Angular *ngFor フィルタリング解説

2024-09-12

Angularにおける*ngForへのフィルタの適用について

Angularのテンプレートディレクティブである*ngForは、配列やコレクションを繰り返しレンダリングする際に使用されます。このとき、特定の条件に基づいて要素をフィルタリングしたい場合があります。

フィルタリングの方法

Pipeの使用

Angularでは、パイプを使ってテンプレート内のデータを変換することができます。フィルタリングを行うには、*ngForのアイテムをパイプに渡し、条件を満たす要素だけを返します。

// app.component.ts
export class AppComponent {
  items = [
    { name: 'Item 1', category: 'A' },
    { name: 'Item 2', category: 'B' },
    { name: 'Item 3', category: 'A' },
  ];

  filterCategory = 'A';
}
<ul>
  <li *ngFor="let item of items | categoryFilter:filterCategory">
    {{ item.name }}
  </li>
</ul>

ここで、categoryFilterはカスタムパイプで、指定されたカテゴリに一致するアイテムを返します。

テンプレート内の条件文の使用

直接テンプレート内で条件文を使用して、フィルタリングを行うこともできます。

<ul>
  <li *ngFor="let item of items">
    <ng-container *ngIf="item.category === 'A'">
      {{ item.name }}
    </ng-container>
  </li>
</ul>

この方法では、各アイテムに対して条件をチェックし、条件を満たす場合のみ要素をレンダリングします。

どちらの方法を選ぶべきか

  • テンプレート内の条件文を使用する場合
    • シンプルなフィルタリングに適している。
    • パイプを作成する必要がない。
  • パイプを使用する場合
    • 再利用可能なフィルタロジックを定義できる。
    • テンプレートをよりクリーンに保つことができる。

適切な方法を選択するには、フィルタリングの複雑さや再利用性などを考慮してください。

注意

  • テンプレート内の条件文は、複雑なフィルタリングを行う場合にパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • パイプを使用する場合は、パイプの定義をモジュールに登録する必要があります。



パイプを使用したフィルタリング

app.component.ts

import { Component, Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.   component.css']
})
export class AppComponent {
  items = [
    { n   ame: 'Item 1', category: 'A' },
    { name: 'Item 2', category: 'B' },
    { name: 'Item 3', category: 'A' },
  ];

  filterCategory = 'A';
}

@Pipe({ name: 'categoryFilter' })
export class CategoryFilterPipe implements PipeTransform {
  transform(items: any[], filterCategory: string): any[] {
    return items.filter(item => item.category === filterCategory);
  }
}
<ul>
  <li *ngFor="let item of items | categoryFilter:filterCategory">
    {{ item.name }}
  </li>
</ul>

テンプレート内の条件文を使用したフィルタリング

<ul>
  <li *ngFor="let item of items">
    <ng-container *ngIf="item.category === 'A'">
      {{ item.name }}
    </ng-container>
  </li>
</ul>

解説

  • テンプレート内の条件文を使用したフィルタリング
  • パイプを使用したフィルタリング
    • *ngForのアイテムをパイプに渡し、フィルタリングされた結果をレンダリングします。



カスタムディレクティブの使用

カスタムディレクティブを作成して、*ngForのアイテムをフィルタリングすることができます。

import { Directive, Input, TemplateRef, ViewContainerRef } from '@angular/core';

@Directive({
  selector: '[appCategoryFilter]'
})
export class CategoryFilterDirective {
  @Input() appCategoryFilter: string;

  constructor(private templateRef: TemplateRef<any>, private viewContainer: ViewContainerRef) {}

  ngOnChanges() {
    this.viewContainer.cl   ear();
    this.viewContainer.createEmbeddedView(this.templateRef, { $implicit: this.appCategoryFilter });
  }
}
<ul>
  <li *ngFor="let item of items" appCategoryFilter="A">
    {{ item.name }}
  </li>
</ul>

RxJSのfilter演算子を使用

RxJSのfilter演算子を使用して、*ngForのアイテムをフィルタリングすることができます。

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { from } from 'rxjs';
import { filter } from 'rxjs/operators';

@Component({
  selector: 'app   -root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppCompone   nt implements OnInit {
  items: any[] = [];
  filteredItems: any[] = [];

  ngOnInit() {
    from(this.items).pipe(
      filter(item => item.category === 'A')
    ).subscribe(item => {
      this.filteredItems.push(item);
    });
  }
}
<ul>
  <li *ngFor="let item of filteredItems">
    {{ item.name }}
  </li>
</ul>

*ngIfと*ngForの組み合わせ

*ngIf*ngForを組み合わせて、フィルタリングを行うこともできます。

<ul>
  <li *ngFor="let item of items">
    <ng-container *ngIf="item.category === 'A'">
      {{ item.name }}
    </ng-container>
  </li>
</ul>
  • *ngIfと*ngForの組み合わせ
    • テンプレート内で直接条件をチェックします。
  • RxJSのfilter演算子
    • リアクティブプログラミングの概念を使用してフィルタリングを行います。
    • 複雑なフィルタリングシナリオに適しています。
  • カスタムディレクティブ
    • フィルタリングロジックをディレクティブにカプセル化することができます。
    • 再利用性が高くなります。

angular typescript



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