TypeScriptでReactのrefsを使う方法

2024-09-14

ReactでTypeScriptとrefsを使用する方法の日本語解説

refsはReactのコンポーネント内でDOM要素や他のコンポーネントへの参照を取得するための仕組みです。TypeScriptと組み合わせて使うことで、型安全な方法でrefsを扱うことができます。

refsの作成と使用

    • useRefフックを使用してrefsを作成します。
    • ジェネリック型で参照したい要素の型を指定します。
    import { useRef } from 'react';
    
    const MyComponent = () => {
      const inputRef = useRef<HTMLInputElement>(null);
    
      return (
        <div>
          <input ref={inputRef} type="text" />
        </div>
      );
    };
    
    • refプロパティを使用してrefsを要素に関連付けます。
    • currentプロパティを使用してrefsが参照する要素にアクセスします。
    const handleClick = () => {
      if (inputRef.current) {
        inputRef.current.focus();
      }
    };
    

型安全なrefsの使い方

  • nullチェック
    currentプロパティは初期状態ではnullです。アクセスする前にnullチェックを行い、エラーを防ぎます。
  • ジェネリック型
    useRefフックのジェネリック型を使用して、参照する要素の型を指定します。これにより、TypeScriptが型チェックを行い、誤った操作を防ぎます。

具体的な例

import { useRef, useState } from 'react';

const MyComponent = () => {
  const inputRef = useRef<HTMLInputElement>(null);
  const [inputValue, setInputValue] = useState('');

  const handleInputChange = (event: React.ChangeEvent<HTMLInputElement>) => {
    setInputVa   lue(event.target.value);
  };

  const handleSubmit = () => {
    if (   inputRef.current) {
      console.log(inputRef.current.value);
    }
  };

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} type="text" value={inputValue} onChange={handleInputChange} />
      <button onClick={handleSubmit}>Submit</button>
    </div>
  );
};



TypeScriptでReactのrefsを使う方法のコード解説

import { useRef } from 'react';

const MyComponent = () => {
  const inputRef = useRef<HTMLInputElement>(null);

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} type="text" />
    </div>
  );
};
  • ジェネリック型
    <HTMLInputElement>は参照する要素の型を指定します。
  • useRefフック
    useRefフックを使用してrefsを作成します。
const handleClick = () => {
  if (inputRef.current) {
    inputRef.current.focus();
  }
};
import { useRef, useState } from 'react';

const MyComponent = () => {
  const inputRef = useRef<HTMLInputElement>(null);
  const [inputValue, setInputValue] = useState('');

  const handleInputChange = (event: React.ChangeEvent<HTMLInputElement>) => {
    setInputVa   lue(event.target.value);
  };

  const handleSubmit = () => {
    if (   inputRef.current) {
      console.log(inputRef.current.value);
    }
  };

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} type="text" value={inputValue} onChange={handleInputChange} />
      <button onClick={handleSubmit}>Submit</button>
    </div>
  );
};
  • 型安全
    TypeScriptのジェネリック型とnullチェックにより、型安全な方法でrefsを扱っています。
  • フォームの送信
    handleSubmit関数を使用してフォームを送信します。
  • 入力値の管理
    inputValue状態を使用して入力値を管理します。
  • 入力要素の参照
    inputRefを使用して入力要素への参照を取得します。



useCallbackフックの使用

  • 方法
    useCallbackフックを使用して、refsを返す関数をメモ化します。これにより、関数の参照が変わらない限り、再レンダリング時に関数が再作成されません。
  • 目的
    頻繁に再レンダリングされるコンポーネント内でrefsを関数として渡す場合、パフォーマンスを向上させるためにuseCallbackフックを使用します。
import { useRef, useCallback } from 'react';

const MyComponent = () => {
  const inputRef = useRef<HTMLInputElement>(null);

  const handleFocus = useCallback(() => {
    if (inputRef.current) {
      inputRef.current.focus();
    }
  }, []);

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} type="text" onFocus={handleFocus} />
    </div>
  );
};

forwardRef高階コンポーネントの使用

  • 方法
    forwardRef高階コンポーネントを使用して、子コンポーネントをラップし、refsを子コンポーネントに渡します。
  • 目的
    refsを子コンポーネントに渡す場合、forwardRef高階コンポーネントを使用します。
import { forwardRef } from 'react';

const MyInput = forwardRef<HTMLInputElement, { value: string; onChange: (event: React.ChangeEvent<HTMLInputElement>) => void }>((props, ref) => {
  return (
    <input ref={ref} {...props} />
  );
});

const MyComponent = () => {
  const inputRef = useRef<HTMLInputElement>(null);

  return (
    <div>
      <MyInput ref={inputRef} value="Hello" onChange={(event) => console.log(event.target.value)} />
    </div>
  );
};

カスタムフックの使用

  • 方法
    カスタムフックを作成し、refsを管理するロジックを実装します。
  • 目的
    refsを複数のコンポーネントで共有する場合、カスタムフックを使用してrefsを管理します。
import { useRef } from 'react';

function useInputRef<T extends HTMLElement>() {
  const ref = useRef<T>(null);

  return ref;
}

const MyComponent = () => {
  const inputRef = useInputRef<HTMLInputElement>();

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} type="text" />
    </div>
  );
};

reactjs typescript



TypeScript で enum を作る方法

TypeScriptでは、enumというキーワードを使用して、特定の値のセットを定義することができます。これは、定数や列挙型のような役割を果たします。この例では、Colorという名前のenumを定義しています。このenumは、Red、Green、Blueという3つの値を持ちます。これらの値は、数値として内部的に表現されます。...


TypeScript メソッドオーバーロード 解説

TypeScriptでは、同じ名前の関数を複数の異なるシグネチャで定義することで、メソッドオーバーロードを実現できます。これにより、入力パラメータの種類や数に応じて異なる処理を行うことができます。基本的な方法例注意点オペレータオーバーロード TypeScriptでは、C++やJavaのようなオペレータオーバーロードはサポートされていません。つまり、+、-、*などの演算子の挙動を独自に定義することはできません。...


Knockout.jsとTypeScriptでシンプルTodoアプリを作ってみよう

Knockout. js は、JavaScript フレームワークであり、DOM 操作とデータバインディングを容易にすることで、Web アプリケーション開発を簡素化します。TypeScript は、JavaScript の静的型付けスーパーセットであり、型安全性を向上させ、開発者の生産性を高めることができます。...


TypeScriptとJavaScriptの違いは?

TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットであり、JavaScriptに静的型付けの機能を追加したプログラミング言語です。つまり、TypeScriptのコードはJavaScriptのコードとしても実行できますが、TypeScriptでは変数や関数の型を明示的に指定することができます。...


JavaScriptとTypeScriptにおけるオープンエンド関数引数

この例では、sum関数は. ..numbersという引数を受け取ります。...演算子は、渡された引数を配列に変換します。そのため、numbers変数には、呼び出し時に渡されたすべての数値が格納されます。TypeScriptでは、引数の型も指定できます。この例では、sum関数はnumber型の引数のみを受け取るように定義されています。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



【徹底解説】JavaScriptとTypeScriptにおけるswitch文で同じコードを実行する2つの方法と注意点

この場合、以下の 2 つの方法で実現することができます。上記の例では、value が 1 または 3 の場合、console. log("値は 1 または 3 です"); が実行されます。同様に、value が 2 または 4 の場合、console


サンプルコードで解説! TypeScript で jQuery Autocomplete を使いこなす

jQuery の型定義ファイルの導入TypeScript で jQuery を利用するために、型定義ファイルが必要です。型定義ファイルは、jQuery の関数やプロパティの型情報を提供し、TypeScript の IntelliSense 機能でオートコンプリートやエラーチェックを有効にします。


軽量で効率的な TypeScript コード: 最小化の重要性とベストプラクティス

そこで、TypeScriptを最小化と呼ばれる手法でコンパイルすることで、コードサイズを削減し、実行速度を向上させることができます。最小化は、コメントや空白などの不要な文字列を削除し、変数名を短縮するなどの処理を行います。TypeScriptを最小化する方法


TypeScriptでHTMLElementの型アサート

TypeScriptでは、HTMLElementの型をアサートして、その要素に存在するメソッドやプロパティにアクセスすることができます。アサートは、変数に特定の型があることをコンパイラに伝えるための方法です。アサートの構文ここで、typeはアサートする型、expressionはアサートしたい値です。


TypeScript型定義ファイル作成ガイド

TypeScriptでJavaScriptライブラリを型付けするTypeScriptは、JavaScriptに静的型付け機能を追加する言語です。既存のJavaScriptライブラリをTypeScriptで使用するためには、そのライブラリの型定義ファイル(.d.tsファイル)を作成する必要があります。