Angularルート変更検出方法

2024-09-01

Angularにおけるルート変更の検出について

Angularにおいてルート変更を検出する方法について、日本語で解説します。

Angularのルーティングモジュール

Angularのルーティングは、主に @angular/router モジュールを利用します。このモジュールは、アプリケーションのナビゲーションを管理し、異なるコンポーネントを表示するための仕組みを提供します。

ルート変更の検出方法

ルート変更を検出するには、主に以下の方法があります。

Router.events を使用

  • 興味のあるイベントは、NavigationStartNavigationEndNavigationError などがあります。
  • このオブザーバブルをサブスクライブし、イベントを監視することで、ルート変更を検出できます。
  • Router サービスの events プロパティは、ルーティングイベントのオブザーバブルを提供します。
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { Router, NavigationEnd } from '@angular/router';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements O   nInit {
  constructor(private router: Router) {}

  ngOnInit() {
    this.router.events.subscribe((event) => {
      if (event instanceof Navi   gationEnd) {
        // ルート変更が完了したときの処理
        console.log('Route changed:', event.url);
      }
    });
  }
}

CanActivate ガードを使用

  • CanActivate ガードを実装したクラスをルートの canActivate プロパティに設定します。
  • ルートへの遷移を許可または拒否し、ルート変更のタイミングで処理を実行できます。
  • CanActivate ガードは、ルートへの遷移前に実行されるインターフェースです。
import { CanActivate, ActivatedRouteSnapshot, RouterStateSnapshot } from '@angular/router';
import { Observable } from 'rxjs';

export cla   ss MyGuard implements CanActivate {
  canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot, state: RouterStateSnapshot): Observable<boolean> | Promise<boolean> | boolea   n {
    // ルート変更前の処理
    console.log('Route change detected:', route.url);
    // 遷移を許可または拒否
    return true;
  }
}

具体的なユースケース

  • 認証チェック
    ルート変更前に認証チェックを行う。
  • データのフェッチ
    ルート変更時に必要なデータをフェッチする。
  • スクロールの復元
    ルート変更時にスクロール位置を復元する。
  • ページタイトルの更新
    ルート変更時にページタイトルを更新する。



import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { Router, NavigationEnd } from '@angular/router';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements O   nInit {
  constructor(private router: Router) {}

  ngOnInit() {
    this.router.events.subscribe((event) => {
      if (event instanceof Navi   gationEnd) {
        // ルート変更が完了したときの処理
        console.log('Route changed:', event.url);
      }
    });
  }
}
  • subscribe
    オブザーバブルを購読し、イベントが発生したときに処理を実行します。
  • NavigationEnd
    ルート変更が完了したことを示すイベントです。
  • Router.events
    ルーティングイベントのオブザーバブルを取得します。
import { CanActivate, ActivatedRouteSnapshot, RouterStateSnapshot } from '@angular/router';
import { Observable } from 'rxjs';

export cla   ss MyGuard implements CanActivate {
  canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot, state: RouterStateSnapshot): Observable<boolean> | Promise<boolean> | boolea   n {
    // ルート変更前の処理
    console.log('Route change detected:', route.url);
    // 遷移を許可または拒否
    return true;
  }
}
  • route.url
    現在のルートのURLを取得します。
  • canActivate
    ルートへの遷移を許可または拒否するメソッドです。
  • データのフェッチ
    if (event instanceof NavigationEnd) {
      this.fetchData();
    }
    
  • スクロールの復元
    if (event instanceof NavigationEnd) {
      window.scrollTo(0, 0);
    }
    
  • ページタイトルの更新
    if (event instanceof NavigationEnd) {
      document.title = '新しいページタイトル';
    }
    



Router.events を使用したカスタムイベント

  • カスタムイベントを他のコンポーネントやサービスで利用することで、ルート変更の検出と処理を柔軟に行えます。
  • Router.events をサブスクライブし、特定のイベントをフィルタリングしてカスタムイベントを発行します。
import { Component, OnInit, EventEmitter, Output } from '@angular/core';
import { Router, NavigationEnd } from '@angular/router';

@Component({
  selecto   r: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements O   nInit {
  @Output() routeChanged = new EventEmitter<string>();

  constructor(private router: Router) {}

  ngOnInit() {
    this.router.events.subscribe((event) => {
      if (event instanceof NavigationEnd) {
        t   his.routeChanged.emit(event.url);
      }
    });
  }
}

Router.navigate をオーバーライド

  • これは、ルート変更のフローを完全に制御したい場合に有効です。
  • Router.navigate メソッドをオーバーライドし、ルート変更のタイミングでカスタム処理を実行します。
import { Router } from '@angular/router';

export class MyRouter extends Router {
  navigate(commands: any[], extras?: NavigationExtras): Promise<boolean> {
    // ルート変更前の処理
    console.log('Route change detected:', commands);

    // カスタム処理

    return super.navigate(commands, extras);
  }
}

Router.url を監視

  • これは、単純なルート変更の検出に適していますが、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • Router.url プロパティを監視し、URLの変化を検出します。

``typescript import { Component, OnInit, OnDestroy } from '@angular/core'; import { Router } from '@angular/router'; import { Subject, Subscription } from 'rxjs';  

@Component({ selector: 'app-my-component', templateUrl: './my-component.html', styleUrls: ['./my-component.css'] }) export class MyComponent implements OnInit, OnDestroy { private destroy$ = new Subject<void>(); private subscription: Subscription;  

constructor(private router: Router) {}

ngOnInit() { this.subscription = this.router.url.pipe( takeUntil(this.destroy$) ).subscribe((url) => { // ルート変更の処理 console.log('Route changed:', url); }); }

ngOnDestroy() { this.destroy$.next(); this.destroy$.complete(); } }


### 適切な方法の選択
* **単純なルート変更の検出:** `Router.events` や `Router.url` 監視を使用。
* **カスタムイベントの作成:** ルート変更の情報を他のコンポーネントやサービスに共有したい場合。
* **ルート変更フローの制御:** `Router.navigate` オーバーライドを使用。

これらの代替方法を組み合わせることで、Angularアプリケーションにおけるルート変更の検出と柔軟な処理を実現することができます。

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