソッドを使用して、データに矩形をバインドします。
  • enter() メソッドを使用して、新しいデータポイントに対応する新しい矩形を作成します。
  • append('rect') メソッドを使用して、新しい矩形を SVG に追加します。
  • attr() メソッドを使用して、矩形の属性を設定します。

このコードは、基本的な棒グラフを作成する出発点として使用できます。データや要件に応じて、コードをカスタマイズすることができます。




ng-packagr は、Angular アプリケーションを Webpack でバンドルするためのツールです。ng-packagr を使用すると、D3.js などのサードパーティ製ライブラリをアプリケーションにバンドルすることができます。

SystemJS は、JavaScript モジュールローダーです。SystemJS を使用すると、D3.js などのサードパーティ製ライブラリを非同期的にロードすることができます。

CDN を使用する

CDN (Content Delivery Network) から D3.js をロードすることができます。CDN を使用すると、D3.js をアプリケーションにインストールする必要がなくなります。

選択方法

使用する方法は、プロジェクトの要件によって異なります。

  • アプリケーションを小さく保ちたい場合は、ng-packagr または SystemJS を使用する必要があります。
  • アプリケーションで D3.js の最新バージョンを使用する必要がある場合は、CDN を使用する必要があります。

ng-packagr を使用する

以下のコマンドを使用して、D3.js を ng-packagr でバンドルすることができます。

ng build --prod

このコマンドは、dist フォルダーにバンドルされたアプリケーションを作成します。

SystemJS を使用する

以下のコードを使用して、SystemJS で D3.js を非同期的にロードすることができます。

System.import('d3').then((d3) => {
  // D3.js を使用する
});
module.exports = {
  resolve: {
    mainFields: ['main', 'module'],
  },
  externals: {
    d3: 'require("d3")',
  },
};

この設定は、D3.js を外部ライブラリとして扱います。

<script src="https://d3js.org/d3.v5.min.js"></script>

このコードは、D3.js の最新バージョンを CDN からロードします。

これらの方法はほんの一例です。Angular 2 で D3.js を使用する方法は他にもたくさんあります。


    angular d3.js


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