ReactJSとTypeScriptでrefsを使いこなして開発を効率化

2024-04-02

ReactJSとTypeScriptでrefsを使う方法

refsの基本的な使い方

まず、useRefフックを使って、refという変数を初期化します。

const ref = useRef<HTMLInputElement>(null);

このコードは、refという変数をHTMLInputElement型で初期化しています。これは、refが常にHTMLInputElement型の値を参照することを保証します。

次に、ref変数をDOM要素に渡します。

<input ref={ref} />

これで、ref変数は、このinput要素への参照を取得します。

refsを使ってできること:

  • DOM要素の値を取得・設定する
  • DOM要素にフォーカスを当てる
  • DOM要素のイベントを処理する
  • コンポーネント間の参照を渡す

TypeScriptを使うことで、refsの使用をより安全かつ型安全にすることができます。

例:

  • ref変数の型を指定することで、型エラーを防ぐことができます。
  • ref.currentプロパティの型を指定することで、値を取得する際に型変換を行う必要がなくなります。
const ref = useRef<HTMLInputElement>(null);

// 型安全な方法でinput要素の値を取得する
const value = ref.current!.value;
  • useRefフックは、DOM要素以外にも、オブジェクトや関数など、さまざまな値を保持するために使用できます。
  • refsは、パフォーマンスの最適化にも役立ちます。

refsは、Reactコンポーネント内にあるDOM要素やその他のオブジェクトへの参照を取得する便利な機能です。TypeScriptと組み合わせることで、より安全で型安全なコードを書くことができます。




import React, { useRef } from 'react';

const App = () => {
  const inputRef = useRef<HTMLInputElement>(null);

  const handleClick = () => {
    // 型安全な方法でinput要素の値を取得する
    const value = inputRef.current!.value;

    // 値をコンソールに出力する
    console.log(value);
  };

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} />
      <button onClick={handleClick}>送信</button>
    </div>
  );
};

export default App;

ポイント:

  • ref変数をinput要素に渡しています。
  • handleClick関数のvalue変数は、inputRef.current!.valueという型安全な方法で取得しています。

実行方法:

  1. 上記のコードをApp.tsxというファイルに保存します。
  2. 以下のコマンドを実行して、プロジェクトを作成します。
npx create-react-app my-app
  1. 作成されたプロジェクトフォルダに移動し、以下のコマンドを実行して、コードを実行します。
npm start
  1. ブラウザでhttp://localhost:3000を開くと、サンプルコードが表示されます。
  2. input要素に値を入力して、送信ボタンをクリックすると、コンソールに値が出力されます。



refsを使う他の方法

useRefフックとジェネリック型を使うことで、ref変数の型をより細かく指定することができます。

const ref = useRef<HTMLInputElement>(null);

// 型安全な方法でinput要素の値を取得する
const value = ref.current!.value;

forwardRefを使うことで、カスタムコンポーネントにrefを渡すことができます。

const MyComponent = forwardRef((props, ref) => {
  // ...

  return (
    <input ref={ref} />
  );
});

createRefを使うことで、refオブジェクトを作成することができます。

const ref = createRef<HTMLInputElement>();

// ...

<input ref={ref} />
const ref = useRef((element: HTMLInputElement) => {
  // ...
});

// ...

<input ref={ref} />

これらの方法は、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。詳細は以下の記事を参照してください。

refsを使う方法はいくつかあります。状況に応じて、最適な方法を選択してください。


reactjs typescript


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